神戸2010(2-2):日吉大社&坂本ケーブル
(神戸2010(2-1)から続く)
比叡山に登るケーブルの出発時刻までやや間があったので、日吉大社に立ち寄り。日吉大社は日本全国に約2000社ある日吉・日枝・山王神社の総本宮。
比叡山上に延暦寺を建立した最澄が比叡山の地主神である当社を天台宗・延暦寺の守護神として崇敬したことから延暦寺との縁が濃厚で、比叡山の僧兵が強訴のために担ぎ出した神輿は日吉大社のもの。
織田信長の比叡山焼き討ちにより日吉大社も丸焼けになってしまいましたが、信長の攻撃対象はあくまで寺だったので神主はこっそりと逃がしてもらえたとか。
幼名「日吉丸」の豊臣秀吉が日吉大社の復興に尽力し、現存する建物の多くはその時代のもの。
上写真は大宮橋を渡った先にある「山王鳥居」。鳥居の上に三角の飾りがついた極めて特異な形をしています。
日吉大社は大雑把にいえば西本宮と東本宮からなり、西本宮に大己貴神(大国主神)、東本宮に大山咋神を祀っています。上写真は西本宮楼門。
楼門の屋根の4隅に「神猿」の彫刻が。
西本宮本殿(国宝)。「日吉造」と呼ばれる日吉大社以外に類例が見られない特異な形状をしています。
東本宮楼門。
日吉大社の境内は思ったより広くて(一度行ったことがあるはずなんですけどね・・・)危うくケーブルカーに乗り遅れるところでしたが、緩やかな坂道を激走してなんとか間に合いました。
ケーブル坂本駅は最近立て替えられたようにも見えますが、なんと1927年の開業以来の建物。1997年に国の登録有形文化財に登録。
現在の車両は1993年に更新された3代目「縁」号と「福」号。乗ったのは「縁」。
きっぷはかなり大きめ。「縁福」の文字は、白寿を迎えられた、ときの第253代 天台座主・山田恵諦猊下が、お詣りされる皆様に、良いご「縁」と幸「福」が訪れるようにと祈りを込めて揮毫されたものとのこと。
坂本ケーブルは全長2025m。日本一長いケーブルカーで、途中に「ほうらい丘駅」と「もたて山駅」の中間駅があります。
「福」号がやってきました。
坂本ケーブルからはちらちらっと琵琶湖が見えます。
ケーブル延暦寺駅。こちらも1927年の開業以来の建物で1997年に国の登録有形文化財に登録。
延暦寺は駅から少し離れていて、なだらかな山道を歩くこと10分ほど。
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