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2011.02.14

【観戦記】PSM:鳥栖 2-1 浦和

 昨年に続いてPSMでJ2クラブに敗戦。まだ開幕まで修正の時間はたっぷり残されていますが、ペトロビッチ新監督がチームの方向を大転換している最中なのは誰の目にも明らか。多少修正が進んだところで序盤苦戦を強いられることが多分に予想できる試合内容でした。

 フィンケと違って与えられた時間は短く、しかも結果を出すことを強く求められているペトロビッチ。非常に困難なタスクをペトロビッチはものの見事に遂行できるのでしょうか?

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 攻撃は今のところ大きくサイドチェンジしてSHが相手SBに一対一を仕掛ける場面パターンしかないといって差し支えない状態。この日唯一の得点は青山→達也と大きく展開して、エリア内に突入した達也がPKを得たところから。

 後半も達也が右サイドを深く抉ってからのクロス→マルシオヘッドもわずかに枠外とか、原口から大きく右に展開してセル→原のシュートはバーの上と決定機は一応あるにはありましたが、むしろそれだけしかチャンスはなかったといったほうがいいでしょう。

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 問題なのはこの攻撃がどう見てもSHの個人能力頼みなこと。達也や途中で投入されたセルはこのレベル相手なら独力で局面を打開できた一方、原口は何度仕掛けても鳥栖守備陣を崩せず。マゾーラが評判どおり、額面どおりの働きを見せてくれれば原口はベンチ要員どころか、ベンチにも入れないようになってしまうかもしれませんが、それ以前にマゾーラが外れならペトロビッチの構想は画餅に終ってしまう可能性大。

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 また独力での仕掛けが基本のためか、SBのフォローは概して遅く、しかもフォローに回ったところで有効に使えていないのは気になりました(特に宇賀神と原口の関係は最後までメロメロ・・・)。さらにSHほどではありませんが、SBも単独での局面打開が求められているようで、SHあるいはFWと連携を取って「使い、使われながら敵陣を崩すタイプ」のSB(要するに岡本)は重用されないんでしょうなぁ・・・

 鳥栖は中盤フラットに近い4-2-2-2で構えているため、浦和SHがまごまごしているとすぐに鳥栖のSH&SBに囲まれてドツボに嵌ってしまいます。浦和の運動量が落ちた後半半ば以降はこのドツボ現象が頻発。また2点目が入った後の鳥栖は引いてしまったので浦和SHが狙うべきスペースがなくなったのもドツボ感に拍車をかけていたようでもあり。

 さらにいえば、SHが相手SBと一対一になる局面を作るためには一気に逆サイドへ展開できるボランチなり、CBなりが必須となりますが、啓太に展開力はもとより期待できず、青山はちょっとプレスを掛けられるとすぐにオロオロしてしまうようで、このボランチ陣でペトロの志向するサッカーをやるのは無理だろうなと思いました。青山が下がった後になんとマルシオがボランチに入りましたが、柏木に万一のことがあれば案外マルシオのボランチ起用が常態化してしまうかも・・・

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 前半は浦和がボールを持っている時間こそ長いものの、これといった攻撃の形を作れず。後半はあろうことかボール支配率も落ちてしまいました。エジがボールを持って前を向いている記憶がほとんどありませんが、そもそもエジまで良い形でボールが来ていませんから、この日点が入る気配がしなかったのはエジの責任ではないでしょう。得意とは言いがたいポストプレー役としての仕事が減った分、フィニッシャーとして頑張ってもらいたいものですが、ボールが来なきゃどうしようもありません。

 それでも攻撃は「こういうことがやりたいんだ!」というのが判っただけまだマシ。今年の浦和の守備は相当ヤバイ気がします。鳥栖がロングボールを多用してきたためでもありますが、浦和が中盤で良い形でボールを奪えなくなっているような・・・2失点目は浦和右サイドで鳥栖にきっちりボールを繋がれてのものですが、前半終了間際にも同じように右サイドを崩されてやられかかりました。

 サイドをずこずこにやられるのは浦和SHが攻撃のキーマンになっているせいか、相手にボールを奪われた際にSHとSBの間のスペースを使われ、浦和SBが一対一を強いられがちなためでしょうか?(自信なし)

 SHが昨年ほど下がって守備には来ない分、ボランチがSBの面倒を見ないといけないはずですが、相手がサイドでボールを持った際の浦和の守備の約束事がメロメロのような・・・ J2クラブであそこまで完膚なきまでにやられたとなると先行きかなり心配で、来週大宮とのPSMでどこまで修正できているかが見所になるかと。

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-----エジ-----
原口---丸塩---達也
---青山--啓太---
宇賀神-坪井-暢久-平川
-----山岸-----

70分:山→原
70分:達也→セル
72分:暢久→スピラノビッチ

浦和:18分 エジミウソン(PK)
鳥栖:7分 豊田、67分 野田

浦和の1失点目は誠にお粗末。鳥栖左CK→豊田ヘッドでしたが、なんと最も警戒すべき豊田がどフリー・・・ 暢久なにをやっているんだ・・・ 前半終了間際にも全く同じパターンで豊田をフリーにしてしまいました(山岸のセーブでなんとか事なきを得ましたが・・・)

この日の暢久は浦和J2時代を思い出させるくらい集中力を欠いていて、玉際の競り合いは実に淡白な上、致命傷になりかねないパスミスを連発。とうとうスピラに代えられてしまいましたが、試合終了後は間違いなくペトロの「鉄拳制裁」を食らっているでしょうな。

マルシオ・リシャルデスはFKでの見せ場があったくらいで、まだ試運転状態。体は十二分に動いているのですが、極端にサイド攻撃を多用する今の戦術で居所を掴みかねている様子。動き自体には何の問題もないので、マルシオの生かし方が浦和の攻撃をステップアップさせるための鍵のなるかと。

原はトップ下なのか、2トップで下がり目の位置にいるのかよく判りませんでしたが、唯一のチャンスはせめて枠に飛ばして欲しかったなぁ・・・ でも短い時間で積極的に動いていて好感が持てました。

(試合終了時)

-----エジ-----
原口---原----セル
---丸塩--啓太---
宇賀神-坪井-スピ-平川
-----山岸-----

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