【TV観戦記】デンマーク 1-3 日本
2勝1敗で堂々グループリーグ突破! しかも尻上がりに試合内容も良くなり、引き分けでもOKなところを理想的な展開で見事デンマークを撃破!
いやぁ韓国に惨敗した時点でこの結果を予想できた人はまずおらんでしょう。ワシもフツーに3連敗を覚悟しとった。
だから何を語っても結果論になってしまいますが、今から振り返ってみればイングランドとの親善試合で突如4-1-4-1を採用し、守備だけはある程度強豪国相手に通用することが判ったのがでかかったんでしょうなぁ・・・怖いのは闘莉王の一発だけ(苦笑)
ただ攻撃の立て直しは時間不足でいかんともしようがなく、頼みの綱だったセットプレーも本大会では不発。高地ではボールが予想外に伸びてしまって今大会ほとんどFKが決まらないことから見て、最後のデンマーク戦はスコアレスドローで御の字と思っていましたが、なんと肝心要のところでFKが立て続けに2本炸裂!!! 特に本田の先制点は見事。無回転FKをここ一番で決めてくるか!!! 続く遠藤のFKはGKセーレンセンが本田が蹴ってくることを予想した時点で半ば勝負あり。本田や中村俊は知っているでしょうが、遠藤が高精度のFKを蹴れることを知っていたかどうか?
序盤こそ割と細かいパス回しで日本のプレス網を翻弄していたデンマークも、2点先制されてからやや引き気味に構える日本の守備ブロックを攻め倦み気味に。後半早い時間帯から長身FWを投入してパワープレーに転じましたが、このパワープレーに工夫がないんだわ、実に。愚直にゴールを目がけて蹴ってくるだけ。日本のちびっこSBをハイボールで狙い撃ちしてサイド深い位置からからさらに攻め立てられると気持ち悪かったと思いますが、単純に縦に入れてくるボールには闘莉王&中澤が的確に対応。
そうはいっても後半も30分を過ぎると日本は足が止まってセカンドボールが拾えなくなり、たまに拾っても前線へ繋げなくなって単に蹴りだすだけに。しんどい時間帯に長谷部が後ろから手で押したと取られたのかPKを与えてついに失点。
ところがしんどいのはデンマークも同じ。日本より早い時間帯から足が止まっていたデンマークに対して日本はカウンターで応酬。前掛りのデンマークは日本の2列目、あるいはSBの飛び出しに対応できず。そのため後半も早い時間帯から日本が決定的な追加点を取る気配が漂っていましたが、ようやくそれが実ったのは1点返されてから。本田が左サイド奥深くで粘ってエリア内でDFとGKを惹きつけ、どフリーの岡崎が決定的な追加点。いやぁ2点先制して、しかもしんどい時間帯にダメ押し点を取るってめちゃめちゃ強い内容やなぁ・・・
本番で一つ勝つのはとんでもなく大変。たとえクソみたいな内容であっても、とにかく一つ勝たないと話にならない。そうやってやっとこさ掴んだカメルーン戦の勝利。それがついに内容のある勝利を手繰り寄せたんやなぁ・・・
カメルーン戦に続いて大殊勲の本田。試合終了後のインタビューは泣きそうになるのを堪えて無理やり笑顔を作っていたように見えましたが、それがなんとも本田らしいか。
-----本田-----
大久-遠藤-長谷部-松井
-----阿部-----
長友-闘莉王-中澤-駒野
-----川島-----
74分:松井→岡崎
88分:大久保→今野
90+1分:遠藤→稲本
得点:17分本田、30分遠藤、87分岡崎
81分トマソン
結果は完勝でしたが日本は序盤大苦戦。オランダ戦同様、ハーフライン付近から積極的にプレスを仕掛けるもほとんどボールを奪えず。おまけにトマソンに再三フリーでDFライン裏に飛び出される始末。左サイドからトマソンにどフリーで撃たれたシュートがかろうじて枠を外れる場面がありましたが、あれが決まっていたら極めてしんどい試合になっていたでしょうなぁ・・・
しかし日本が先制した後はデンマークに攻撃の形を作らせず。最初から最後まで厄介だったのはやはりトマソンで、ベントナーもロンメダールも日本守備陣の前に全くと言っていいほど仕事できず。しかもそのトマソンもPKを決めた直後に脚を痛めてしまって万事休す。
オランダ戦や日本戦を見ると、デンマークは攻撃力に難があって一度先制されるとそれをひっくり返すだけの力がないんでしょうなぁ・・・全くの結果論ですが。
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