【展望】第11節C大阪戦
・昨年11月末に「無間地獄へと続く茨の道-フィンケ退団」の項で記した危惧が早々と現実のものになってしまいました。
・まぁ「タイトルをもたらしてくれる勝負強さはないが、育成には定評のある監督」を切ったのはともかく、これといった実績がないOBを連れてきた時点で、非常に勝ち目の薄い賭けに出たわけで、それがものの見事に外れたんだからまさに自業自得。
・例年になく補強に金をかけましたが、相手の組織を無にするような個はいませんから、個の力で監督の力量不足を補うのも無理。
・しかも、困ったことに監督を代えようにも浦和のフロントにビジョンはなく、招聘したところで相手も嫌がるだろうというのは柏戦観戦記で記したのでここでは繰り返しません。
・従って好むと好まざるとを問わず当面ペトロビッチ監督に頑張ってもらって、絶望的な「バンザイ攻撃」を繰り返すしかありませんが、間が悪いというかなんというか、浦和は早々と訪れた最悪のチーム状態でホームゲームが続きます。
・ホームで柏戦のような試合が続いてしまうとファン・サポーターもぶち切れ、もともと堪え性のないフロントはまたしても何のビジョンもないままに「禁断のリセットボタン」を押してしまうんでしょうなぁ・・・・ 最も早くてホーム鹿島戦。次いでアウェー大宮戦、よく頑張ってホームG大阪戦あたりがヤバイかな?
・さすがにこんなに早くこういう事態を迎えてしまうとは思いもよりませんでしたが、リーグ戦残り29試合、「おくりびと」の心境で淡々と試合を見つめる所存です、ハイ。
・柏戦の惨敗はペトロビッチ監督もショックだったようで、スタメンの入れ替えを考えているようではありますが、戦術の不出来&不徹底を選手の入れ替えで補えるとはとても思えないんですが・・・
・前目の選手が流動的に動き、かつSBがやたら攻撃参加してくる点では前節惨敗を喫した柏と似たチームです。柏よりもボランチが攻撃的だけれども攻守のバランスが崩れているわけではなく、むしろ守りは堅いといっていい難敵。
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<前節:C大阪 4-0 山東魯能>
---小松--卓球---
清武---------乾
---ボギョン--中後--
丸橋-上本--茂庭-高橋
-----ジンヒョン----
※MFマルチネスが出場停止。
得点:39分 ホドリゴ・ピンパォ、47分 清武、73分 乾、81分 倉田
74分:ホドリゴ・ピンパォン→倉田
74分:小松→永井
79分:中後→山口
・グループリーグ突破がかかった一戦は、山東魯能をホーム長居で4-0と一蹴し、ACL初挑戦ながら見事2位通過。
・山東魯能とのアウェーゲームではセットプレーと縦ポン一発でやられてしまいましたが、この日の山東魯能は全く良いところがなく、甲斐氏10分くらいから一方的なC大阪ペース。ミドルシュートを山東GKが弾いたところをピンパォンが蹴り込んでC大阪が先制。
・勝たないとグループリーグ突破の目がない山東魯能が攻めに出てからはC大阪のカウンターが炸裂しまくって一方的な試合となり、山東魯能はラフプレーを繰り出すしか能がないクソチームになりさがってしまいました。
・C大阪はリーグ戦では3分1敗といまだ勝ちなし。ACLでC大阪の試合を何試合か見ましたが、C大阪は香川を皮切りにアドリアーノ、家長、アマラウと昨年の主力がごっそりいなくなって、監督が代わってベクトルが真逆のサッカーをやり始めた浦和ほど酷くはないものの、チーム作りは「一から出直し」といった感。前目の4人が非常に流動的に動くので、噛み合うのに時間がかかっているのだろうと思います。
・新外国人のFWピンパォンはアドリアーノのように一人でゴリゴリ仕掛けるタイプではなくて、ある程度お膳立ての出来たところでしっかり決めるタイプのよう。
-----アド-----
--乾--家長-清武--
---マル--アマ---
丸橋-上本--茂庭-高橋
-----松井-----
75分:アドリアーノ→播戸
75分:清武→小松
86分:上本→藤本
シュート数6対10、CK数3対11という数字が示す通り、浦和が劣勢の時間帯が長く続いたしんどい試合でした。
しかし、わずか6本しか撃っていないシュートで2点を上げての完封勝ち。20本近くシュートを撃ちながら1点も取れない試合が非常に多かったことを思えば感慨もひとしお。相手エリア内で峻希がボールを奪い返してから原口→達也→エジときっちり繋いで先制。そして長い時間押し込まれて苦しい中、原口が左サイドから得意のカットインでのゴラッソ!
ものすごく遠い昔の話のようですなぁ・・・・
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