近江&京の紅葉(4):上醍醐
(近江&京の紅葉(3)から続く)
翌朝は上醍醐へ行ってきました。醍醐寺は醍醐山頂上一帯を中心とする上醍醐のほうが歴史が古く、多くの修験者の霊場として発展。その後、醍醐天皇が醍醐寺を自らの祈願寺とすると共に手厚い庇護を掛け、醍醐山麓に大伽藍「下醍醐」が発展しました。
下醍醐境内を迂回して緩やかな上り坂を登った先に女人堂。ここで入山の受付をしています。
しばらくは緩やかな坂が続きます。参道は広くて足元も非常にしっかりしています。
道標。上醍醐の入り口にある社務所は19丁。なお秀吉プロデュースの「醍醐の花見」は5丁付近。歴史上に名を残すくらい盛大な花見の宴ですからてっきり下醍醐境内でやっていたものと思い込んでいましたが、山中の参道で開催していたというのは意外。
しばらくは緩やかな登りが続きますが、次第にきつくなってきて8丁の「不動の滝」で小休止。
ところがこれまでは序の口で、本格的にきつくなるのは不動の滝から先でした(´・ω・`)。
16丁でようやく尾根道に出て、19丁社務所前に到着。
上醍醐には西国三十三所観音霊場第11番札所「准胝堂」があり、西国三十三所最大の難所とされていましたが、2008年8月24日に火災で焼失し、現在再建中。 従って現在西国三十三所巡りの御朱印は下醍醐の金堂で受け付けていて、西国三十三所巡りコンプリート的には随分楽チンになりました。
その代わり上醍醐への参拝客は激減したようで、山を上り下りするのは参拝客というより手軽なハイキングといった感じの方ばかり・・・
紅葉的には国宝清滝宮拝殿が唯一かつ最大の見所。弘法大師が唐・長安の青龍寺から勧請した密教の守護神を祀った醍醐寺の鎮守社で1434年(永享6年)に再建。
清滝宮拝殿の隣にある名水「醍醐水」。
国宝薬師堂。醍醐天皇の勅願により907年(延喜7年)頃に聖宝(理源大師)により創建。現存の堂は1121年(保安2年)の建立。仏像はすべて下醍醐の霊宝館に移されたためか、扉は堅く閉ざされていました。
如意輪堂。1606年(慶長11年)に豊臣秀頼により再建。
下醍醐は昨年同じような時期に来たばかりですが、せっかくなのでまた見て回ります。金堂前はまさに見頃。
この辺は旬を過ぎていて、昨年のほうが良かったかなぁ・・・
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