G大阪2010(3):薬師寺
(G大阪2010(2)から続く)
今回の旅行の最大の目的は国宝「薬師寺東塔」の見学。薬師寺東塔は2009年から修理に入り、現在一時的に工事の覆いが外されて通常通り見学できるものの、今年の秋から再び解体修理へ向けて工事入り。次に公開されるのはなんと2019年になってしまいます。
高さこそ東寺、興福寺、醍醐寺に次ぐ4番目に留まっていますが、大小の屋根が織り成すリズミカルな造り(ぱっと見六重、構造的には三重)が他の五重塔とは完全に一線を画しています。
こちらは西塔。もともとの塔は1528年(享禄元年)に戦災で焼失し、現在ある塔は1981年に伝統様式・技法で再建されたもの。
1976年に再建された金堂の片隅に観光客を集めてのご法話。といっても7割方は薬師寺の歴史や伽藍、仏像に関する案内、2割は写経勧進の案内、そして残り1割がご法話らしいご法話といった按配。もっともオヤジギャグを織り交ぜながら観光客を飽きさせずに話を聞かせる技は大したもの。
後から団体さんがやって来て話手も別の方に交代しましたが、人によって話しぶり&オヤジギャグも違うみたい。こういうご法話に力を入れるのは白鳳伽藍復興事業を推進した高田好胤管主の芸風を引き継いだものなんでしょうな。
回廊の外にあるので見落としやすい「東院堂」。現在の建物は鎌倉時代のものですが、これも国宝。
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