仙台2010(4):鳴子温泉(下)
(仙台2010(3)から続く)
なんとも微妙な入浴に終ってしまった「滝の湯」でしたが、一風呂浴びた後は「滝の湯」の背後にある温泉神社に参詣。っちゅーか、滝の湯は温泉神社から湯を引いています。
温泉神社の歴史は意外に古く、案内板によると「仁和天皇の御代、承和4年(837年)4月、鳥谷ケ森にわかに鳴動すること数日、遂に爆発し熱湯を噴出、河となって流れた。里人は驚いて朝廷に報告した。朝廷は温泉の神を祀り、この年10月9日従五位下を賜る。」とのこと。
鳴子温泉は旅館数こそ多いものの、峡谷にあって平地に恵まれないせいか、温泉街の規模の割には飲食店や土産物屋の数が少ない感じがします(駐車場を設けやすい国道沿いに開店・移転したのかもしれませんが・・・)。
また昨年蔵王温泉を訪れた時にも感じましたが、宿泊客があらかた帰ってしまった日曜の午前中とはいえ、なんとなく温泉街に元気がありません。
昼食時に往訪したのは「ふじや食堂」。写真では入口が2つ見えますが、中で繋がっていて同じ店。左側は増築ないし改築した様子でした。
なんでもあり風の食堂ですが、頼んだのは「山菜きのこそば(950円)」。「きのこ」と聞くだけで拒絶反応を起こしてしまいそうなので、「山菜なめこそば」とか言い回しを代えていただけないものか・・・
次に立ち寄ったのは「早稲田桟敷湯」。温泉の名は早稲田の学生が掘り当てたことに由来。平成になって早稲田の教授の設計で改築されたんですが、温泉街に黄一色の外観ってちょっとどうなのかなぁ・・・
建物は中央の通路を挟んで2棟が向かい合う格好。浴室は通路左側の建物の1階。といっても階段を降りますが。
階段を降りたところに案内係が立っていて券売機や貴重品入れ兼用の靴ロッカーを案内。休憩室を併設しているためか、530円と滝乃湯と比べて非常に高いのが難。
浴室はカランも充実していてかなりゆったりとした造り。2階まで吹き抜けになっているので広々。
ほぼ正方形の湯船を1:2くらいに仕切って使用。狭いほうが熱め。湯口が3つあって、そこからまるでスキーのジャンプ台みたいな樋を伝って湯が流れ落ちてきます。一番左の「ジャンプ台」には硫黄がかなり溜まっており、かつ湯もかなり熱いので他の2つと源泉が違うのかもしれません。
湯上りに階上の休憩室「中桟敷」に上がってみましたが、畳の上に長テーブルが8つくらい置いてあるだけで案外手狭。それはいいのですが、換気が良くないためか、飲食物の臭いが部屋にこもっていているのは困り者。もうちょっと気温が上がると通路とを仕切る障子を開け放ちにできるのでしょうが。
またこの中桟敷は浴室と入り口が別で、入浴料を払わなくても簡単に中に入れる構造になっています。一応案内係が階段の下で注意して見ている風ではありましたが、はっきりいってこれは設計ミスでしょうに・・・
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【温 泉 名】鳴子温泉
【施 設 名】早稲田桟敷湯
【入浴料金】530円
【交通手段】鳴子温泉駅から徒歩3分
【泉 質】含硫黄-ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉
【源 泉 名】市有下地獄1・2・5・6・9・12・13・14号泉 東北大学鳴子分院1・2・4号泉
【泉 温】60.1度
【コメント】加水あり、掛け流し、塩素系薬剤使用
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鳴子温泉 13:03 (1736D キハ110-243) 13:49 古川
古川 14:06 (やまびこ56号 E224-106) 15:58 大宮
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