【閉店】末廣 黒門町店@御徒町
中央通りを挟んで上野松坂屋の向かいあたり。上野一丁目交差点を少し西に入る。平日夜に往訪。先客2、後客ゼロ。
かつて神田で短期間提供されていた「神田スタミナラーメン」を、こちらで数量限定で出しているとの話を聞いて往訪。神田時代は事実上昼しか営業していなかったので未訪のまま、そうこうしているうちに店がなくなってしまいました。
店内はくたびれ果てたなんでもありのラーメン屋としかいいようがない様相で、奥行きが深い店はカウンターが20席くらいと大小のテーブルが数卓。まだ日が沈んで間もない時間というのに泥酔した客が店員をわずわさせている辺りにこの店の位置づけが象徴されているような気も。
「神田スタミナラーメン(750円)」はテレビでも取り上げられたようで、それがこの店の売り物になっているのは確か。
随分と底の浅い丼で出てきました。出てきて始めて気づいたのですが、特に指定しない限り「汁なし」が出てきます。売れ筋もそちら。
見た目でだいたい味が想像できますが、甘ったるいあんかけが全体を支配。もっとも酢豚のような酸味はなく、むしろピリ辛に仕上げています。肉がレバーで、しかもその量が案外多いので苦手な人はまるでダメかも。
麺は表面のざらつきが強い太麺縮れ麺で、ややごわごわした食感。
野菜たっぷりを謳ってはいますがキャベツがやたら多いくらいでニラやニンジンは申し訳程度。困ったのはカボチャやサツマイモで、汁なし麺にこれはないわなぁ・・・ ポテト入りの焼きそばと合い通じるところがある、食糧事情の悪かった時代の食べ物の名残みたい。もやしや玉ねぎを入れたほうが食べやすくなっていいのに。
面白い逸品ではありますが、いかんせん味が濃厚かつ単調なんで、最後のほうは麺を持てあまし気味。一度食べれば十分かな?
| 固定リンク