神戸2010(3):石清水八幡宮
(神戸2010(2)から続く)
京阪に2駅乗って「石清水八幡宮」へ足を伸ばしてみました。
石清水八幡宮は宇佐神宮、箱崎宮とともに日本三大八幡宮の一つに数えられる格式の高い神社で、860年に清和天皇が社殿を建立したのが始まり。都の北西を守る比叡山と対をなす南西の守護神として皇室・朝廷より篤い信仰を受け、時代が下ってからは清和源氏が氏神として信仰したことから勝負必勝の神として崇敬されました。
上写真は一の鳥居。
石清水八幡宮の本殿は男山山頂にありますが、山の麓にも「下院」と総称される諸殿舎が建っています。上写真は頓宮殿。
なお石清水八幡宮といえば、「本殿が山の上にあることを知らずに、麓だけ参詣して帰ってしまった」という徒然草の挿話でも有名ですが、現在の下院は本殿と勘違いするほど賑わっているわけではありません。鳥羽伏見の戦いで下院は灰燼に帰してしまったとのこと。
本殿へは八幡市駅脇にあるケーブルカーで登るのがラクチンなんですが、大して高い山でもないので徒歩で参詣。参道は広々としているので山城巡りなんぞと比べると屁みたいなもの。
三の鳥居。本殿へと続く上院の入口です。江戸時代に建てられた鳥居は1961年に第二室戸台風の強風によってあえなく倒壊。現在の鳥居はその翌年に再建されたもの。
南総門。左右に回廊が続いています。
ようやく本殿に到着(もっとも正面に見えるのは「楼門」で、本殿はその陰に隠れています)。残念ながら現在本殿の回廊を修復工事中。まさに「聞いてないよぉ・・・」といった思いがしましたが、昨年までは本殿自体が修復工事中だったそうで、それよりはマシかと思い直してみたりして(´・ω・`)ショボーン
現在の本殿は1634年に徳川家光が造営。
本殿の裏には摂社がポツポツと。上写真は若宮社。その奥に若宮殿社がちょこっと見えています。
こちらは住吉社。信仰の篤い方は摂社を一つ一つ回っては祈りを捧げてゆきます。
同じ道をそのまま戻ったのでは面白くないので、帰りはケーブルカーを利用。っちゅーか、帰りだけケーブルに乗る奴ってそうなおらんやろ(苦笑)
なお男山のケーブルは以前乗車したことがあり(その時はケーブルだけが目的だったので石清水八幡宮には参詣せず(笑))、その時はかなりボロかった記憶がありましたが、京阪も一応設備投資しとるんですな・・・ どんどんなくなりつつある京阪の旧特急色をこんなところで目にするとは。
「アホと煙は高いとこ登る」とは良く言ったもので、眼前に広がる淀川河畔で妙に興奮。
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