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2010.08.30

【観戦記】10年第9節:日テレ 0-3 浦和

 前後半とも多くの時間帯で日テレに中盤を支配され、チャンスの数も日テレのほうが多かったかと思います。しかし、日テレは後半立ち上がりの大野が決定的なチャンスを外した他、枠内シュートを撃ちまくるもコースが甘くて全部GK山郷が楽々処理。

 浦和はセットプレーに活路を見出すしかない試合展開でしたが、そのセットプレーでなんとか先制(柳田右CK→西田)。とはいえ、浦和も柳田を筆頭に動けない選手が続出したため、日テレの反撃も強烈。左サイドが度々炎上したためか、村松監督は本来CHないしCBの熊谷を森本に代えて左SBに入れるという奇策に出ましたが、これが奏功。なんとか鎮火に成功したばかりでなく、一層前掛りになった日テレを見事にカウンターで仕留めて着々と加点。

 酷暑下でも運動量が落ちない藤田が右サイドを駆け上がったところから点に繋がった2点目もさることながら、圧巻だったのは3点目。熊谷が敵陣奥深くまで侵入し、がら空きのエリア内中央でどフリーになっている藤田へきっちり折り返しってまるで本職のSB。

 非常にしんどい試合で、もちろん3-0という結果ほど内容に差があるわけではなく、先制されていればそのまま手も足も出ずに逃げ切られていた可能性もあった試合でしたが、相手が優勢だった時間帯をなんとか凌ぎまくったことで勝利を引き寄せた感も。

 屋根も何にもない西が丘。カンカン照りで観ているだけでも相当辛い環境下でしたが、見に行った甲斐がある好ゲームでした。

20100829no018

-----荒川-----
北本---藤田---柳田
---庭田--窪田---
森本-矢野--西田-土橋
-----山郷-----

68分 森本→熊谷
75分 荒川→後藤
86分 窪田→松田

得点:56分西田、70分北本、75分藤田

 この日非常に意外だったのはスタメン。GK小金丸に代えて山郷を入れたくらいでカップ戦同様の布陣。藤田以外はU-20組は起用されず、熊谷もベンチスタート。岩倉がカップ戦で食らったレッドカード消化のためかベンチにも入らず、相変らず北本を全く機能しない左SHで起用。

 カップ戦決勝で敗れたとはいえ、2度に渡ってリードしたことで一定の手ごたえを得たためメンバーを大きく弄らなかったのかもしれませんが、この日は結果オーライといったところかなぁ・・・最前線で体を張っている荒川はともかく、もともと運動量の乏しい北本、前半のうちに早々と消耗してポンテ状態になってしまった柳田と「動かざる大先輩」3人に囲まれた藤田がやむなく攻守に奔走しまくり。藤田がいて良かったと思いました、いやホンマ。とはいえ3人の面倒を藤田1人が看きれるはずがなく、これがカップ戦以上に中盤で劣勢に陥った主因でしょう。ただいま絶好調の岩倉不在が響いたとも言えますが。

 後半は全く動けない柳田をボランチに下げて藤田を右SHに出して4-3-2-1みたいな格好になり、かなり守備的な布陣を敷いたように見えましたが、それだけにセットプレーでの先制は貴重でした。

 2点目は縦パスを受けた藤田が右サイドのスペースを駆け上がったところから。荒川→柳田→北本と「動かざる大先輩」の間でパスが回って、それまで攻守に渡って何の仕事もしていなかった北本が右隅でズドン。横を向いているうちはさっぱりワヤだが、前さえ向ければそれなりに仕事をする北本の本領発揮。

20100829no013

 これで日テレはがっくり来たのか、3点目は北本らの飛込みを警戒するあまりDFラインが下がりすぎて、バイタルエリア付近にいた藤田がどフリー。守備の人数は揃っているのに肝心なところに人がいないというお粗末な失点でした。

 点差がついたところで村松監督はようやく左SHに本職の後藤を投入して北本を1トップに転用。北本が急に水を得た魚のように生き生きと動き出したのには大笑いでしたが、逆に後藤は明らかにキレを欠いていて、途中出場にも関わらず疲労困憊の日テレDF陣を振り切れず。コンディションが良くないのかもしれませんが、これじゃスタメンを勝ちとれないのも道理。同ポジションがこなせるはずの堂園はとうとう出番が得られず、U-20組が案外伸び悩んでいるのが気がかりといえば気がかり。

 とはいえ、宿敵日テレに完封勝ち。西が丘で日テレに勝ったのを見たのは初めてかも・・・

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