【展望】10年第33節川崎戦
・フィンケ監督退団後の後任として浦和OBのゼリコ・ペトロビッチ氏の名前が各紙で取り沙汰されるようになりました。当のゼリコ・ペトロビッチが先日ウェストハムのコーチを辞めた(首になった?)という状況証拠と相まって、いよいよフィンケ契約満了&退団が真実味を帯びてきました。
・さらに24日付けのエルゴラで浦和番の古屋氏が、浦和内部にフィンケを守ろうとしないどころか排斥しようとする動きがあること、及びレッズランド等付帯事業が負担になってトップチームの強化費がないことを指摘。いずれもサポ内で「さもありなん」とされてきたことではありますが、妄想をFMラジオで垂れ流している方ではなく、大原へも足繁く通って積極的に取材活動をされている方がメディアで公然と浦和フロントの問題点を明らかにしたことに強い衝撃を覚えました。
・ただ、まだ一応シーズン中。監督人事の考察は決まった時点で、腐りきった浦和フロントへの糾弾はオフにでも書き散らすことにして、まずは川崎戦の話題。
・14日の京都戦から中2,3日で続いた5連戦も次節川崎戦で終わり。運動量が要求されるスタイルゆえ夏場や連戦に弱いとされてきた浦和ですが、意外にもここまで3勝1敗で通過。しかももともと怪我人だらけなのに、途中柏木、宇賀神、峻希と新たな怪我人を出し、磐田戦以降は90分持たないと言われていた堀之内を3戦連続でスタメン起用しての結果ですから驚き。
・で、そうこうしているうちに怪我人が続々復帰。大破していた直輝やスピラまで通常メニューに戻り、現在別メニューの選手は一人もおらず。「いまさら遅せーよ!」と泣き言の一つも言いたくはなりますが、天皇杯制覇に向けては好材料(といってもまだひと月あるので、その間に怪我人を出してしまう可能性が極めて高いと思いますが・・・)。
・先の横浜M戦では中破していた細貝が早速後半から出場。もともと不調な上に前半相手と交錯して肩(?)を痛めた柏木がどうにもならない状態だったためか、細貝の動きは格段に良く見えました。おそらく川崎戦では堀之内に代わってスタメンに戻ってくるのではないかと思います。
・ポンテの運動量の乏しさは隠しようがありませんが、あの決定力を見てしまうといまさらスタメンから外すことはないでしょうなぁ・・・ 原口やセルといったこれまでベンチスタートだった2列目が全く結果を出せない中、梅崎や達也、そして直輝がいつベンチ入りするのかが今後2戦の楽しみ。
・峻希の大プレークと、岡本がトップで何の問題もなく右SBをこなせることが判ったのは今季の収穫。平川は堀之内同様、いつでも計算が立つ控え選手という立場になってゆくのかな?
(予想スタメン)
---エジ--ポンテ--
サヌ--------峻希
---細貝--柏木---
宇賀神-坪井-暢久-岡本
-----山岸-----
・川崎はこのところ急激に調子を落としています。W杯中断期間を経てチョン・テセや川島がいなくなり、レナチーニョも退団してしまいましたから、面子的には前回対戦時よりも相当見劣り。
・一頃ホーム等々力では圧倒的に強かったような記憶がありますが、現在は見る影もありません。ナビスコ準決勝で、アウェーで磐田に先勝したにも関わらず、ホームで惨敗して得失点差を逆転されたのも記憶に新しいところ。
・川崎のチームスタイルはエメルソン在籍時の浦和の劣化コピー版といって差し支えなく、ジュニーニョ自体は未だ健在とはいえそれ以外の攻撃陣が続々と抜けてしまえば相手はジュニーニョにマークを絞りやすくなって川崎のチーム力が漸減してしまうのは道理。第19節に名古屋に大勝したのを最後に上中位チーム相手には全く勝てなくなってしまいました。
・もっともスタッツを見ると足下の問題は攻撃ではなく守備にある模様。ここまでの総失点45は上位陣では清水と並んで最悪。勝つ時はボロ勝ち、負ける時は2,3失点喰らって反撃も及ばずといったスコアが並んでいます。
・浦和にとって運がいいことにヴィトール・ジュニオールが出場停止。またレギュラー陣では田坂や森が負傷欠場中。
※監督前日コメントを受けての追記
「私たちのチームは、前回と同じメンバーで川崎戦に臨みたいです。」
「私の考えでは、柏木陽介を再びスタメンで使うおうと考えています。」
「堀之内はここ2試合にわたってとても優れたプレーを見せていました。ですので、次の試合でも彼を使おうと考えています」
とのことで、前節横浜M戦と同じスタメンであることは確定。
「(ケガ明けの選手が何人かサブに入ってくる可能性は)今はまだ、ありません。あるとしたら神戸戦です」
とのことで、ベンチもサプライズはなさそう。
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<前節:川崎 1-2 C大阪>
---矢島--ジュニ--
楠神--------尾藤
---横山--中村---
小宮山-寺田-菊地-伊藤
-----相澤-----
58分:楠神→黒津
70分:菊地→谷口
90+1分:伊藤→小林
得点:80分 ヴィトール・ジュニオール
・CB井川が出場停止のためか、寺田が久しぶりにスタメン入り。
・稲本がベンチにもいませんでしたが原因不明。谷口もこのところ後半からの出場に留まっています。
黒津---テセ---レナ
-----田坂-----
---稲本--谷口---
小宮山-寺田-井川--森
-----川島-----
HT:田坂→中村憲
HT:黒津→ヴィトール
73分:谷口→登里
この試合は序盤の2得点が全て。川崎のクリアミスを拾ってミドルシュートを叩き込んだ細貝。カウンターで独力川崎の中盤を切り裂いて、これまた遠目からシュートを叩き込んだ達也。いずれも見事なゴールでした。
浦和最大のピンチは後半サヌの与えたPKでしたが、レナチーニョのシュートを読んで山岸が片手一本でセーブ。
もっともこの試合で特筆すべきなのは、後半投入された堀之内が流れの中から得点していることかもしれませんが。
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