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2010.06.28

【観戦記】10年第7節:浦和L 2-0 INAC

 第6節千葉戦以来、約2ヶ月ぶりにリーグ戦が再開。W杯開催中でトップの試合もなくて宣伝不足は否めない中でも1500人弱の固定客だけはしっかり集めて駒場は予想以上に盛況。W杯進出を決めた3人の代表組(山郷、矢野、熊谷)の祝いの場にもなればなお良かったのですが、残念ながら試合内容はさっぱり。守備は相変らず磐石なので負ける感じは全くしませんでしたが、中断期間中に怪我人が続々戻ってきた割には試合内容に上積みがないどころか、逆に大幅に後退したような印象。

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 試合内容が冴えなかったのは大胆なフォーメーション変更に帰するところが大だと思います。これまで村松監督はずっと4-2-2-2でやってきましたが、何を思いついたのか突然4-2-3-1を採用。しかもその布陣が実に奇怪。ようやく怪我から復帰した荒川を1トップに据えるのはともかく、左SHに北本、そしてなんとボランチに窪田。スタメン発表時に荒川・北本・窪田と3人もFWの名が並んでいたので電柱型3トップの4-3-3で放り込みでもやるのかと思いましたが、実際の布陣は予想の斜め上。そして案の定この布陣は90分間にわたって全く機能せず。

 数少ないチャンスをきっちり決め、その後は堅守にものを言わせて無事勝利を収めはしましたが、どうやって攻めたいのか形ははっきり見えないまま時間だけが経過。当然決定機どころかシュートも少なく、次節東電戦に不安を抱えた形になってしまいました。

 従来浦和の生命線だった右サイドの柳田&土橋コンビーネーションを解消し、代わりに右SHに堂園を据えてみたものの土橋とはほとんど噛みあわず。というか堂園自身の出来もさっぱり。左はWGタイプの後藤や松田を差し置いてCFタイプの北本をSHに据えること自体が謎としかいいようがなく、気の毒としか言いようがない出来に。

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 サイドからのクロス攻撃はオプションに留めて、なでしこリーグレベルでは依然圧倒的な荒川のキープ力を利用して2列目ががんがん飛び出してくるのも一手だと思いますが、その割には荒川と2列目の距離が遠くて荒川が孤立気味。荒川が期待通り必死にキープするものの、結果的に何の役にも立っていない場面が多く見受けられました。

 中断前の浦和は首位に立っているものの試合内容はイマイチ。但しその主因はCFタイプの荒川&北本が共に故障して、WGタイプの松田&後藤を2トップに使わざるを得ないところに主因があり、従って荒川ないし北本のどちらかが戻って後藤と2トップを組めばかなりマシになると思ったのですが、村松監督の判断はなんと大手術。でも手術の手法、箇所とも間違っているような・・・

-----荒川-----
北本---庭田---堂園
---窪田--柳田---
森本-矢野--熊谷-土橋
-----山郷-----

71分:北本→松田
78分:窪田→藤田

得点:29分 窪田、56分 荒川

 1点目は左サイドに流れた庭田のクロスを後方から飛び込んできた窪田が決めたもの。荒川が見事なまでに囮になっていて、この崩しは完璧。

 2点目は左から切り込んできた北本のシュートのこぼれを荒川が押し込んだもの。北本もエリア周辺で前を向けばストライカーらしい仕事をするんですが、タッチ際、しかも自陣深い位置でうろうろしているっちゅーのは不憫で不憫で・・・

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