【展望】11年第18節名古屋戦
・10試合ぶりの勝利。ようやく今季2勝目を掴んだ浦和は、リーグ戦初勝利の相手だった名古屋と再びリーグ戦で顔を合わせることに。・震災の影響で日程が変則的になり、リーグ戦でまだ対戦していないチームが残っている一方、2度目の対戦になるチームもあるというのはこの先そうそうないでしょう。
・ACLはぱっとしない内容ながらなんとかグループリーグを2位通過したものの、ラウンド16では前年度Jリーグ覇者としてはどうかと思われる試合内容で水原三星に完敗。しかし、Jリーグでは調子を取り戻してきたようで、足下6試合負けなし。
・幸いにも名古屋はダニルソンが警告累積で出場停止。名古屋は序盤ダニルソンの負傷離脱でアンカーの適任者がいなくなって苦戦を強いられていましたから、これは浦和にとってまたとない好材料。また五輪予選でクウェートから帰って来たばかりの永井は、故障明けでもありますから欠場の可能性大。
・前回の名古屋戦では中盤でのタイトな守備による潰し&カウンターが炸裂して大勝しましたが、あれは名古屋のユルユルの中盤があればこそ。その後浦和は迷走に迷走を続け、ようやく掴んだ2勝目の内容は名古屋戦とはベクトルが違った見事なコンビネーションサッカー。ポロリにとって名古屋戦の快勝だけが心の支えだったように見受けられましたが、福岡戦の勝利を見てどう思ったのかが気になります。
・で、さらに問題なのは誰がどう見ても福岡戦後半の試合内容はポロリッチが志向したものとは真逆であること。ポロリッチは与えられた自分のポジションであまり動かずにファイトすることを求めていますが、それはポジションに捉われずに自在に動き回る直輝の特性とは全く相いれないもの。でも、その直輝が触媒となってもともと相性がいい峻希はもちろん、マルシオや達也、小島、啓太あたりまでが次々と連鎖反応を起こし、適当な距離感をもって連動していたのは確か。
・結果が出ないどころか、改善の兆しすらなかった「ペトロ式サッカー」にポロリッチが拘りを見せるのか、あるいは直輝を筆頭とした流動的に動くことに持ち味を持つ選手達のやりたいように任せてしまうのか、これが名古屋戦の最大の見どころ。フィンケチルドレンの両雄=直輝と柏木、すなわち浦和のハートと浦和の太陽が並び立つ日がついにやってくるかと思うとよワクワクしてきます(・∀・) もちろん結果がいい方に転ぶとは限りませんが。
・選手任せのサッカーをやるとなると、当然ながらポロリッチは何のためにいるのかという問題が生起します。特にコンビネーション志向のサッカーを成熟させる練習の引き出しなんて全く持ち合わせていないでしょうから。
・また、エジミウソンの移籍が決定して、名古屋戦以降出場しないようなので、浦和の自爆装置がもれなく付いてきそうなのが鬱ですが・・・
・クウェートとの五輪予選第2戦では出番のなかった原口は帰国後いきなりの出場を志願しているようですが、無謀というか暴挙というか・・・ でもそれを意気に感じてベンチに入れかねないのがポロリッチ。また話題作りの一環としてフロントも原口のベンチ入りを推奨しそうだし、実際そうなるんでしょうなぁ・・・
------------------------------------
<前節:C大阪 2-3 名古屋>
玉田---ケネ---小川
---藤本--磯村---
-----ダニ-----
阿部-増川-闘莉王-隼磨
-----楢崎-----
得点:14分 磯村、44分 玉田、73分 ケネディ
76分:磯村→ブルザノビッチ
90分:小川→橋本
90+3分:藤本→田口
・名古屋は相変わらず主力に怪我人が多く、金崎・中村・吉村が離脱中。
・IHに入っている磯村はユース出身の3年目で、08年の高円宮杯で直輝らにボコボコにされた世代にあたります。
-----ケネ-----
永井---藤本---金崎
---小川--中村---
阿部-増川-闘莉王-隼磨
-----楢崎-----
HT:吉村→中村
63分:金崎→吉田
69分:藤本→田中輝
・立ち上がりから名古屋を圧倒して前半のうちに2得点。後半は当初名古屋の猛攻を浴びて自陣に釘付けになりましたが両CBを中心に耐えに耐えて、後半半ばからはカウンターが炸裂しまくり。どういうわけか名古屋戦に強い原口が隼磨からボールを奪い取っての独走で3点目を上げて大勝。
・終盤にマゾーラなりセルなりが加点していれば提灯行列ものでしたが、ともあれ昨年のJチャンピオンを完膚なきにまで叩きのめして浦和は今季初勝利を上げました。
・でも、ここから2勝目が遠かったんだよなぁ・・・(´・ω・`) ショボーン
| 固定リンク