【展望】11年第10節柏戦
・昨年J2をぶっちぎりの強さで勝ち抜いた柏。今年既に3試合(ちばぎんカップ、清水戦、大宮戦)を観戦しましたが、昨年J2にいたのはどう見ても間違いとしか思えない強さ。ちばぎんカップは結果こそ出ませんでしたが内容では千葉を圧倒。清水戦はFKで先制したのを契機として、カウンターで清水をボコボコに。大宮戦では前半が不出来で負けていてもおかしくない内容でしたが、後半の布陣変更が奏功。
・従来の柏は鋭利なカウンターが売り物で、実際清水戦を見るとその切れ味は依然衰えているようには見えないのですが、相手との力関係次第、相手の戦術次第ではある程度ポゼッションを主体とする試合運びもできるようになった模様。っちゅーか、カウンター一本槍では相手が徹底して引き籠るJ2クラブに圧勝できませんわなぁ・・・
・昨年の実績を考慮してか今オフの補強は控えめで、清水から兵働、京都から増嶋と千葉県ゆかりの選手を獲得したのと、新外国人ワグネルを加えたのが目立つくらい。もっとも兵働は獲得が決まってから大怪我をしてしまい開幕には間に合わず。増嶋もベンチ止まり。ワグネルは左SBで起用されていますが、大宮戦で見た限りは攻撃参加は空回りで守備は怪しげでした。
・一方放出のほうは昨年の主力だった小林祐が横浜Mへ出たくらい。レンタルに出していた古賀・菅沼・小林亮といったあたりは全て完全移籍となり、ちびちびと世代交代を進めている模様。
・柏の試合を見ていて面白いのはハーフタイムにネルシーニョ監督が早々と選手を代えたり、布陣をマイナーチェンジしてくること。そしてこれが妙に嵌るんですなぁ・・・前目のポジションは比較的流動的で、「ネルシーニョマジック」で相手のマークが混乱しているうちにポコッと点を取ってしまう。大宮戦はまさにそんな感じでした。
・対する浦和は半ばどつぼ状態。柏のDFはそんなに堅いようには見えないんですが、それ以上に浦和の攻撃が稚拙なだけにどうなるか。前節横浜M戦の内容は仙台戦よりはマシでしたが、やはり無得点。
・わずか中3日と日程が厳しい中、戦術変更なんてやりようがありませんから、愚直にいままでのやり方を貫くしかないでしょうなぁ・・・愚直にこのやり方を続けても今の面子ではあまり成功の見込みはありませんが、こんな早い段階から目先の勝ち点を求めて右往左往するのが最悪。変なビッグクラブ意識、タイトルへの拘りなんか捨てて、一歩一歩前進するのが遠回りなように見えても最善の道。
・もっともそんな確実な道を選べるクラブなら昨年のドタバタ劇はなかったでしょうから、今年もたぶんひと波乱あるでしょうなぁ、きっと。
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<前節:山形 2-1 柏>
---田中--大津---
---茨田--レア---
---大谷--栗澤---
橋本-近藤--村上-酒井
-----菅野-----
得点:70分 北嶋
HT:茨田→兵働
64分:大津→北嶋
65分:栗澤→水野
・BSで結果の判っている試合をだらだらと録画観戦しましたが、引いて守る山形を攻めあぐねた挙句、セットプレーと自らのミスで失点を重ねた感じ。
・左SBワグネルとCBパクが負傷欠場。途中から長く戦列を離れていた兵働と水野が出場。
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