【展望】11年第2節G大阪戦
・久りぶりに平日の試合がなく、まる1週間空いてホームでG大阪を迎え撃つ浦和。7/23の甲府戦まで、震災で延期となった試合が続きます。
・G大阪は橋本が長期離脱中。さらに明神・加地が負傷。また今オフにC大阪から獲得したばかりのアドリアーノを中東へ売却と、万全な態勢には程遠いのですが、爆発的に得点を重ねて足下3連勝中。
・今年の補強の目玉だったアドリアーノは使い物にならなかったどころか9得点で目下J得点王。これを好機と見れば惜しげもなく売ってしまうのが大阪商法の恐ろしさ。アドリアーノ以外のG大阪の補強はいたって小粒で、新加入選手ではキム・ヨンスンがコンスタントにベンチ入りしている程度。
・昨年から安田やルーカス、チョジェジンがいなくなっていますから、怪我人を合わせて考えれば選手層はだいぶ薄くなったはずですが、それでも成績は大きく落ち込まず、むしろアドリアーノ放出後チーム状態はV字回復気味。
・一方の浦和。名古屋戦の試合内容は悪くはなかった良いとも言い難く、試合終了間際にPKを得てアウェーで強敵相手に勝ち点1を得たのは上出来と評して差し支えないかと。ただアウェーの勝ち点1が意味があるのはホームでの勝ち点3がそれなりに期待できるからであって、今の浦和じゃホームであっても明らかに実力上位にチーム相手には勝ち点1で満足せざるを得ないような・・・
・原口が五輪予選からようやく解放。名古屋戦ではクウェートから帰国直後に豊田へ直行してベンチ入りしただけではなく、なんと前半途中から交代出場。もう今の浦和は「原口頼みの○サッカー」以外の何者でもない惨状を浮き彫りにしていましたが、おそらく次節G大阪戦ではスタメンに復帰するのでしょう。
・原口がいない間に監督が変わっていると夢想したのですが、そんな夢は実現せず。代わりにエジが放出され、直輝が左SHに落ち着いたので、原口復帰後の選手配置が変わるのは必至。相手との力関係を考えると広島戦や名古屋戦同様、啓太・暢久の両ボランチで守備を安定させ、名古屋戦でイマイチだった原に代わって原口が2トップの一角を占めると考えるのが妥当かな?で、90分持たない達也に代えて後半途中からマゾーラ投入。
・ただ前にスペースがあるほうが活きる原口を左SHに据えて、FWは原・達也のまま。直輝は再びベンチスタートということをやりかねないのがポロリッチ。しかもまたしても後半啓太に代えてマゾーラだったりして。
・前節脳震盪で退場したマルシオが間に合わないようであれば、原・達也の2トップで左SHに原口、右に直輝かな?
・エジミウソン売却資金はそのまま赤字の穴埋めに充てられるものと思っていたのですが、一応フロントも浦和が降格の淵にあることは理解しているようで、代わりの外国人FW獲得に動いている模様。まぁペトロしかり、マゾーラしかり、今のフロントの眼力に全くと言っていいほど信用は置けないので、ここは「当たれば儲けもの」くらいの感じで生暖かく見守るしかないかと。
・っちゅーか、チーム作りの方針が大迷走中の今の浦和に選手補強なんて砂漠に水を撒いているようなもの。CFを入れ替えたところで劇的に事態が改善するとはとても思えず。弥縫策の典型としかいいようがなく、新外国人が「Jでは反則」級の超人的な選手でもなければ、どうにもならないと思います。
・新外国人CFの入れ替えで意を強くしたポロリッチが「個人技によるサイド突破&放り込み」というペトロ式サッカーに大きく舵を切るようなことがあれば、ただでさえ浮いているのがやっとの浦和丸は轟沈必至でしょうなぁ・・・ でも、成績不振の責任を取らされるのはポロリッチではなく、ポロリッチを招聘したミスターXでもなく、なぜか新外国人CFだったりするのが浦和(苦笑)
-------------------------------------------------
<前節:G大阪 5-3 広島>
---平井--李----
宇佐美-------二川
---遠藤--武井---
下平-山口--中澤-加地
-----藤ヶ谷----
得点:3分 中澤、34分 遠藤、55分 平井、78分 佐々木、85分 高木
45+1分:加地→キムヨンスン(負傷による交代)
64分:宇佐美→高木(右SBへ。キムがSHに上がる)
69分:イグノ→佐々木
---李---ルーカス---
橋本--------武井
---遠藤--明神---
下平-高木--中澤-安田
-----藤ヶ谷----
得点:72分 遠藤、103分 宇佐美
69分:武井→宇佐美
98分:イ グノ→佐々木
111分:橋本→山口智
フィンケの、そしてポンテのラストゲームとなった天皇杯準々決勝。小雪舞う万博競技場。フィンケとの2年にわたる旅は無残な形で幕を閉じました。なんとか延長戦にもつれ込みはしたものの、120分を通じて浦和にチャンスらしいチャンスは少なく、G大阪との力の差は歴然。G大阪とはあと10試合やっても一回も勝てないのではないかと思われるほど。
スピラが風邪で離脱したくらいで、遅まきながらようやく全軍出撃となった浦和ですが、怪我人が戻ったところで試合内容に劇的な改善が見られないどころか、惨敗に終わったリーグ戦最終戦をなぞるような試合になってしまいました。
| 固定リンク