【奈良の花見】如意輪寺
(「吉水神社」から続く)
吉水神社からさらに緩やかな坂を登って「中千本」のバス停あたりまで来ると、深い谷の向こうに如意輪寺が見えてきます。
寺まで橋なんて架かっているわけがなく、尾根伝いに伸びる吉野のメインルートから如意輪寺までは山を降って登る一大事業。
南北朝時代には後醍醐天皇の勅願所とされ、楠木正行が四條畷の戦いに出陣するに際し、一族郎党とともに当寺にある後醍醐天皇陵に詣で、辞世の歌を詠んだとのこと。
ここもしだれ桜が見事。多宝塔は近代になってからの建造ですが、風雨に晒されてそれなりの味を醸し出しています。
「桜井の別れ」の場面かな? もっとも戦後は楠木正成の知名度がガタ落ちで、その子正行に至っては知る人ぞ知るのレベルに入ってしまったかも・・・
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