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2010.11.18

【観戦記】10年天皇杯4回戦:浦和 1-0 磐田

 柏木負傷欠場の報を聞いた時には目の前が真っ暗になり、正直この試合には多くを期待せずに足を運びました。

 でも浦和にハナから諦めている選手なんて一人もいませんでした。怪我人だらけで、守備はともかく攻撃でできることは限られているのは見ての通り。しかもスタミナに不安を抱える選手を2人もスタメンでピッチに送り出すという大博打というよりも暴挙としか思えない手に打って出て、前半のうちに先制してなんとか試合を浦和ペースに持ち込み、後半はのらりくらりと相手をいなしながら逃げ切り。

 こんな試合運びがリーグ戦で出来ていれば、終盤にポロポロ勝ち点を落としまくることはなかったのにと思えるくらい、「負けたら終わり」のカップ戦に相応しい徹底して勝ちに拘った良い試合だったと思います。欲を言えば、後半何度かあったカウンターのチャンスで追加点を取っていれば文句のつけようがない試合でしたが。

---エジ--ポンテ--
サヌ--------峻希
---堀之内--啓太--
宇賀神-坪井-暢久-岡本
-----山岸-----

70分:宇賀神→平川
83分:ポンテ→濱田

得点:42分 エジミウソン

 柏木に代わる攻撃の基点としてポンテをスタメン起用したのは予想通りでしたが、ポンテの位置はトップ下ではなく、限りなく2トップの一角。ポンテの守備負担を軽減するためなんでしょうが、驚いたのは堀之内のスタメン起用。

 90分持たない選手を2人もスタメン起用したとなると、前半に先制して置かないとかなり苦しい試合展開になることが十分予想され、実際前半の浦和は飛ばし気味でした。

 柏木不在の影響は顕著でボランチから2トップに良い形で縦パスが入ることはほとんどなく、特に啓太はパスミスを連発。従って前半はSH&SBの連携を軸に両サイドから攻めるしか手立てがなさげでしたが、クロスに精度を欠いたり、ポンテまで外に流れて中が薄くなったりと押し気味に試合を進めている割には決定機らしい決定機はなし。

 0-0で折り返してしまうと後半失速必至の浦和には極めてまずい流れになるところでしたが、磐田のカウンターに対するクロスカウンターのような格好で峻希が左サイドを疾走。低いクロスをGK川口が処理しきれず、エジがきっちり詰めて浦和が待望の先制点。

 後半は専ら安全運転といった印象。浦和両CBがFW前田を封殺したのが効いて、磐田はカウンター以外に攻め手を見出せないでいるうちに、浦和は自陣でボールをゆっくり回して体力回復&時間潰し。磐田も前から懸命にプレスをかけてきますが、浦和は慌てることなくきっちりボールを繋いで磐田のプレスを無力化。

 逆に浦和が何度かあったカウンターのチャンスを決めていれば事実上試合終了でしたが、サヌはゴール前に迫るのが精一杯でシュート精度を欠きまくり、また峻希が柳沢ばりの謎のスルーを繰り出すといった場面もあって追加点ならず。

 もっとも浦和が危ない場面が全くなかったわけではなく、前半終了間際や後半にポンテのボールロストから極めて危険な形を作られました。また堀之内は前半の終わりごろから運動量が目に見えて落ちていて、「前門のポンテ、後門の堀之内」という極めて危険な空間をいかに埋めるかが後半の課題でしたが、ここで大活躍だったのが前半さっぱりだった啓太。気の効いたパスを出すとか、くるっと身を交わしてボールキープとか考え出すと碌なことがない今日この頃ですが、相手の攻撃の基点を的確につぶす仕事に専念させれば実に良い仕事をします。堀之内は啓太の獅子奮迅の働きに助けられてたまに前線へ浮遊して力の無いシュートを撃つ余裕(?)も。

 ポンテの分はエジ、サヌ、峻希が全力でフォロー。あれだけ走り回ればカウンターのビッグチャンスに外してしまうのもやむを得ないか・・・

 宇賀神が負傷離脱して平川を左SBに投入しましたが、これも守備固めに奏功(宇賀神が好機に飛び出すのはいいけれど、そのまま戻れないケースあり)。右SBは岡本が磐石の働きをしているので何の不安もなし。

 前田は封殺 & サイドも制圧して怖いのは自らのミスに起因するカウンターだけという展開になってフィンケが用意した最終兵器は濱田。ポンテを下げて4-3-2-1(しかも2列目はワイドに開いている)っぽい形になりましたが、これが見事に奏功。1点ビハインドの磐田は後半相次いで3選手を投入しましたが何の効果もなくそのまま試合終了。広島戦で慣れない右SBに投入され、しかもそれが敗戦に直結する形になってしまった濱田でしたが、フィンケ監督の期待感は失っていない様子。難しい局面で見事監督の期待に応えました。

---前田--成岡---
菅沼---------西
---上田--岡田---
金沢-大井--那須-康裕
-----川口-----

64分:西→松浦
75分:岡田→ジウシーニョ
88分:成岡→荒田

 決定機が何回かありましたが、それを決めきれず。

 それ以前にナビスコ杯優勝で今年の目標を達成した満足感に満ち溢れているような闘いぶりで、玉際で浦和に負けまくっていたような・・・

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