別所温泉(2)
(別所温泉(1)から続く)
駅から緩い坂を上り詰めたところに建つ「大湯」。この地に療養にきた木曾義仲と葵御前にちなみ「葵の湯」とも呼ばれています。駅から近い上に、別所温泉の中心部からやや外れているせいか、いつ来てもあまり混んでいないため、別所温泉の共同浴場の中では一番のお気に入り。
先客2、後客2。全員地元客風。こちらものんびりしたつもりですが、先客は随分と長湯で念入りに体を上がっていました。
湯船は長方形で循環式。天井が高く、吹き抜け風。
少し硫黄臭がする湯は透明ですがほんのり黄色みがかって見えるのはタイルのせいかな?
4号泉に大湯源泉を加えて温度調整しているとのこと。贅沢なことに上がり湯にややぬるい別源泉(3号泉)のお湯を利用。
戸外に小さな露天風呂あり、こちらには無色透明の湯に湯の花が浮かんでいましたが、ぬるすぎて入る気が起こらず。
【温 泉 名】別所温泉
【施 設 名】大湯
【入浴料金】150円
【交通手段】別所温泉駅から徒歩分
【泉 質】単純硫黄泉
【源 泉 名】別所温泉4号源泉/別所温泉大湯源泉
【泉 温】源泉:50.9度(4号)/38.9度(大湯)度 →浴槽温度:42.5度
【加 水】大湯源泉を注入して温度調整
【加 温】気温の低い期間のみ加温
【循環装置】浴槽内のみ循環ろ過装置使用
【消 毒】月2回休日に塩素系薬剤を使用して清掃
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ネットで昼飯の候補としていた「そば久」ですが、団体貸切が入ったとのことで昼営業は13時半からorz
やむなくプラプラと歩いて石湯前の「日野出食堂」へ。
「大ざる(1000円)」。ざるそばより300円も高い(´・ω・`)ショボーン
ざるから溢れんばかりの量で出てきましたが、2玉分かなぁ・・・
蕎麦専門店ではなく、くたびれたなんでもありの食堂風(しかも壁にベタベタ貼ってある有名人色紙も色あせたもの多数・・・)だったので全く期待しなかったのですが、意外に美味しゅうございました。麺はやや細めで、堅さは並ながら冷水でしっかり締められていましたし。
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信濃国の武家の中心というわけでもなく、海にも面していないのに、別所温泉が「信州の鎌倉」を名乗るのは甚だ違和感がありますが、古い寺社仏閣が多いのは確か。
上写真は少なくとも鎌倉時代には建立されていたと見られる安楽寺。
国宝「八角三重塔」。四重塔に見えますが、一番下の屋根はひさしに相当する裳階(もこし)です。安楽寺は鎌倉時代に北条氏の庇護を受けて栄えたものの、室町時代以降次第に衰退したため、鎌倉時代から残るのはこの三重塔のみ。
寺社建築洋式としては「禅宗様」の典型らしいんですが、薬師寺や東寺の塔と比較すると装飾過剰というかやたらごてごてしているというか、あんまり好きじゃないですわ・・・
山腹に建っているため、高さがある割には周囲のスペースが狭くて塔全体を鑑賞しにくいのは困り者。
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