新庄城址&とりもつラーメン
(銀山温泉(2)から続く)
銀山温泉 14:55 (尾花沢市営) 15:31 大石田
大石田 15:41 (1439M クハ700-5507) 16:02 新庄
銀山温泉を堪能した後、大石田駅へ戻って山形県最北部の街である新庄へ歩を進めます。
新庄は7万石程度の小さな城下町ですが、戊辰戦争の最中に新政府側に寝返り、それに激怒した庄内藩にボコボコにされたため、町中に古いものはあまり残っていない様子。
新庄城址も本丸を囲むお堀が残るだけ。
本丸には「戸沢神社」。もうすっかり日も沈んでしまって、田舎の人気のない城跡をいつまでも徘徊していると通報されかねないので(苦笑)そそくさと撤収。
新庄にわざわざ立ち寄ったのは城址ではなく、「とりもつラーメン」が目当て。事前にピックアップしておいた店のうち、市役所前にある「一心亭」は明かりがついておらず、駅前の「一茶庵分店」はお休みの札が。そこでやむなく3番手候補の「急行食堂」へ。
屋号から容易に想像できるように、大昔はちょっとした駅ならどこでも当たり前のようにあった「駅前食堂」の名残を強く留めた店です。先客3。後客1。先客のうち2名がJRの職員っちゅーあたりに「駅前食堂」の香りが。店内はテーブル席のみで4人掛けのテーブルが10卓以上所狭しと並んでいます。
メニューの頭のほうには丼物。その次にラーメン類が並んでいるので食堂といってもラーメンにもそこそこ力を入れているのかもしれません。天国ラーメンや地獄ラーメンといった得体の知れないメニューも並ぶ中、早速「鳥もつラーメン」を注文。550円と極めて安価。娘さんが専ら接客にあたっていて、店奥の厨房の様子は窺えず。
巨大な味噌汁茶碗みたいな丼で出てきました。もともと蕎麦用の丼なのかも。スープが並々と注がれているのは実に嬉しいもの。
スープは鶏がらベースなのかもしれませんが、後味から察してかなり化調きつめ。食べているうちは非常にあっさりしていて悪くないんですが、残念ながら食後のヒリヒリ感、渇水感は相当なもの。
麺は中太縮れ麺。スーパーで売っている生麺みたいに安っぽくてイマイチですが、スープはよく絡みます。
そして中に鳥もつがゴロゴロ。コリコリしているものあり、ちょっとざらざらしているものありといろんな分位が混ざっているようですが、この出来だとあっさり系醤油ラーメンのチャーシューに代えて鳥もつを入れてみただけに過ぎないような・・・鳥もつがスープに何らかの影響を与えていると面白いんだけど・・・、やや甘みを感じるのは鳥もつ効果なのかどうか・・・ 他に具は刻みネギだけ。
ラーメン専門店ではない、基本的に何でも屋な食堂で期待値が低かっただけに、そこそこ美味かったとは思いますが、新庄名物として全国に名乗りを上げるには企画力(=他を圧倒する独自性)・クォリティーともまだまだかなぁ・・・
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