【閉店】昭和歌謡ショー@庚申塚
都電庚申塚電停から南へ。庚申塚交差点そば。実際には自転車での往訪でしたが、自転車を停められるようなスペースに乏しいのが難。店先に「わ」の看板が掛かっていますが何かの判じ物なんでしょう。
日曜昼に往訪。先客1、後客2。着席するや否や冷え冷えのおしぼりが出てきました。残暑厳しい折、何より嬉しいサービス。
店内はI字型カウンター5席のみと狭小で、カウンター裏のスペースもあまりありません。厨房はオヤジ一人が奮闘。BGMとして屋号通り昭和の歌謡曲が流れていますが、青い三角定規だとか天地真里だとか40年代くらいの曲が多かったかな? 「昭和」を売り物にする店って30年代をイメージするところが多いので、ちょっとだけ時代が新しくなるだけで新鮮に見えます。
券売機はなく、「王道の醤油らーめん(700円)」を注文。メニューは他に「地球の塩」があるだけで大胆に絞り込んでいます。
絵にかいたような古典的なルックスの醤油ラーメン。鶏がらベースというところまでは古典派そのものなんですが、表面の脂が多めだったり、無化調ゆえか後味がすっきりしていたり、かえしに良い意味で甘いとか酸っぱいだとかの自己主張がなくて(島根の井上古式醤油とのこと)出汁の味を美味く引き出していて、味わいは古典的醤油らーめんのそれとは随分違うような気がしました。
麺は細めで、かなり強めの縮れ入り。細麺の割にはコシがしっかりします。能書きによればタオピカ入りとのこと。
具はチャーシュー、細めのメンマ、ナルト、そして海苔。
塩らーめんを頼んでいる人が替玉を注文していましたが、醤油とは麺が違うようで大盛が出来ない代わりに替玉を提供しているとのこと。
濃厚だとかこってりだとかインパクト重視に走りがちなラーメン界に一石を投じた感のある一杯。この出来なら「とげ抜き地蔵」から流れてきた爺さん婆さんにも請けること間違いなし。
| 固定リンク