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2010.11.15

【観戦記】10年第30節:浦和 2-0 京都

長期離脱からようやく復帰したポンテがロスタイムに追加点を上げただけでなく、試合後のインタビューで号泣して今季で契約終了を示唆。京都が降格決定したことと相まって最後は妙に劇的な試合になりましたが、試合内容は褒められたものではありませんでした。

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浦和が文句なく良かったのは先制した時間帯から後半立ち上がりにかけてくらい。序盤及び後半の大部分の時間帯は中盤で落ち着いてボールが回せずに苦戦。後半は両サイドで劣勢に陥り、こぼれ玉も拾えなくなり、結構危ない形を作られました。コンビネーションで一日の長がある広島相手なら中盤で劣勢に陥るのは已むを得ませんが、降格圏内にどっぷり浸かった京都相手にこの試合内容はいただけません。

故障した細貝の代わりに啓太がボランチに入りましたが、ボールキープはハナから期待できず。おまけに柏木が酷く調子を落としていてボールロストを連発。両SHもドリブルで仕掛けるのが持ち味でボールを持てるタイプではありませんから、この中盤の構成ならどうしてもドタバタ感が漂いまくる試合になるかもしれませんが・・・ 

もっとも中盤の構成もさることながら、GK、CB、ボランチと「足元不如意な選手」がセンターラインを占めていていることもドタバタ感の演出に一役買っている感も。

劣勢に陥って已む無く堀之内を早めに投入し、柏木を前に上げましたが、残念ながら堀之内一人で立て直せる状況ではありませんでした。

それでも何度かあったカウンターのチャンスをしっかり決めていれば楽な試合になるところ、前半終了間際に原口がシュートをGKにぶつけてしまったのを始め、峻希、サヌと絶好機を決められず。終盤はエジ、サヌ、柏木、峻希と前目の選手が揃いも揃って足元が覚束ない状態に陥ってしまいました。

今年の浦和の終盤の弱さからすれば極めて危険な試合展開でしたが、浦和に覆いかぶさる暗雲を払拭したのが残り10分で投入されたポンテ。エジのパスを受けてエリア内へ突進。深い切り返し一発で簡単にDFを交わしてゴール右隅にきっちり決める千両役者ぶり!こういう選手がいつもベンチに控えていればやたらめったら終盤に勝ち点を落とすこともなかったでしょうに・・・

っちゅーか、ポンテの落ち着きが原口や峻希にあれば試合は早々に決まっていたのですが・・・

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---サヌ--エジ---
原口--------峻希
---柏木--啓太---
宇賀-坪井-堀之内-岡本
-----山岸-----

63分:原口→堀之内
82分:サヌ→ポンテ
90分:柏木→濱田

得点:25分 エジミウソン、90+1分 ポンテ

 良くない時間帯が長かったためか試合評は厳しいものになってしまいましたが、先制点は見事。柏木のくさびのパスからエジ→サヌ。サヌのシュートはいったんGK守田がブロックしたものの、こぼれ玉をエジが拾ってゴール。前節に続いてサヌがFW起用されましたが、エジとのコンビネーションは大幅に良くなり、良いボールが入れば確実にチャンスメーク。但しこの日は中盤の出来が悲惨でサヌには気の毒でした。

 ボールを持ったら倒れそうで倒れない脅威の粘り腰で3度ばかり見せ場を作った峻希とは対照的に、原口は好機を決められなかっただけではなく、相変らず周囲との連携が良くなく、強引にシュートを撃とうとしては簡単に弾き返されるの繰り返し。ポンテの復帰により真っ先に外されるのは原口で間違いないかと。

 出場停止明けの宇賀神も、前にいる原口の出来があんまりとはいえ攻守ともイマイチ。勝っているのに疲れている中で強引に飛び出してボールが取れず、案の定戻れなくなってしまうのはSBとしてどうかと・・・ どうもこのところ浦和の左サイドがほとんど機能しないのは気になります。

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---柳沢--デエゴ---
ドゥトラ--------中山
---安藤--染谷---
森下-水本--郭--渡邉
-----守田-----

49分:森下→中村太
58分:柳沢敦→中村充
70分:ディエゴ→金成勇

 峻希にチンチンにやられた左SB森下を早めに下げて中村太を入れたのが奏功して、後半は両サイドから反撃。残念ながら好機でのシュートがGK正面だったり、枠を捉え切れなかったりして無得点に終わり、降格が決定してしまいましたが、この試合だけ見ればそんなに弱いチームには見えませんでした。

 ただし90分持たない柳沢はともかく、ディエゴまで下げてしまう秋田采配は疑問。自己チュー的なプレーが目立ち、J2レベルでは大活躍だがJ1では通用しない選手の典型っぽいドゥドラを最後まで引っ張ってくれて浦和的には助かったような・・・

 さらに終盤はCBカクを前線に上げ、長身のキムと並べてのパワープレー。浦和のCBに高さがないとはいえ、単純な放り込みでやられるほど弱くはありませんから、これまた大助かり。両サイドから繰り返し愚直に攻め込まれたほうが嫌だったような・・・

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観客減少&グッズ売り上げ減という「お家の大事」を受けて、ついにレディア一家もコバトンに付き従って就労。

やればできる!

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