青森2011(2):古牧温泉
(青森2011(1)から続く)
三沢駅から南へ、十和田観光電鉄の線路沿いに歩いたところに、この付近では数少ない巨大温泉「古牧温泉」があります。
もともとは「古牧グランドホテル」として営業していましたが、2004年11月に経営破綻。ゴールドマン・サックス主導で経営再建が行われ、現在は「青森屋」として営業を続けています。
青森屋の敷地は広大で、駅から近いとはいえ冬に歩くのはかなり面倒。駅からもっとも近いところにあるのが「元湯」。
フロント係に「小さいお風呂だけですがよろしいでしょうか?」と念を押されましたが、風呂は小さいどころではなくご立派な岩風呂風の大浴場。
平地にある風呂なので眺望は望めませんなが、採光が良くて明るい風呂。アルカリ性らしいつるつるした湯ざわりが楽しい湯でした。
休憩スペースもたっぷり。
地元の方が朝から車で三々五々やって来てひと風呂浴びて帰るという、まるで銭湯みたいな位置づけの「元湯」ですが、風呂の大きさといい、休憩スペースといい、最初から日帰り専用の施設だったわけではなさそう。
線路沿いに10分ほど歩いて本館へ。
本館の階下は「大江戸温泉物語」のミニチュア版みたいな構成。その一角でとりあえず昼食を。
注文したのは店が売り出し中の「ほっき丼(950円)」。
ほっき貝の下には山芋やしょうが、細かく刻んだ野沢菜。
総じて淡白な味わいで、概して塩辛いイメージがある東北の味付けとは一線を画してます。ほっき貝のコリコリした食感を味わうのが正しいあり方なんでしょうが、コリコリというほどにはほっき貝が固くないのに加え、山芋を添えたがためにつるつる、ねばねばという食感が先に立ってしまったような・・・
ほっき丼に付いてきた鶏ベースのすまし汁に浮かぶ、白くて平べったいものが少々不気味でしたが、食べてみたら何のことはない「せんべい」でした。汁に浸かってすっかりふやけているので、せんべいというよりは餅に近い味わいですが、当然ながら餅ほど粘り気がないので御年寄りも安全(笑)。軽い味わいなので腹も膨れずにすみますし。
1200円と高いのが困り者ですが、せっかくなので「浮湯」にも入湯。湯は「元湯」と全く同じ。
青森ヒバを多用した内湯にはほぼ正方形の「あつ湯」と「ぬる湯」が並んでいました。
売り物の「浮湯」は池の中に円形の露天風呂を内湯側から突き出したような格好で配したもの。内湯から見ると池の中に湯船が浮かんでいるように見えます。
入湯料が高いためか、日帰り客向けには無料で昼飯が付く「湯めぐりセット」を売り出していますが、その昼飯がラーメンないし焼き物とあまりそそらないのが難。
広大な敷地内に巨大ホテルが立ち並んでいますが、冬季はいくつ稼動しているのかなぁ・・・
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【温 泉 名】古牧温泉
【施 設 名】古牧温泉 青森屋
【入浴料金】浮湯 1200円 元湯300円
【交通手段】三沢駅から元湯徒歩3分くらい 浮湯15分
【泉 質】アルカリ性単純温泉
【源 泉 名】古牧温泉
【泉 温】源泉43度 → 使用位置 42度
【コメント】加温。塩素系薬剤使用。循環の有無についてはコメントなし。
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