【展望】10年第20節湘南戦
・チャンスの数は名古屋戦より増えたがやはり1点が遠く、しかも早々と電池切れで案の定カウンターを浴びて先に失点。相手もバテた終盤に同点に追いつけたことをもって良しとせざるを得ない仙台戦でしたが、幸か不幸か次々と試合がやってきます。
・湘南戦は中3日。湘南は気の毒なことに中2日でちょっとだけ浦和に日程の利がありますが、それを生かせるかどうかは監督の腕次第。
・序盤から全く動けず。せめて前線でボールキープだけはしてくれればまだ良いのですが、キープどころかロストしまくりな選手をスタメン起用しているようでは全体に負荷がかかりまくって日程の利もへったくれもなくなってしまうような・・・
・っちゅーか、運動量豊富な柏木を徹頭徹尾生かす策に転じないと。そのためには直輝の復帰を待つしかないというのであれば非常にさびしい話ですが、肝心なところで球離れが悪くて柏木の欲しいタイミングでボールが出てこないとか、逆に柏木の出したいところへ走りこむ選手がいないとか、そんなこんなの積み重ねが「一点が遠い」結果になっているような・・・ おまけに柏木を途中でボランチに下げてしまうなんて自殺行為でしょう、あれは。
・前目でのボールロストが目立つためにDFラインが上げられず、スカスカの中盤でボランチは疲労困憊。どう見ても本調子に程遠い阿部を休ませたいところですが堀之内も90分持たないのが辛いところ。途中出場ならいい働きをみせる堀之内もスタメンで良かった記憶は昨今ありません。
・攻守の改善に真っ先に手をつけるべきところはもはや明白だと思うんですが、フィンケがなぜそれを躊躇うのかが不思議なんですわ・・・
・湘南は浦和からレンタル移籍中のGK都築が契約上出場できず。かつて山形へ行った赤星は浦和戦に出てきましたから、この辺は選手の格の違いによる扱いの差なんでしょう。
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<前節:湘南 2-2 京都>
阿部---田原---中村
--永井----坂本--
-----田村-----
島村-山口--ジャン-臼井
-----都築-----
53分:臼井→村松
61分:中村→エメルソン
88分:坂本→寺川
得点:69分 田原、81分 エメルソン(PK)
・「川崎vs名古屋」のほうがどう考えても面白そうでしたが、次節の予習を兼ねて「湘南vs京都」という崖っぷち対戦をTV観戦。
・前半は共に点が入る気配すらなし。後半勝負と踏んでの体力温存作戦もここまで露骨だとプロとしてどうなのかと? 判で押したように竜頭蛇尾になってしまう浦和の試合ばかり見ていると新鮮と言えば新鮮なんですが・・・
・で、京都はプラン通りドゥドラ・柳沢を後半から投入して勝負。中村祐からボールを奪ってからのカウンターで目論見通り先制!
・中村祐は後半他にも致命傷になりかねないボールを奪われ方をしていたせいか、反町は中村祐に代えてエメルソンを投入。これが効いて湘南は一時逆転に成功。
・とはいえ、チャンスの数は京都の方が多く、柳沢のシュートがポストやバーに当たりまくって湘南は難を逃れていただけのような・・・ ロスタイム、それもラストワンプレーと思しきところで柳沢の当たり損ねくさいシュートが決まってしまうのは皮肉といえば皮肉なんですが、試合内容からすればドローは妥当な結果でしょう。いやむしろ先制した京都が逃げ切れなかったほうがむしろ不思議と見るべきかも?
・共にカウンターに持ち味を持つチームですが、湘南はカウンターの切れ味が落ちたかなぁ・・・無駄にボールを繋いでしまう場面が目立ったような。ただCH田原が調子を取り戻しているのと、特別指定選手のMF永木に勢いがあって後方からの飛び出しに注意といったところでしょうか。
阿部---中山---三平
--坂本----ハン--
-----永田-----
小澤-村松--山口-臼井
-----松本-----
71分:坂本→馬場
75分:中山→新居
80分:阿部→中村
得点:25分 三平
・ナビスコ予選とあって両チームともリーグ戦から多少選手を入れ替え。浦和は守備が甚だ不安定で、リーグ戦ではほとんど何もできなかった湘南に再三チャンスを与える始末。勝つには勝ちましたが、引き分けに終わった仙台戦に続いて下位チーム相手に苦戦。
・2点目をアシストしたのはスピラノビッチ。彼がスタメンで使える目処が立ったのはこの試合、というかナビスコ杯の数少ない収穫でした。
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