上州散策(3):さくらの湯
(上州散策(2)から続く)
城跡でうっすらと汗をかいたあとは、「さくらの湯」でひと風呂。高崎駅西口から南へ徒歩10分強。住宅地の中に忽然とある日帰り温泉ですが、周辺に案内板の類が全くなく、地図持参にも関わらず探し当てるのに少々時間を要しました。
もともと「不動かくれの湯」と称していて一度往訪した記憶があるのですが、その後いったん閉鎖。オーナーが代わって「さくらの湯」として再出発した模様。
ただ再出発にあたってリニューアル工事もなにもしなかったためか、外装・内装ともお疲れ感が漂っています。案内板がないのもコストを絞りまくった結果なのかも。
玄関先で靴を脱いで引き戸を開けると左手に番台さんがいて、500円也。ここの面白いのは引き戸の先に廊下も何もなくていきなり広間(しかも囲炉裏付き!)になっていること。湯上り客が思い思いにくつろいでいるのは結構なんですが、この広間は喫煙可で入館するといきなりタバコ臭いっちゅーのは今時いかがなものかと。
浴室は1・2Fに分かれており、この日は男性が1F。
湯船は岩風呂風に設えたものを大・小・うたせ湯と横長に配置。「源泉100%かけ流し」を謳う張り紙が随所にあって、ここまで強調されるとかえって胡散臭い気もしますが、床はぬるぬる、浴槽もちょっとぬるぬる。湯は少々濁りがあって、わずかに鉄分を感じました。ややぬるめで長湯できそうですが、それでもしっかり温まって、高崎駅への帰りには少々汗が出てきました。
湯上りに件の1Fの広間を観察してみると、もともとは軽食を扱っていたのか小さな厨房がありました。もっとも今は弁当を売っているだけで、しかも持ち込みありの大サービス。酒類を売っているようですが、これじゃ全く売れないでしょうなぁ・・・ 都心部の日帰り温泉のビジネスモデル(=温泉よりも飲食で稼ぐ)とは真逆の「温泉だけを売り物にする」方針のようですが・・・
さすがに嫌煙派に配慮してか、2Fの休憩室は禁煙かつ広めでしたが、立地的に爺さん婆さんが一日のんびりしてゆくところじゃないので、これでいいのかどうか。
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【温 泉 名】高崎温泉
【施 設 名】さくらの湯
【入浴料金】500円
【交通手段】高崎駅から徒歩10分くらい
【泉 質】ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉
【源 泉 名】高崎温泉 不動かくれの湯
【泉 温】源泉:36.0度→供用:42.0度
【加 水】なし
【加 温】あり
【循環装置】かけ流し
【消 毒】使用せず
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