【観戦記】11年第13節:川崎 2-1 G大阪
・豪雨の中等々力まで出かけた甲斐があった面白い試合でした。試合を決めたのは中村憲剛の2つのスーパーゴール。全くの第三者であっても心が揺さぶられるほど強烈かつ印象的なゴールでした。
・等々力は水はけが良いのか、豪雨にも関わらずピッチに水溜りができはしなかったのですが、それでも時間が経つにつれてボールの転がりに微妙な影響が出てしまうのか、両チームとも細かいミスが続出。前半はポゼッションでまさるG大阪に対して川崎がショートカウンターで対抗する格好になりましたが共に流れの中からはなかなか決定機を掴むには至らず、前半の終了間際にG大阪が川崎の左サイドを崩してからのクロス→アドリアーノのヘッドが惜しかっただけ。川崎は試合開始直後にCKで惜しい場面があったくらい。
・火曜日にACLを挟んだG大阪はコンディション上の不利は否めず、早めに勝負を決めたかったのか、後半頭からスピードのある佐々木を投入して4-2-3-1から4-2-2-2っぽい形にシフト。これは一定の効果があって、前半からの継続していた川崎DFラインの裏狙いが嵌るようになり、結果的にPK奪取に成功。アドリアーノが難なくPKを決めてG大阪が狙い通り先制。っちゅーか、遠藤はPKを蹴らなくなったのか、豪雨でコロコロは危険なので回避したのか?
・やろうとしていることははっきりしているものの、最後でミスが出て決定機を作れない川崎。先制を許してそのままズルズルいきかねない気配プンプンでしたが、ここで飛び出したのが中村のミドルシュート。エリア前左隅からゴールマウス右隅を捉えるってどんだけ腰が切れてんねん!!!このレベルの選手になるとバイタルエリアで相手がちょっとでも隙を見せると決めてくるんですなぁ・・・
・その後は川崎が一方的に猛攻を仕掛ける展開。早めに先制してそのまま逃げ切りたかったG大阪はゲームプラン崩壊のダメージがでかいのもあってか、すっかり足が止まってしまってサンドバック状態。西野も引分けでいいと思ったのか、入れた佐々木を再度横谷に代える迷走っぷり。
・ところが川崎も川崎で、同点に追いついた後に何度もビッグチャンスを得ましたが、これを攻撃陣が外しまくる!!! 特にFW小林の外しっぷりは凄まじく、「代えて!あのFW」と叫ぶ人がそこかしこにいたような(苦笑)
・これで遠藤のFKが決まって川崎が負けようでもしたら等々力は大荒れになってしたかもしれません(実際、ロスタイムにそれまで消えに消えていた宇佐美が突如川崎右サイドからエリア内に侵入するビッグチャンスが・・・)が、最後の最後で決めたのは遠藤ではなく中村のFK。今後はゴールマウス左上隅でした。中村のゴールと同時に試合終了。ゴールが決まった後、G大阪の選手と審判団がセンターサークルで押し問答していたのは謎でしたが。
・川崎の試合を見たのは今年2回目。相馬監督が指揮をとって一年目で、しかもそれまでのFWの個人能力に頼りまくった戦術からコレクティブな方向へ戦術を一変させている最中ですが、どこかのヘボ監督とは違ってやりたいことははっきりと判りますし、それなりにチームに浸透しています。ただ、この日の攻撃陣の外しっぷりを見ると結果がついてくるまでにはちょっと時間がかかるかもしれません。それでもどこかのヘボチームとは違って方向性がしっかりしている分はるかにマシですね・・・・(´・ω・`)
※フォーメーション図等を後で追加します
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