【展望】11年第12節鹿島戦
・震災によるカシマスタジアム被災を受けて、ホーム&アウェーの日程を入れ替えて開催されることになった鹿島戦。
・鹿島はACLの影響で2試合消化が少なく、現在リーグ戦1勝1分2敗。しかもうち3試合で3失点を喫しています。守備的な選手は昨年からSBがジウトンからアレックス/西に代わっただけなので、大量失点の原因は傍目には謎。
・また鳴り物入りで獲得したカルロンがどうも外れ臭く、同じく金をかけて補強した本田拓も依然ベンチ止まり。山形から戻ってきた田代や増田は案の定出番なし。アレックス、中田、本山といったところは故障でもしたのかベンチ外と結構誤算も多い感じ。
・それでもACLは、震災でホーム・カシマスタジアムが一試合も使えず、国立での代替を余儀なくされたにも関わらず3勝3分の負けなしで2位通過しているので、それなりの地力は保っている様子。
・一方の浦和。前節はシュート数たった7本で終わってしまったのに「攻撃的」を標榜するのは羊頭狗肉にも程があるんじゃないかと思うんですが、いい加減そんな実態を伴わない看板を下ろさないと1点取る間に3点ぐらい失って全く勝負にならなくなってしまう日も近いような・・・
・どう見てもまずは守備を立て直して、攻撃はカウンター&少人数で攻めきる大昔の浦和に回帰するのが勝ち点積み上げの早道でしょうが、そんなことは現段階では毛頭考えていないでしょうなぁ、誰もが。
・どういうサッカーをやっているのか、やろうとしているのかも良く判らないまま監督招聘 → 監督の意向とは関係なく戦力補強、しかもアンバランス → 監督自身が早々と迷走、とこれ以上ないチーム崩壊の王道を歩む浦和。
・これで勝てると考える方が不思議で(まぁサッカーのことですから、運で勝ってしまうこともないとまでは言いませんが)、引き続き「おくりびと」の使命を粛々と果たすべくスタジアムに足を運ぶ所存です。
・介錯人鹿島の刀がどうも歯こぼれしているようなのが心配ですが。
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<前節:川崎 3-2 鹿島>
---大迫--興梠---
遠藤--------野沢
---青木-小笠原---
新井場-伊野波-岩政-西
-----曽ヶ端----
得点:50分 遠藤、90+2分 カルロン
77分:小笠原→増田
77分:大迫→カルロン
82分:野沢→柴崎
---丸木--興梠---
フェリペ--------野沢
---青木-小笠原---
ジウトン-伊野-岩政-新井場
-----曽ヶ端----
81分 フェリペガブリエル→本山
88分 青木→大迫
得点:90+5分 本山
先制しながらも試合終了間際に痛恨の同点弾を浴びて勝ち点3を取りこぼした格好になってしまいましたが、試合そのものは終始鹿島ペース。
浦和が良かった時間帯は先制点、及びその後カウンターから2度ビッグチャンスを作った時間帯くらい。後半は中盤が決壊してPKを与え、これはなんとか山岸がセーブしたものの続くセットプレー、さらに小笠原をバイタルエリアでフリーにしてしまう等々、鹿島に立て続けに決定機を与えてしまいました。
従って試合内容からすれば勝ち点3をとりこぼしたどころか、引き分けで御の字の試合でしたが、終盤に投入された本山が起死回生の同点弾を叩きこんだのとは対照的に、この年の浦和の勝負弱さを象徴するような試合でもありました。
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