青森温泉三昧(7・完):いちご煮めし
(青森温泉三昧(6)から続く)
青森は津軽海峡を挟んで向かい合う函館とは対照的に、市街中心部に観光名所はほとんどありません(飲み食いが楽しいのはともかく)。そのため来るたびに同じところをぐるぐる回ってしまう羽目になりがち。
「八甲田丸」はもう3回目かなぁ・・・
っちゅーか、リアルに「青函連絡船」を知っている人もどんどんいなくなってゆくわけで、石川さゆりの名曲「津軽海峡冬景色」と共に年を共に忘れられてゆくんでしょうなぁ・・・ さらにいえば青函連絡船を廃止に追いやった「青函トンネル」すら利用したことがない人がほとんどで、ひょっとするとその存在すら知らない方も少なくないのかもと考えると、かなり切ないものです。
青函連絡船の中に貨車が納まるだとか、「郵便車」っちゅーものが昔はあって貨車の中で郵便の仕分けをしとったとか、そういう鉄話をしだすとキリがないので割愛。
自動改札機が設置されたとはいえ、基本的な構造は昔と変わっていない青森駅改札。
改札口から各ホームへ渡る通路にいたっては連絡船時代とほとんど変わっていません。この辺は新幹線延伸後も特段改築する理由がないので、そのまま放置なのかなぁ・・・
青森 14:51 (スーパー白鳥22号 クハ789-202) 15:50 八戸
「くどうラーメン」は全く腹持ちがしなかったので、夕食にはちょっと早めながら八戸で駅弁を購入。駅弁のサンプルが実に豊富で目移りしてしまいます。八戸といえば「小唄寿司」が定番ですが、いつもそれでは芸がないので今回は「いちご煮めし(1,100円)」を買ってみました。もちろん調製元は「小唄寿司」と同じ吉田屋。
気になるのは「小唄寿司」にしろ、「いちご煮めし」にしろ、サンプルや実物が置かれている位置が悪いこと。吉田屋は製造に特化して、駅での販売はNREに委託しているように見受けられますが、NREとしては極力自社製駅弁を売りたいので自然と吉田屋製品の扱いがぞんざいになるのでしょう。
また東北新幹線が新青森まで延伸開業した時点で八戸は駅弁販売に好都合な乗換駅としての地位を失ってしまいます。駅弁激戦駅だった長岡の衰退が否がおうでも脳裏に浮かぶところですが、都市の規模や周辺観光地の乏しさまで長岡にそっくり。全国屈指のレベルの駅弁を輩出してきた吉田屋が将来にわたって健在であるかどうか、いささか気になります。
「いちご煮めし」と銘打っていますが、要はうにの炊き込みご飯で苺とは何の関係もありません。うにだけでは味わいが単調になるため、いくら・つぶ貝・あわび・あかにし貝を申し訳程度に散らしてあります。まぁ美味いことは美味いのですが、うににしっとり感がなくてちょっとぱさつき気味なあたりに駅弁の限界を感じてしまうような・・・また量は少なめながらご飯ものなので、ビールのアテとしてはイマイチ。やっぱり「小唄寿司」にしておけば良かったとちょっと後悔。そんなん食べる前に予測がつきそうなもんですが・・・(^^;
八戸 16:52 (はやて26号 E225-1116) 19:42 大宮
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