福岡の城巡り(3):唐津城
(福岡の城巡り(2)から続く)
天神 13:02 (昭和自動車) 14:07 唐津大手口
九州島内の中距離移動は高速バスが安くて便利。福岡から佐賀県北部の城下町唐津へと向います。
唐津市街の北部、松浦川が唐津湾に注ぐ河口の左岸、満島山に唐津城の本丸が位置。西側に二の丸、三の丸が配されていますが、二の丸御殿跡は学校になり、その他二の丸・三の丸跡は市街化して何も残っていません。
唐津城は寺沢広高が慶長7年(1602年)より本格的な築城を行い、慶長13年(1608年)に完成。
天守の存在を示す資料は確認されておらず、天守は天守台までしか建築されなかったというのが現在の通説。
1966年に建造された現在の天守はパチモノ。とはいえ、海に突き出した小山の上に築かれた天守は外観といい、眺望といい、観光用としてはなかなかの優れもの。
旧高取邸。炭鉱王として成功した高取伊好の旧宅で重要文化財。和風建築に無理やり洋館を組み込んだような少々奇妙な外観をしていますが、平成13年度から平成17年度にかけて、文化庁の指導のもとで修復・復元工事を行い、建物規模が最大となった昭和初期の状態に復元したとのこと。
今となっては唐津に炭鉱といってもピンと来ませんが、明治から1950年代くらいまでは筑豊や三池と並ぶ九州有数の産炭地でした。
全国的に「くんち」といえば「長崎くんち」なんでしょうが、「唐津くんち」もそれなりに有名。唐津神社の秋季例大祭で、漆の一閑張りと呼ばれる技法で製作された巨大な曳山が唐津の旧城下町を練り歩きます。
曳山は全部で14台。普段は唐津神社横の「曳山展示場」で保管・展示されています。
唐津の観光業的に辛いところは福岡が近すぎること。くんち見物でわんさかやってくる県外客はほとんど福岡に泊まってしまうんでしょうなぁ・・・
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