都築龍太選手、契約満了
半ば覚悟していたことではありますが、都築選手との契約満了が公式発表されました。
西野監督との確執からG大阪を退団し、03年に浦和加入。その後同世代の山岸と正GKの座を巡って厳しい争いを続けながら、浦和の数々のタイトル獲得に貢献。とりわけACL準決勝での城南一和とのPK戦での活躍は末代に渡って語り継がれることでしょう。イメージ論になってしまいますが、山岸より圧倒的にフィードが正確で、しかもPKに強いとの評が専らでした。
また激しい気性の持ち主であり、主審への異議でイエローをもらうこともしばしば。ラフプレーを犯した相手へ詰め寄る際の初速はメッシより速いと評され(笑)、GKなのにイエロー累積で出場停止になってしまうあたりも都築選手を語る上でかかせないエピソードです。もっとも激しいのは試合上だけで、ピッチを離れると後輩への思いやりが深い、後輩にとっては頼りがいのある選手だったとか。
負傷もあって09年第25節山形戦での出場を最後に浦和では出番を失い、昨年はベンチ入りもままならない状態に。出場機会を求めて湘南にレンタル移籍となりましたが、意外にも反町監督の評価は野澤とどっこいどっこいだったようで、野澤が怪我から復帰するとあっさりポジションを奪われてしまいました。どうしてもファン・サポーターは全盛期の力量で比較しがちですが、都築に対する現場の見方はかなりシビアなものだった様子。
横浜Mの松田がJFL松本山雅へ行ったことに象徴されるように、契約満了となったベテラン選手が再びJでプレーするのは厳しい環境下ではありますが、都築の勇姿を再びどこかのスタジアムで目にすることができるよう祈願しております。
| 固定リンク