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2011.06.06

【観戦記】11年ナ杯1回戦第1戦:浦和 2-0 山形

 前半は浦和がボールを一方的に支配しながら山形守備陣を攻めあぐねるお馴染みの展開。しかし前半終了間際に山形DFライン裏への抜け出しに成功した高崎がPKを獲得し、エジがしっかり決めてなんとか浦和先制。

 これで前に出てこざるを得なくなった山形に対して後半の浦和はカウンターでチャンスをつくりまくるも、それを決められず。ペトロが何を血迷ったか、極端に攻撃偏重の選手交代を繰り返したため、同点に追いつかれでもしたらお先真っ暗でしたが、山形のあんまりな攻撃力のなさに助けられてピンチらしいピンチは暢久のミスで与えた1回きり。

試合終了間際にようやく原口が追加点を上げ、相手にアウェーゴールを与えることなく完封勝ち。山形の攻撃力を考えれば第2戦で3失点することは考えづらく、これでナビスコ杯1回戦勝ちぬけに向けて大きく前進したといって差し支えないでしょう。

 内容はお世辞にも褒められたものではありませんが、結果は文句なし。また浦和以上に状態の良くないチームが少なくとも1つあることが判ったのがこの日の収穫でした。

20110605015

---高崎--エジ---
原口--------丸塩
---柏木--啓太---
宇賀神-永田-暢久-峻希
-----加藤-----

得点:45分 エジミウソン(PK)、89分 原口

57分:柏木→達也
67分:高崎→マゾーラ
83分:エジミウソン→直輝

 なんとか結果はついてきましたが、内容は浦和より山形のほうがより酷かっただけといって差し支えないような・・・ 前半の浦和はブロックを作ってリトリートしながら守る山形の攻略に四苦八苦。単純な縦パスで高崎が山形DFライン裏に抜け出たときにチャンスになるくらい。

 もっとも、それが前半終了間際のPKに結びついたのでまるでダメなわけではありませんが、4-2-2-2にフォーメーションを代えて選手間の距離が縮まったにも関わらず動きの連動性は乏しいのは相変わらず。エジはボールを収められず、柏木は長考に沈み、原口は無謀なドリブル突破を試みて潰されまくり。

 3、4人のDFに囲まれた原口がエリア前から放ったシュートは決まったと思いましたが、オフサイドポジションにいた高崎がボールに関与したと判断されてゴール取り消し。また柏木のFKは2本とも可能性があり、特に2本目はGKが弾いた先にフリーでいたエジが決めなければいけない場面でしたが、前半で良かったのはそれくらいかなぁ・・・

 またPKキッカーがエジと判った時のスタジアムのどよめきは非常に不可解。マルシオがエジよりPKが上手いという根拠はどこにもないはずですが・・・

 それでも堅守の山形相手になんとか先制に成功したのは大きく、前に出てこざるを得なくなった山形に対して後半早々からカウンターでチャンスの山。しかし、そのチャンスから点が入らないのが今の浦和の惨状。絶好のチャンスでトラップが流れてしまう高崎・・・

 さはさりながらカウンター攻撃の形はできているので、カウンターをちらつかせながら相手にアウェーゴールを許すことなくしっかり1-0で勝ちきればこの試合は合格点、さらに追加点が取れれば100点満点でしたが、ペトロビッチは何を血迷ったのか、柏木→達也で攻め合いの道を選択。

 柏木は前半イエローカードをもらっており、また長考に沈んでいる柏木がボールの奪いどころとして山形に狙われている感もあったので柏木を下げるのは判らなくもありませんが、守備的な堀之内を入れるのではなく、達也を右SHに入れて柏木以上に守備が心もとないマルシオをボランチに下げる迷采配。案の定この交代で浦和の中盤はスカスカになって事実上啓太一人で支える格好に。

 さらにご丁寧なことにペトロは高崎に代えて最前線に自爆装置をセット。まぁSHにセットするよりは爆発したところで大過のない位置ではありますが、相手にゴールを許さないのが最優先課題なのにわざわざ自爆装置をセットしますかねぇ・・・・ 一瞬でDFの裏を取るスピード等、見世物としては一流ですが、シュートは目の前のDFにぶつけまくり、ビッグチャンスでGKを交わすのに失敗して転倒と結局何の役にも立たず。

 極め付きはエジ→直輝。相手が大久保を入れてパワープレーに転じているのに、なんでわざわざ大きな選手を外して小さい選手を入れるんや・・・ また直輝は例によってポジション不定なので、相手も混乱する反面、慣れないと味方も混乱しがち。そりゃ久しぶりに直輝がピッチ上で躍動する姿が見れたのは嬉しくはありますが、ファンサービスしている場合かっちゅーねん!

 最後の最後で原口が追加点を上げて結果オーライになりましたが、謎の選手交代連発でペトロビッチ監督の能力にはまたしても疑問符をつけざるを得ません。

 攻撃と比べると守備は比較的マシだったかな? 豪州代表召集のスピラに代えて暢久が久々にCBに入りましたが、DFラインは従前より明らかに高く、前半は陣形を(当社従来製品比で!)コンパクトに維持するのに成功。これにより中盤のプレスも割りと効いて、パスワークが上手いとは言い難い山形の攻撃を寸断。といっても攻撃同様、守備の連動性もイマイチなので、一人一人がボールを追い掛け回しているだけで、あまり長持ちしそうにありませんが・・・

20110605012

-----長谷川----
伊東---古橋---廣瀬
---佐藤--船山---
山田-石井--園田-宮本
-----清水-----

53分:古橋→太田
61分:船山→川島
83分:山田→大久保

山形はGKを植草から清水に代えた他、レギュラーの秋葉や宮沢を外して、今季初出場の山田や足下スタメン落ちしている船山を起用。

しかし守備はともかく攻撃がさっぱり。1トップの長谷川は浦和CB陣に封じられていいところなし。太田投入後は4-2-2-2になったと思いますが、戦況に変化なし。

石川→田代の攻撃パターンがなくなるとこんなもんなんでしょうか・・・

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