青森2011(5):大鰐温泉
(青森2011(4)から続く)
弘前 7:51 (636M サハ701-8) 8:04 大鰐温泉
弘前駅からJRで2駅先の大鰐温泉へ。全国的な知名度を誇るような温泉ではありませんが、江戸時代には津軽藩の湯治場として歴代藩主も訪れた歴史のある湯です。
大鰐は温泉よりも、バブル期に作ったスキー場などのレジャー施設が重荷になって町の財政が破綻したことのほうが有名かも知れません。「平成の大合併」でも周囲の市町村から相手にされず(´・ω・`)
雪が小止みになったためか、消防団の方々が朝から雪下ろし。
温泉街は駅から川を渡ってすぐ。対岸に共同浴場「若松会館」が見えます。
大鰐温泉には共同浴場が散在しています、上写真は「山吹湯」。
こちらは「羽黒湯」。大鰐温泉にはこれといった大型ホテルはなく、バブルで浮かれまくった行政とは対照的に、地元民向けにこじんまり営業を続けているような旅館がほとんどといった印象。湯治宿も見受けられます。
温泉街の入口に戻って「若松会館」でひと風呂。
浴室には横長長方形の湯船が一つだけ。普段の手入れが良いのか、ボロボロの外観と比べると浴室は思いの外小ぎれい。
源泉が高温のため加水していますが、それでも若干熱め。掛け流しの湯が心地よく、いかにも湯冷めしにくい湯でした。
冬季に湯が濁る原因について貼紙がありました。赤湯源泉はその名の通り鉄分が多い温泉。貯湯槽の湯量が一定量より下がった場合は自動的に貯湯槽へ給湯される仕組み。温泉使用量の増える冬季は赤湯からの給湯が増えるため、お湯も濁りかちになるとのこと。
もっともこの日の湯は無色透明でしたが。
2Fに休憩室があるようでしたが、階段を上るのが面倒になって様子は伺わず。
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【温 泉 名】大鰐温泉
【施 設 名】若松会館
【入浴料金】150円
【交通手段】大鰐温泉駅から徒歩5分くらい
【泉 質】ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉
【源 泉 名】大鰐統合源泉(青柳3号、植田2号、赤湯2号、石原)
【泉 温】68.0度
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大鰐の温泉街を歩いていて気づくのは多数の共同浴場を有しているにも関わらず、「湯巡り」の案内が見受けられないこと。町財政が破たんして、温泉街の元気までなくなってしまったのかなぁ・・・・
大鰐温泉駅からすぐのところにある巨大温泉施設「鰐come」。大鰐温泉には外湯がいくつもあるにも関わらずこういう施設を作ってしまうのが謎なんですが、昔ながらの外湯には駐車場がありませんから、こういう施設が案外重宝がられるのかもしれません・・・
「鰐come」には物品販売所に加えて大広間や会議室などを併設。
湯は加水・加温・循環・塩素系薬剤投入と4拍子揃っています。風呂はあつ湯、ぬる湯、ジャグジー、サウナ、水風呂、そして露天風呂と一通り揃っていますが、湯の質が共同浴場よりも格段に劣るのが残念。地元の方ならともかく、旅行者がわざわざ行くようなところじゃないですなぁ・・・(´・ω・`)
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【温 泉 名】大鰐温泉
【施 設 名】鰐Come
【入浴料金】500円
【交通手段】大鰐温泉駅から徒歩1分くらい
【泉 質】ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉
【源 泉 名】統合泉(青柳3号源泉、公民館源泉)
【泉 温】66.4度
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