【観戦記】INAC 1-1(PK 3-2)浦和L
1-1で90分を終えて、無念のPK負け。
但し、終盤は押せ押せになったとはいえ概して試合内容は芳しいものではありませんでした。またPK戦もきっちりGKにコースを読みきられたあげく3本も止められてしまい、くじ引きではなく極めて順当なPK戦敗戦だったかと。
カップ戦、リーグ戦、そして全女と全て準優勝。今年は肝心の試合、観客の多い試合に悉く敗れてしまいました。特に全女は宿敵ベレーザが常盤木に破れる大波乱があったため、浦和優勝の絶好機でしたが、その好機を生かせず。
---北本--荒川---
堂園--------岩倉
---藤田--柳田---
竹山-熊谷--矢野-土橋
-----山郷-----
66分:竹山→西田
得点:68分 堂園
今年の全女は準決勝まで一試合も見なかったので、これまでの試合内容は全くわかりませんが、面子を見るとボランチの庭田が不在で藤田を起用。また竹山が左SBに復帰して、熊谷がCBに戻っています。
これまでの出来はともかく、この試合についていえば竹山・藤田といった若い2人の不出来が浦和苦戦の主因になってしまいました。もっとも2人に責任を押し付けるのは妥当ではなく、前半の浦和は出足も連携も神戸に完敗。ここ一番にも関わらず、悪い意味で普段着モードで試合に入り、それがPK戦にもつれ込む結果に繋がってしまったような印象を受けました。
神戸は立ち上がりからDFラインを積極的に押し上げて、コンパクトな陣形で浦和に激しくプレッシング。浦和はそのプレスにたじたじとなってボールを繋げずに大苦戦。浦和は藤田がボールを持ったところをかなり狙われていたように窺えました。相手が激しくプレスをかけてくるとボールがなかなか落ち着かないのはリーグ戦でもよく見られた光景で、結局ボールを落ち着かせられる高橋が引退した穴が埋まらないまま一年を終えてしまったような・・・
逆に神戸はボールを奪うと縦に速い攻撃を仕掛けてサイドからクロス。攻撃パターンは限られていますが、中盤で劣勢に陥った浦和は両サイドとも危険な状態に陥り、特に竹山のポジショニングが怪しげで何度も絶好機を作られてしまいました。浦和の失点は結果的にセットプレーからの1点だけでしたが、前半はヒヤっとする場面の連続。
但し神戸の猛プレスも90分持つわけがなく、後半はパスミスが増えて攻撃の怖さが半減。神戸のプレスが甘くなって荒川のポストプレーが活きだした後半15分くらいから浦和が猛反撃。FW荒川のポストプレーを受けて左サイドから飛び出したSH堂園が豪快な一発を決めて同点。さらにボールを回して神戸をゴール前にくぎ付けにし、またもは堂園が豪快なダイレクトボレーを放ったもののGK正面。竹山→西田で熊谷が左SBに回り、左サイドの守備が多少改善されたのが堂園大爆発の遠因だと思います。
残念なのは右サイドが最後まで不発だったこと。SH岩倉が何度かフリーでボールをもらいながら、対面のSBとの1対1で完敗。SB土橋に至っては全くといっていいほど攻撃に絡めず。土橋は故障明けでコンディションが万全でないのかもしれませんが。
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