【福島温泉巡り】飯坂温泉(2):鯖湖湯
(飯坂温泉(1)から続く)
温泉街中心部に戻って、飯坂温泉発祥の地とされる「鯖湖湯」に入湯。暖簾を潜ると番台があり、券売機で入浴券を購入。
脱衣所と浴室の仕切りこそありませんが、浴室が一段低くなっています。浴室には長方形の湯船が一つだけ。鯖湖湯は非常に熱いことで知られており、昔は足を浸けるのも難儀しましたが、この日は我慢すればなんとか入れる程度まで改善。湯温計を見ると44度でしたが。
観光協会も観光客に気を使ってか、水で埋めて42~43度くらいでの入浴を勧めているようですが、あまり浸透しているようには見えず。他の観光客はしきりに熱い、熱いとこぼしていました。
熱いことで知られる「鯖湖湯」。でも熱すぎてほとんどの人が入れないっちゅーのは本末転倒の極みのような・・・ 「熱いのを我慢して入るのが良い」と地元の常連さんや温泉通は言うでしょうけど、ただでさえ客足が鈍い飯坂温泉の公衆浴場が未だに揃いも揃ってクソ熱いままっちゅーのは理解に苦しみます。
熱くて我慢できなくなった観光客がどばどば水で埋めまくって、常連さんに怒られるというのはどちらも不幸な話。幸い飯坂には何件も公衆浴場があり、観光客用のぬるめの浴場と地元向け・通向けの熱い浴場を分けるなど、もうひと工夫ふた工夫も欲しいところです。
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【温 泉 名】飯坂温泉
【施 設 名】鯖湖湯
【入浴料金】200円
【交通手段】福島交通飯坂温泉駅から徒歩10分ほど
【泉 質】アルカリ性単純温泉
【源 泉 名】湯沢分湯槽
【泉 温】51.0度(源泉)→浴槽温度:47度前後
また飯坂温泉が残念なのは共同浴場が散在しているにも関わらず、「鯖湖湯」以外の共同浴場を積極的に案内している様子がないこと。観光案内所で詳しいガイドマップをもらって、逐一地図と照らし合わせながら歩かないと共同浴場を見つけるのは相当難しいのが現状。
芭蕉一行も立寄った、歴史ある飯坂温泉ですが、「奥の細道」では
其夜飯塚にとまる。温泉あれば湯に入て宿をかるに、土坐に筵を敷て、あやしき貧家也。灯もなければ、ゐろりの火かげに寝所をまうけて臥す。夜に入て雷鳴、雨しきりに降て、臥る上よりもり、蚤・蚊にせゝられて眠らず。持病さへおこりて、消入斗になん。
と、芭蕉は飯坂(当時は「飯塚」と表記)温泉を褒めているどころか、非常に悪い印象をもって描いています(苦笑)。
旧堀切邸。鯖湖湯にほど近い場所に、湯上り後の散策を目的にして作られたと思しき施設。これといって面白いものはありませんが、入場無料なんでまあええかっちゅー感じ。
飯坂温泉は餃子を売り出している模様。「保原屋」で試食してみました。注文したのは餃子2人前(400円×2)+生ビール(500円)。
ジョッキが冷凍状態で出てきました(´・ω・`)
7個入りで一人前400円という値段で概ね察しがつきましたが、餃子はかなり小ぶり。しかも実質的に野菜餃子といっていいうらいのあっさり、さくさくっとした餃子で、ラーメンと一緒ならともかく、ビールのつまみ代わりにはちょっと軽すぎるかなぁ?
飯坂温泉 12:35 (福島交通 7202) 12:58 福島
福島 13:18 (Maxやまびこ114号 E455-12) 14:30 大宮
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