【観戦記】千葉L 1-2 浦和L
陽が翳っている分先週の鴻巣ほどは酷くないとはいえ、座っているだけで汗がだらだら噴き出してくる過酷な環境であることには変わりはありません。
庭田ですら半袖になる酷暑&多湿の環境下で難しいことはやろうとしても長続きせず。勢い両者ともシンプルな攻撃に頼りがちになり、結局のところ走ったもの勝ちという試合内容。
浦和は前半早めの時間帯に先制し、その後も優勢に試合を進めながらも後半PKで同点に追いつかれ、その後は勢いに乗る千葉に運動量で負けて危うい展開になってしまいましたが、執念の縦ポン攻撃が嵌って北本がPKをゲット。北本自らPKを決めてなんとか千葉を振り切り、後半はぱっとしない内容ながらも勝ち点3を獲得しました。
-----北本-----
後藤---庭田---岩倉
---柳田--窪田---
森本-矢野--西田-土橋
-----小金丸----
HT:後藤→加藤
63分:窪田→岸川
89分:庭田→藤田
得点:16分庭田、52分安田(千葉L)、80分北本
会場に来て驚いたのは荒川の姿がなかったこと。おそらく怪我だと思いますが、その代わりにU20帰りの後藤を起用。その他の面子は前節と変らず。ベンチには熊谷、藤田、岸川とU20がぞろり。
立ち上がりこそ千葉の積極的なプレッシングにやや慌てた感があったものの、岩倉の縦パスでDFラインを抜け出した庭田がループシュートを放った(惜しくもバーの上)あたりから浦和がペースを握り、16分に庭田が先制。
CB西田が突如ドリブルでスルスルっと前線へ駆け上がり、絶妙のタイミングで右へ叩いて岩倉がクロス。そのクロスに北本・庭田・後藤と3人が飛び込んで庭田がゴールという素晴らしいもの。これがトップチームで見られるのは何時になることやらと思うと鬱々としてきますが、レディースでもこの試合ではこれっきりでした(苦笑)
その後はボールをDFラインから中盤にかけてゆっくり回しながら縦パス一本で千葉DFライン裏を突く狙い。狙いは悪くありませんが、北本に今一つキレがなかったり、パスの精度が悪かったり、タイミングが合わずにオフサイドになったりしてチャンスにならず。
村松監督は何を思ったのか、後半頭から後藤に代えて加藤を投入。後藤は鬼のようなスルーパスで何度も長距離を走らされていた(しかも全部ボールに届かず)ので殊の外消耗が激しかったのかもしれませんが・・・
---庭田--北本---
岩倉--------加藤
---柳田--窪田---
森本-矢野--西田-土橋
-----小金丸----
岩倉が左SHに回るのはともかく、庭田の位置はどう見ても事実上FWで4-2-2-2みたいな格好になっていましたが、結果は凶。岩倉&土橋のコンビで前半何度もチャンスを作っていた右サイドは沈黙。加藤はスキルフルで敏捷性に富むとはいえ、独力で千葉DF陣をぶっちぎるだけの力はありませんし、それは左に回ってSBのサポートが得られにくくなった岩倉も同様。
庭田を事実上FWに上げたのは真っ先に消耗しがちな庭田の守備負担を軽減するためだと思いますが、当然ながらその分ボランチに負担がかかって浦和のボール回しに落ち着きが失われてしまいました。
ボランチ稼業もようやく板についてきたかと前半まずまずの働きを見せた窪田をこの期に及んで交代させざるを得なくなり、本職の岸川を投入した辺りで監督の狙いは半ば瓦解していたと思います。
千葉は60分に3人同時に選手交代。その後CBに退場者が出た後に2人代えてきたので非常に驚きました。カップ戦って5人も選手を代えられるんですか・・・ 浦和はリーグ戦同様大抵終盤まで交代枠を一人余らせていますが、5人も代えられるなら余らせる意味が・・・・
リーグ戦では出番のない選手を活用(特に岩倉は出色の出来)しながらここまではきっちり結果を出してきましたが、直近のリーグ戦で負けた東電相手に真価が問われるところです。残念ながら週末のアウェー神戸戦を前泊としたので東電戦は観戦できませんが。
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