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2010.06.10

【観戦記】10年ナ杯予選第7節:横浜M 0-0 浦和

・つまらないとは全く思いませんでしたが、共に決定機はほとんどなくて見所が少なかった試合だったことは否めず、スコアレスドローで仲良く予選敗退。シュート数は6対16と圧倒されていますが内容は互角というか低レベルで均衡していたような・・・

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・強いて良かった点を上げれば久しぶりに無失点だったこと。横浜M(以下「鞠」)は浦和が2,3人でプレスをかけても簡単にはボールを失わず、プレス網を交わしてきっちり繋いでくるためか、浦和はどうしてもDFラインが下がってしまって、その前で鞠にボールを回される時間帯もかなりありました。しかし、かつての浦和がほんのちょっと蘇ったように最終ラインが奮闘。高さのあるスピラとカバーリングに優れた暢久のコンビネーションはどんどん良くなってきました。

・また浦和の典型的なやられパターン- サイドから簡単にクロスを上げられて、しかもクロスのターゲットがフリー -に対してもそれなりに修正が施されていました。鞠はショートパスの交換で右SB平川の裏を終始狙っていたように見受けられましたが、鞠の左SBが上がってきた際にはポンテが下がって守備で奮戦し、平川が数的不利に陥る愚を解消。守備で走りすぎたせいか攻撃は精彩を欠いてしまいましたが、ここまで守備に走り回るポンテって初めて見たような気がしました。

・さらに中盤における玉際での競り合いは終始激しく行っていました。これは実に良い傾向。鞠の選手が悶絶する場面が多々あり、それが起因となったと思しき小競り合いも2度ばかりありましたが、たとえ消化試合といえども、たとえなかなか良い試合運びができずとも、選手が闘っている姿をはっきり見せてくれたのは大いに評価すべき。もっとも無駄に熱くなっていた細貝だけはいかがなものかと思いますが。

・小競り合いの過程で河合を突き飛ばしたスピラ。無用なイエローをもらってしまいましたが、こういうことで浦和の仲間として認められてゆくんでしょうな、きっと。

・この日はバックスタンド2Fからの観戦でしたが、相手のボールに対して選手が次々と連動して動く様が良く判って結構な勉強に。これ見るとシュートが全く撃てなくてもFWのファーストチョイスがエジミウソンだというのはなんとなく判るような・・・

・浦和のピンチは後半カウンターを食らって右サイドからどフリーでシュートを撃たれたのが最もやばかったかな(やや角度が厳しくて加藤がセーブ)? その他は終盤に左サイドからクロスを上げられてヘッドが右ポスト脇を通過したのがちょっとヒヤッとしたくらい。右サイドを破られて混戦の中、ゴールマウス寸前で暢久がクリアっちゅーのもあったか。

・鞠はセットプレーに強みがあると思ったのですが、中澤抜き&栗原負傷退場で受け手が少なく、おまけに途中で狩野を下げたのでまともなキッカーがいなくなってしまってほとんどチャンスにならず。もっとも浦和にスピラが加わったのも多少効いたのかもしれませんが。

・守備面は評価できるものの、攻撃はさっぱり。チャンスは作れどもシュートが決まらないのではなく、チャンスすら大して作れないのですからお話になりません。特に前半。とにかくエジに全くボールが入らない。達也に代わって原口が左SHに入った他は攻撃陣はいつもの面々なんですが、なぜかものの見事にバラバラなんですわ、動きが。

・原口の左からのカットインは常に単発だし、柏木は行方不明だし、上がってきた細貝へのパスはことごとくミスになるし。中盤で良い形で前を向くのは往々にして堀之内で、そりゃ期待するほうが無理というもの・・・ある意味「残念、そこは堀之内」状態。でも阿部の代わりとしては啓太よりよくやったと思います。

・後半は監督に相当カツを入れられたのかようやく柏木が躍動し始め、エジにもボールが入りだして、浦和が一転して攻勢に。右からのクロスが中央に飛び込んできた柏木にどんぴしゃりで合いましたが、シュートは無常にもGK正面(´・ω・`)ショボーン

・その後は引いて守る鞠守備陣を攻め倦み、原口に代わって投入されたセルが鞠DFライン前から撃ったシュートに可能性があったくらい(これもGK正面)でチャンスらしいチャンスなし。相手セットプレーからのカウンターで得た1対2の絶好機はエジ→ポンテのパスが流れてしまって、結局シュートすら撃てず。最前線に飛び出した2人が坪井と堀之内なら諦めもつきますが、ポンテとエジでシュートすら撃てずって、そりゃ勝てませんわ・・・

・終盤ヘロヘロになって守備すら覚束なくなった堀之内を直輝に代えるのは予定通りだったと思いますが、後半投入したセルが相手と交錯して負傷したのは大誤算。岡本を投入して平川をやむなく右SHに上げるもそこで平川が何をできるでもなく、それ以上にポンテが疲労困憊からくるミス続出で終盤は攻撃の体をなさず、スコアレスドロー已む無し。最後の最後で直輝&宇賀神のカウンターで見せ場を作るも宇賀神のシュートはバーの上。

・山形、清水、鞠と試合連続無得点。攻撃面を取り出せば3試合で最も不出来の試合だったと思いますが、中断期間でフィンケはどう修正するのやら。大物補強はまずないでしょうから、直輝の復帰が唯一かつ最大の上積みですが・・・

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-----エジ-----
原口---柏木--ポンテ
---細貝-堀之内---
宇賀神-摩周-暢久-平川
-----加藤-----

59分:原口→セル
78分:堀之内→直輝
79分:セル→岡本

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---山瀬--渡邉---
斉藤--------狩野
---河合--清水---
田中-栗原--小椋-天野
-----飯倉-----

45+1分:栗原→松田
52分:狩野→兵藤
86分:河合→坂田

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