上州散策(2):箕輪城
(上州散策(1)から続く)
箕輪城は現在の高崎市北部箕郷町に位置し、榛名白川によって削られた河岸段丘に16世紀初頭にこの地を支配していた長野氏によって築かれたもの。
上杉、北条、武田といった有力戦国大名の抗争の場となり、上杉氏の後ろ盾を得ていた名将長野業正が北条や武田の侵攻をよく防いでいましたが、業正の死後ほどなくして武田の手に落ちてしまいました(1566年)。
その後北条氏や織田氏(というか滝川一益)の支配下に入ったこともありましたが、家康の関東入りに伴ってこの地に封ぜられた井伊直政が城を高崎に移したため箕輪城は廃城に(1598年)。
「箕郷」行きのバスですが、城の名は「箕輪」と少々紛らわしい。
最寄のバス停は「箕輪小学校」ですが、ここまで入る「高崎→伊香保温泉」のバスは少なく、1時間に2本程度ある箕郷行きのバスを「箕郷本町」で降りて歩くのが得策。
でも案内板は小学校前に設置されています。
箕輪城内の案内板は充実しており、少々泥濘な箇所がある他は遊歩道も整備されています。坂らしい坂も大手尾根口から木俣までに多少あるくらいで、あとは「堀切」に下らなければほぼ平坦。上写真は大手尾根口。
木俣。城内の通路が複数に分かれています。
郭馬出。
二の丸と、その南側の区画とを結ぶ土橋。土橋の左右には大きな堀切が設けられ、城は南北2つに分断される格好。
二の丸。ここから北へ本丸・御前曲輪と城郭が連なっています。
本丸
御前曲輪
三の丸。
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