【TV観戦記】ACL2011 Round16:水原三星 2-0 名古屋
・名古屋はリーグ戦の不調そのまんまといった感じで攻守とも何の見どころもないまま、水原三星に惨敗。ピクシーは「決定力で水原三星の方が上だったと思います」と総括していますが、そもそも名古屋に決定機らしい決定機なんてなかったかと。水原も2点目を取った後、何度もカウンターで決定的な3点目を取るチャンスがありながら、そのチャンスをフイにしていましたから、圧倒的に強いチームのようには見えませんでしたが、名古屋の出来が酷過ぎました。
・試合は序盤からやや水原ペース。カウンターから名古屋の弱点である左サイドを突いて2度チャンスメーク。前半23分の得点は一転して名古屋右サイドからのクロスをヨム・ギフンがヘッドでズドン! ギフンには一応CB新井がついていましたが、なんでも名古屋のCBに怪我人が続出したためやむなく起用されたプロ初スタメンの選手だそうで、ギフンにしっかり前に入られてしまってはどうしようもありません。
・先制した水原はその後引いてカウンター狙い。名古屋は盛んにSBを攻撃参加させて、例によってサイドからの放り込みを多用するものの、ケネディが相変わらず不調で放り込みのターゲットとして機能しないどころか、ボールロストを連発。サイドからの放り込みがそれなりに形になったのは前半終了間際のケネディ→玉田だけかな?(玉田のシュートはバー越え)
・先制された名古屋は超前掛かりで、両CB+アンカーのダニルソンの3人でカウンターをケアしていたようなものでしたが、運が悪いことに43分にダニルソンが肉離れで負傷退場。名古屋の中盤の守備を一人で支えていたといっていいくらい存在感のある選手だけに、ダニルソンの退場で半ば勝負が決した感も。
・名古屋はやむなく切り札として取っておいたはずの永井をダニルソンに代えて投入。しかし、既に水原が引いてスペースがない状態なので、永井を入れたところで何の効果もなし。
・それでも1点ビハインドであれば、お粗末な試合内容であってもセットプレーで追いつく可能性がありましたが、自殺的な2点目を献上してほぼ試合終了。田中隼のゆるーいバックパスに対してGK楢崎の反応が遅れ、相手に掻っ攫われてジ・エンド。名古屋的には心が折れてしまいかねない失点場面でした。
・その後は名古屋のサイド攻撃と水原のカウンターが共に不発に終わってしまう場面の繰り返しで、第三者的には甚だ退屈。ピクシーも試合を投げたようで残った交代枠2つには若手を起用。名古屋がいつ闘莉王大作戦を発動させるのかが見物でしたが、どういうわけかこの大一番での発動はありませんでした。
玉田---ケネ---小川
---藤本--中村---
-----ダニ-----
阿部-闘莉王-新井-隼磨
-----楢崎-----
43分:ダニルソン→永井
66分:玉田→田中輝
75分:中村→磯村
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