花巻温泉巡り(2):鉛温泉
(花巻温泉巡り(1)から続く)
花巻 12:35 (岩手県交通) 13:07 鉛温泉
花巻駅に戻って温泉巡り開始。上写真は岩手県の盛岡市以南をカバーする「岩手県交通」。もともとはこのように銀のボディーに青帯だったんですが、親会社が国際興業のためか、最近は国際興業と全く同じカラーリングのバスが増えて、埼玉から来たものにとってはゲンナリさせられる展開に。
花巻駅からバスで30分ほどで「鉛温泉」に到着。花巻駅の西側、豊沢川沿いには温泉が点在しており、「花巻南温泉郷」とも総称されているようですが、鉛温泉はそのうちの一つ。「藤三旅館」という一軒宿が建っています。
「藤三旅館」も川沿いに横に横にと増築を重ね、しかも建てた時期によって全く趣が違っているせいか、全体を俯瞰すると非常に奇怪。
上写真は総けやき造り3階建ての「旅館部・本館」(昭和16年建築)。その横に鉄筋3階建ての「別館」(昭和42年建築)が付随しています。
一方こちらは「湯治部」。温泉旅館というよりはオンボロかつ素寒貧とした学生寮みたいな外観で、初めて訪れる方はちょっと引いてしまうかもしれません(笑) 旅館部と違っていつ建ったのか、藤三旅館のHPを見てもよく判らず。
もともとは「自炊部」と称していたはずですが、こちらでも食事を出すようになったので名称を変えたのかも。
「湯治部」の廊下。鍵も何にもない格子戸が連なっていますが、こういうのも今時嫌な人も多いだろうなぁ・・・
「湯治部」には付き物の売店。酸ヶ湯温泉の売店なんかは自炊向けというよりはほぼ完全に観光客向けになってしまいましたが、ここは自炊向けの色彩を濃く留めています。
この日日帰り客用に開放されていたのは「白猿の湯」と「桂の湯」。共に写真で紹介できないのが残念ですが、「白猿の湯」は鉛温泉の名物。
階段を降りて浴室脇で脱衣。小判型の湯船はそれほど大きなものではありませんが、なんと深さが1m強もあるため立ったまま入らざるをえません。湯口が見当たりませんが、天然の岩をくりぬいて作ったお風呂の底から源泉100%のお湯が湧き出てくるとのこと。
3階分に相当する巨大な吹き抜けが開放感を演出。それほど熱いわけでもありませんが、やはり立ったまま入るっちゅーのは長湯には向きませんなぁ・・・(苦笑)
「桂の湯」にも入ってみましたが、こちらは川のせせらぎを共にする今風の露天風呂付きでした。
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【温 泉 名】鉛温泉
【施 設 名】藤三旅館
【入浴料金】700円
【交通手段】花巻駅からバスで約30分。鉛温泉下車すぐ。
【泉 質】単純温泉(弱アルカリ性単純高温泉)
【源 泉 名】鉛温泉(下の湯)
【泉 温】源泉:50.2度
【コメント】加水なし・加温なし・循環せず。
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