能登・金沢の城巡り(2):七尾城
(能登・金沢の城巡り(1)から続く)
金沢 11:19 (サンダーバード7号 クハ682-505) 12:10 七尾
金沢から七尾線に乗り換えて特急でさらに1時間。ようやく能登の中心七尾駅に到着。目指すは七尾城。
駅からかなり遠いので、最初はレンタサイクルで城の麓まで行ってから登城しようと思ったのですが、城の規模が大きくて自転車を降りてからも本丸まで時間が掛かりそうだったので、七尾駅から安直にタクシー利用。
場所柄タクシーの運転手は観光客慣れしていて、道中あれこれと案内してくれました。但し、話がどうしても前田利家に流れてしまうのには思わず苦笑。
利家はほんのちょっとの間七尾にいただけで、しかも城を七尾からより平地に近い小丸山へ移しています。七尾城の城主は全国的には非常にマイナーな畠山氏だっちゅーのは七尾の観光業者には不憫としかいいようがなく・・・
タクシーは本丸のすぐ下にある「本丸北駐車場」まで連れて行ってくれました。ここからの眺望は申し分なく、早くも達成感が(笑) 上杉謙信をもってしても容易には落とせなかった難攻不落の山城に対してここまでラクチンをかますのは非常にもったいなかったかも。
駐車場から調度丸を抜けると桜馬場を固める石垣が見えてきます。石垣は整形されていない石を単純に積み重ねただけの「野面積み」。
桜馬場に登るとすぐに本丸の石垣が見えてきます。先に述べたように、七尾の中心部は利家の時代以降小丸山付近へ移ってしまったため、七尾城はその後の開発を免れ、石垣や曲輪が良好な状態で残っています。
あっという間に本丸へ到着。
七尾城は1577年(天正5年)に能登国に侵攻した上杉謙信に包囲され、その後一年近く持ちこたえましたが、畠山氏の重臣団の分裂から内応者が出てついに陥落。まぁ難攻不落の城とはいえ、孤立したままだと往々にしてこんな形で落城してしまいます。
柴田勝家を総大将とした織田氏の援軍は七尾城救援に向ったようですが全く間に合わず。しかもその帰りに上杉軍の急襲を受けてボコボコに。
帰りもタクシーというのはあまりにもなんなので、のんびり歩いて山を降り、さらに七尾駅まで歩いてみました。
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