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2011.07.31

【観戦記】11年第1節:浦和L 4-1 狭山

・狭山が抱える明確な問題点-CBのスピード不足-を突いて序盤に立て続けに得点を挙げたものの、その後は竜頭蛇尾そのものの試合展開。

・後半早い時間帯に右サイドへ流れた安田のクロスがファーの岩倉に通って加点したところまでは良かったのですが、3選手を早々と代えて以降はすっかりぐだぐだ。攻守とも雑というか散漫なプレーが目立ち、ロスタイムには唯一警戒すべき10番に岸川と矢野が共に振り切られてミドルシュートを撃たれ、完封にも失敗。前節新潟戦に続いて中位に低迷するのもやむなしと思われる試合内容でした。

・狭山は積極的にDFラインを押し上げ、コンパクトな陣形で前目から盛んにプレッシャーを掛けるという戦術自体ははっきりしていますが、冒頭記した通りCBがあまりにもスピード不足。従ってサイドに基点を作られてGKと最終ラインの間にパスを通されたり、さらには全くプレスがかかっていない浦和最終ラインからの縦ポン一発でFWにDFラインの裏を取られたりして失点の山。また積極的にプレスをかけても浦和にボールを簡単に回されてボールが取れないので、当然ながら攻撃の形も作れず。

・浦和は新潟戦と同じスタメンながらフォーメーションと中盤の構成を変えてきました。安田をFWに上げて2トップとしたのはスピードはあるがポストプレーが苦手な吉良をフォローする趣旨だと思いますし、その狙いは半ば成功していましたが中盤の出来が今一つで、結局手数を掛けずにサイドを抉るパターンしかチャンスにならなかったような・・・

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---安田--吉良---
岩倉--------柳田
---藤田--庭田---
堂園-矢野--西田-土橋
-----山郷-----

得点:6分 吉良、13分 安田、16分 安田、55分岩倉

62分:藤田→岸川
62分:吉良→後藤
74分:岩倉→加藤

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【観戦記】11年第19節:川崎 0-1 浦和

 前半早々にオウンゴールで得た1点を守りに守ってリーグ戦初の連勝。そして対川崎で連勝。今季アウェー初勝利。試合内容はお世辞にも褒められたものではありませんが、残留争いにどっぷり浸かっていた身ですから贅沢は言ってられません。16位甲府との勝ち差は7に開いて暫定10位に浮上。後半のビッグチャンスを直輝が決めていればもうちょっと楽な試合になったかと思いますが、決定機の数は川崎のほうが多く、謎のサブメンバー構成&選手交代とあいまって「よくこれで負けなかった」と思わざるを得ない試合を何とか勝ちきりました。

 「攻撃的」とか「常に主導権を握る」といった当初掲げていた看板なんてどこへやら。どこからどう見ても超守備的な戦いぶりで、数少ないチャンスをものにして、あとは個々人、特にCB陣とGKが奮戦して守りきるって、まるで懐かしの浦和の臭い。半年間迷走に迷走を重ねて結局ここへ戻ってきたのか、と感慨に耽ってしまいました。攻守ともコレクティブなサッカーを展開し、圧倒的に試合の主導権を握りながらとうとう一点も取れずに敗れる川崎とは内容が対照的。

 まぁ川崎は怪我人多発もあってこのクソ暑い時期の連戦なのにスタメン固定で、しかも立ち上がりから走りまくって、そりゃ面白いかもしれんけど、これでコンスタントに勝つのはしんどいでしょうなあ・・・ 川崎とは対照的に組織性がほとんど感じられない浦和相手に連敗を喫した相馬監督の経験の無さを感じました。もっとも当の浦和も川崎の大攻勢をあざ笑うかのように適宜いなして勝ち点を奪い取るという「老獪な試合運び」とはほど遠い状態。内容は乏しくても勝ち点を積み重ねているうちに内容が伴ってくるという好循環に嵌ればいいのですが・・・

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-----蘭子-----
原口---直輝---丸塩
---柏木--啓太---
平川-永田--摩周-峻希
-----加藤-----

得点:10分 OWN GOAL(小宮山)

65分:直輝→達也
75分:啓太→暢久
89分:原口→セル

 浦和は唐突に直輝がスタメン入り。相変わらずポジション不定で、まばらに選手が散らばるだけの浦和の前線で一人で動きまくり。逆サイドでフリーになっている選手にロングパスを出すなど面白い働きをしていました。直輝起用でもっとも恩恵を得たのはマルシオ。もともと中央寄りにポジションを取っているので直輝との連携が取りやすく、直輝との連携で縦への突破を披露。

 ただ攻撃陣が相互に噛み合って、分厚い攻めを見せた場面は後半1度あっただけ。右サイドに人数を割いて、その折り返しがファーでどフリーの直輝に渡ったところまでは文句の付けようがない素晴らしい展開でしたが、当の直輝がまさかのシュートミス。

 それ以外はカウンターでの少人数攻撃に終始。先制点は柏木のスルーパスがマルシオへ。マルシオが追いすがる2人のDFを振り切ってのゴールかと思いましたが、決まったのは小宮山の思い切りの良いシュートでした。

 他は後半ランコ→マルシオが惜しかったのと、セットプレーからの流れで達也がおもっきしシュートをふかしたくらい。如何せんシュートわずか5本ですから、攻撃面での見所は僅少。ランコはハイボールへの対応は高崎と大差が無いようですが、足元に入ってきたボールのキープでは無類の強さを見せていました。従ってそのフォローが早くなると良い攻撃が出来そうなんですが、ペトロ式サッカーにフォローという概念は薄いからなぁ・・・またこの日は原口がさっぱり。故障をおして無理して出ているだけなのでこの出来もやむを得ないかと思いますが、原口の出来不出来が浦和の攻撃の出来不出来に直結してしまうペトロ式サッカーの限界を如実に示した格好に。

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 守備も相手を完封したとはいえ、その実はGK加藤様々。枠内シュートを確実にセーブしたのはもちろん、持ち味の鋭い飛び出しを何度も披露。終盤の川崎のカウンターによるビッグチャンスで田中のシュートを防いだプレーは感涙ものでした。

 この日の川崎は徹底して浦和DF陣の裏狙い。序盤はサイドからの折り返しをCB陣が跳ね返したり、加藤の飛び出しでシュートを撃たせなかったりしてなんとか事なきを得ていましたが、時間が経つにつれて右サイドが炎上。前半右サイドからのクロスで2度決定機を与えてしまいました。オウンゴールを献上した小宮山の出来は圧巻で、登里とのコンビネーションで浦和右サイドを蹂躙。振り切られた峻希はイエローカードをもらい、そのうち退場に追い込まれるのではないかとの懸念さえ覚えましたが、後半はスピラが早めに右サイドに加勢し、その穴を啓太が埋めるような格好でなんとか鎮火。

 浦和の守備陣形自体は比較的コンパクトで中盤のプレスもそれなりに効いていましたが、如何せんマンツーマン的な守備で、守備「網」という概念があってないようなものなので、個々人がぶち抜かれるとパニックになり、慌てて後ろから手を掛けたり、脚を出したりしてイエローカードをもらう場面も多々。クラブは一頃クリーンなサッカーを目標の一つに掲げていたように記憶していますが、目先の勝ち欲しさにそんな目標も捨ててしまったんでしょう。「個々人が自分のポジションで頑張れ!」のペトロ式サッカーでは非常に達成困難な課題ですし。ただ「個々人で頑張れ」の威令は行き届いたようで、最後の最後でCBが踏ん張って、シュートを撃たれまくった割には埼スタでの一戦ほど決定的にやられた場面は少なかったかと。

 試合開始から飛ばし気味だった川崎は案の定後半失速。病気開けの中村を後半頭から投入するも浦和がDFラインを下げてしまったこともあってさしたる効果は無く、次第にサイドからハイクロスを上げるだけの単調かつ絶望的な攻撃を繰り返すようになってはきましたが、それでも依然試合の主導権を握っているのは川崎。

 従って浦和は選手交代で局面打開を図りたいところですが、サブの面子を見ると打つ手は非常に限られます。高崎・セル・達也・マゾーラとFWが四人っていったい何を考えているのかさっぱり判りません。交代枠が3つしかないことを知らないのでしょうか(苦笑) 宇賀神の守備も心もとないため、守りに使える駒は暢久だけ。いや、今や完全に「守備的FW」になってしまった達也を加えて守備の駒は2枚。

 で、達也を投入して逃げ切りを図るのは発想として間違ってはいないのですが、そこで下げたのはなんと直輝。達也が右SHに入って、マルシオがトップ下に回りましたが、これでただでさえ攻め手に乏しい浦和の攻撃は完全に崩壊して守備一辺倒に。それならそれで攻守とも何の役にも立っておらず、しかも故障持ちの原口や、なんとか守備に加勢はしているものの最前線でバテバテのランコをさっさと下げてしまえばいいものを、次にポロリッチが放った一手はなんと啓太→暢久という守備的な選手同士の交代。それまで守備に奮戦していた啓太が故障したためとしか考えられない謎の交代で、しかもその後15分近く苦しい局面を放置。ようやく原口を下げたと思ったら、代わって入ったセルはなぜかファウルを取られまくって、しかも異議でイエローを頂戴と何のために出てきたのやら・・・

 田中がビッグチャンスを決めて川崎が同点に追いついていれば、ポロリッチのベンチワークがボロクソに叩かれたでしょうけど、結果的に完封勝ちに終わったのでその辺も有耶無耶になるんでしょうなぁ・・・

 振り返ってみればGK加藤の奮戦ばかりが目だった、内容に乏しい試合でしたが、内容がない上に結果も出ない最悪期を脱したのは確か。原口なりスピラなりが離脱すればたちまち崩壊しかねない、極めて危ういチーム状態ですが、それでも目先の結果が出ていることで今は満足するしかないかと。

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---小林--ジュニ--
登里--------山瀬
---田坂--大島---
小宮山-菊地-井川-田中
-----相澤-----

HT:大島→中村
68分:山瀬→楠神
87分:登里→福森

今年浦和に2度の完封負けを食らった川崎。2試合とも決定機の数自体は川崎のほうが多かったかと思いますが・・・ 埼スタでの一戦では絶好機に外しまくりのジュニーニョでしたが、この試合はチャンスメークに奔走するだけで決定的な仕事はできず。今季大爆発の小林悠は日本人FWには珍しい「点は取るが、それ以外は何をやっているのかさっぱり判らない」生粋のゴールハンターなんでしょうか、これまた不発。

両FWがダメダメでもSHなりSBなりが積極的に最前線に顔を出してチャンスを作るのが川崎の面白いところですが、浦和右サイドを崩しまくった前半の好機を生かせなかったのが敗因。浦和守備陣が引いてしまった後半は、ポストプレーヤー不在の川崎が浦和守備陣を崩すのは難しく、いくらシュートを放っても勝ち目は乏しかったような・・・

怪我人続出でCHに起用された大島。全然知らない選手でしたが、静学出身の新人でした。さすがに実力不足の感は否めず、ボールの奪いどころとして浦和に狙われたようで、前半でお役御免。

またあれだけ前ががりでDFラインの裏に広大なスペースが広がっているにも関わらず、GK相澤の守備範囲が非常に狭いというか、ゴールラインに張り付いたままというのはどうなんでしょう?加藤とあまりにも対照的で悪い意味で非常に目立ちました。

P.S.

この日の観客は2万人を超えましたが、2万人超はなんと今季初。観客動員的にはまだまだ「腐っても浦和」のようですが前売り完売とはいかず、浦和ほど顕著ではありませんが、川崎も徐々に観客が減っている様子。

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2011.07.30

つけ麺屋 あら田@町屋

 千代田線・町屋駅南側の3番出口を出たら、通りを挟んで目の前。土曜昼に往訪。先客ゼロでしたが、三々五々客がやって来て後客なんと11。

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 屋号通りつけ麺メインの店で、「つけ麺・中盛(650円)」を注文。普通盛(200g)と中盛(300g)が同値段。昼間から餃子で一杯やっている後客も。

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 店内はコの字型カウンター12席に4人掛けテーブルが2卓。店奥の厨房にはスタッフが2人。

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 やや大きめの器でつけ汁が登場。ごくありきたりの魚粉交じり濃厚豚骨醤油かと思ったのですが、面白いことにちょっと八丁味噌が混じったような独特の味わい。またメンマや刻みネギに加えて細めのモヤシがたっぷり入っていて、単調になりがちなつけ麺を救っています。ただ出汁自体はそれほど濃厚とは言いがたく、食べ進んでつけ汁が薄まってしまうとイマイチ。チャーシューは薄くて脂多めですが、この辺は値段相応でしょう。

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 麺は緩く縮れた太麺。柔らかいというほどのことはありませんが、あまり噛み応えがなくて頼りない感じ。

 スープ割りはカウンター上のポットで各自好きなように。出汁がイマイチなのはスープ割りでも確認できました。

 クォリティー的にはもう一つですが、コストパフォーマンスは申し分ありませんので地元で人気があるのは道理。"ATUKAKAつけ麺"というメニューが気になります。

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2011.07.29

【展望】11年第19節川崎戦

・震災の影響で日程が変則的になり、リーグ戦なのに同じ相手を立て続けに当たる例が目立っています。川崎とはわずか半月の間に2度目の対戦。共にナビスコ1回戦を勝ち抜いての中2日で日程の厳しさは同じですが、浦和は山形からの遠征帰りなのに対し、川崎は立て続けにホームゲーム。

・但し川崎はわずか半月の間に中村・稲本・柴崎・矢島と怪我や病気による離脱者が相次ぎ、リーグ戦前節新潟戦では出場停止の井川を含めて主力5人を欠く惨状。ナビスコ杯広島戦でも井川以外の4人は欠場したまま。もっとも中村は浦和戦で復帰する可能性あり。

・浦和はナビスコ杯で原口や平川を完全に休ませ、ランコやマルシオは途中からの出場に留め、しかも啓太や柏木を途中でベンチに下げと、主力を適宜休ませながらも山形に逆転勝ちで1回戦勝ち抜け。

・大敗さえしなければいい試合なのに、どう見ても守り切れない面子で試合に臨み、案の定先制されるという失笑を禁じ得ない前半だったみたいですが、柏木のFKで早めに追いついたのが効いて、結果は文句のつけようがない格好に。

・柏木のFKによるゴールは意外にもプロ入り初。昨年は大抵ポンテ、今年はマルシオが蹴っていますからやむを得ないとは思いますが、広島の時は誰が蹴っていたんだろう?マルシオと柏木のどちらが蹴るのかGKが迷うようになれば、これほどうれしいことはありません。

・またランコが3試合目にして初ゴール。3試合目といってもうち2試合は途中からの出場なので、コンディション、コンビネーションともまだまだという段階の割には早く結果が出てこれまた結構。

・経営トップはもちろん、本社スタッフ、そして現場監督までもがまるでダメでも、選手個々人の頑張りでなんとかその場を取り繕ってしまう、恐るべき浦和の「現場力」。まぁそれはそれで結構なんですが、現場力だけで長いシーズンを乗り切れるほどJ1は甘くないし、しかも中長期的なチームの成長には全く繋がりません。

・さはさりながら、残留争いから抜け出すのが今の優先課題。現場の馬鹿力でなんとか強敵川崎から勝ち点をもぎ取ってほしいものです。

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<前節(ナ杯):川崎 3-1 広島>

---小林--ジュニ--
登里--------山瀬
---田坂--大島---
小宮山-菊地-井川-田中
-----相澤-----

得点:10分 小林、54分 登里、62分 小林

70分:ジュニーニョ→楠神
70分:登里→久木野
89分:大島→福森

<前回:浦和 2-0 川崎>

---矢島--ジュニ--
中村--------山瀬
---稲本--柴崎---
小宮山-菊地-井川-實藤
-----相澤-----

62分:稲本→登里
64分:菊地→伊藤
79分:山瀬→小林

浦和の前半は全くといっていいほど見所がなく、ジュニーニョが最盛期だったら後半立ち上がりまでに3-0くらいで川崎がリードしてそのまま試合が終わったのではなかろうかと思います。

後半の早い時間帯に原口のゴールで浦和が先制し、その後川崎の運動量が激減したこともあって、終わってみれば2-0の完勝ですが、試合内容には相変わらず疑問符付きまくり。

ジュニーニョのあんまりな外しっぷりと、日程の差に恵まれてなんとか勝利を収めたというのが正鵠に近かろうとは思います。

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2011.07.28

銀座 いし井@銀座1丁目(2)

 中央通り・銀座2丁目交差点(松屋の角)を東へ3ブロックほど。近くに場外馬券売り場(WINS銀座)あり。土曜昼に2度目の往訪。先客4、後客ゼロ。

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 前回は「中華ソバ」だったので、今回は「中華せいろ」を注文。なんと880円と随分と強気な価格設定。この値段じゃWINSのオヤジはあんまり来ないでしょうなぁ・・・

 店内はL字型カウンター10席強。ボックス型の椅子は手回り品収納可。また席間は割りとゆったりめ。

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 つけ汁は動物系が強めに出た動物魚介系ですが、かなりしょっぱめ。

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 三河屋製麺の麺はやや太目のストレート麺。つるつる、もちもちとした食感はともかく、やや柔らかめでコシにかけるのは残念。

 案内の通り、1/3くらい食べ進んだところですだちを絞ってみたところ、しょっぱめに感じたつけ汁がかなりマイルドになり食べやすくなりました。最後は「黒七味」を振りかけてピリ辛に。

 つけ汁の中には短冊状のチャーシューがごろごろ。メンマは細めでチャーシューと比べるとちょっと少ないかなぁ?

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磐田2011(下):浜松市楽器博物館

磐田2011(上)から続く)

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浜松市は今年市制施行100周年。駅前には100周年を記念したマスコット「家康くん」。ちょんまげに鰻、袴にピアノの鍵盤をあしらっています。

但し、浜松市自体のマスコット「ウナギイヌ」が別にあるので、「家康くん」は短命に終わる運命なんでしょうなぁ・・・

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土曜の丑の日も近いとあって、浜松駅前の鰻屋も大賑わい。

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浜松市中心部にはこれといった観光スポットはなく、しかもクソ暑い中を出歩く気にならないので、駅近くにある「浜松市楽器博物館」を訪れてみました。

浜松にはもともとヤマハ、河合楽器の2大楽器メーカーが本社を置いている上に、電子楽器で有名なローランドも2005年に本社が浜松に移転。浜松に「楽器博物館」が出来るのは当然でしょう。

博物館は2フロアあり、ヤマハや河合の肝入りなのか鍵盤楽器に比較的スペースが割かれていますが、見ていて面白いのは民俗学的な要素が濃い世界、特に普段目にすることがないアジア・アフリカの楽器。

上写真は祭りの山車かなにかに見えますが、バリ島西部に伝わる「ジュゴッグ」という世界最大の竹琴。

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こちらは銅製の鍋が並んでいるように見えますが、ジャワ島の「ガムラン」。この博物館ではヘッドフォンで主な楽器の演奏を聞ける(ものによっては画像付き)ので、全く飽きません。

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こちらはバリ島の「ガムラン」。ジャワ島よりはかなり小ぶり。

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ぱっと見はトーテムポールの原型みたいですが、これはバヌアツの割れ目太鼓「タムタム」。

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浜松 16:51 (828M クモハ313-2511) 17:11 愛野

このまま博物館内でずっと涼んでいたくらいの酷暑でしたが、それだと本末転倒の極みなんで、やむなく(?)エコパへ移動。

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スタジアム前の屋台もかなり寂しくなった気がしますし、行列もほとんどありません・・・・

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顔色が悪いマスコットも懸命に営業活動。

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隣のマスコットがJリーグ随一の演技派で知られるせいか、こちらも負けずにダンス。

でもこの客入りだ来年はヤマハ開催へ戻ってしまうかも・・・もっともそれ以前に浦和が(略)

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2011.07.27

池之端 松島@根津

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 千代田線根津駅2番出口から不忍通りを南へ。池之端2丁目の信号手前で路地を西側に入る。ラーメン屋というよりは小料理屋っぽい外観が特徴。平日夕方に往訪。先客2、後客3.先客は餃子で一杯の飲みモードで、後客一名が後から合流。正式な屋号は「らーめん・手のし餃子 池之端 松島」と長い。

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 不忍通りから覗き込んでも判りにくいところにあるためか、通りに案内板が出ていました。

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 ラーメンは醤油と塩。つけ麺や担々麺もやっているようです。厨房内にはオヤジ2名。

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 節電モードなのか、あるいはもともとそうなのかは判りませんが、厨房と比べて客席の照明はかなり落とし気味。カウンターには団扇も。

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 スープは古典的な鶏がら主体と思しき醤油味。写真だと油が浮いているようにも見えますが、脂っぽさは全くといっていいほど感じないあっさり風味で、後味もすっきりしています。

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 麺はわずかに平たい感じの並太ストレート麺。このスープだと細麺でも良さそうなものですが、思いのほか噛み応えのあるこの麺も結構気に入りました。

 チャーシューはやや堅めながら肉の味がしっかり感じられる優れもの。他にメンマ、刻みネギ。

 純古典的なラーメンですが飽きの来ない出来ですし、しかもこの界隈は競合店が全くありませんから地元民には重宝されそう。

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【展望】11年ナ杯1回戦第2戦山形戦

・残留争いにどっぷり浸かっている身なので、ナビスコ杯の存在をすっかり忘れていました(^^; というか、さすがに今回は山形には行けないため、そのうち試合があることすら忘れてしまったというのが真相に近いかも。

・第1戦では山形にアウェーゴールを与えることなく、2-0の完勝で、スコア上は浦和がかなり優位。山形も降格圏を彷徨う身で、勝ちぬけの目が薄くなったナビスコにどこまで力を入れてくるか甚だ不透明。しかも山形は日曜日にアウェー福岡戦をこなしての中2日で、中3日の浦和と比べて日程的にも不利。

・従って浦和有利は動かないところですが、ポロリッチはご親切にもスタメンをゲロ。こんなに気前良くスタメンを公言する監督に「勝利への執着心」が満ち溢れているとはとても思えないんですが・・・

・ゲロった内容からすれば以下のような感じでしょうか。

---マゾ---原---
セル--------直輝
---柏木--啓太---
宇賀神-永田-摩周-峻希
-----山岸-----

・怪我持ちの原口を帯同メンバーからも外す苦渋のご決断(苦笑)。でも、どう見ても大敗しなければOKという面子ではなく、むしろ積極的に勝ちに行くくらいの面子。マゾーラ・セル・宇賀神と並ぶ左サイドなんてクラクラしますが、そこをぶち破られて1点返され、ポロリッチが慌てふためく姿が目に浮かびますわ・・・

・一方の山形は前節福岡にアウェーで快勝したものの、相変わらず怪我人に悩まされているようで、メンバーを落とそうにも落としようがないかもしれません。

※生観戦どころかテレビ観戦もできないので、明日の観戦記は省略です。

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<前回:山形 0-0 浦和>

---大久保-太田---
伊東--------廣瀬
---下村--秋葉---
石川-石井--西河-園田
-----清水-----

30分:廣瀬→宮崎(負傷)
81分:伊東→川島(負傷)
82分:園田→小林亮

浦和は90分間、何の可能性も、何の意図も感じられない攻撃に明け暮れ、同然ながら決定機らしい決定機はゼロ。枠内シュートもあったかどうか定かではない惨状。

一方の山形の攻撃もお粗末でしたが、それでもサイドから何度かチャンスメーク。前半の立ち上がりと終了間際には浦和左サイドを攻略して決定機を作っていましたし、後半もバイタルエリアからの強襲でGK加藤がヒヤリ。ただそれでも一点も取れずに終わったのは事実。

まぁどちらも残留争いに加わっているのは当然としか言いようがない、非常に見所の乏しい試合でした。

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2011.07.26

【閉店】宮崎とんこつラーメン 神楽@川口(2)

 川口駅東口、ふじの市商店街南端入口に立地。日曜昼に2度目の往訪。先客1、後客2。

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 前回は「とんこつ醤油ラーメン」だったので、今回は売り物の「つけ麺(700円)」を注文。並(300g)・中盛(400g)・大盛(500g)が同料金なので中盛にしてもらいました。

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 店内は厨房に沿ってカウンターが6+4席。4人掛けくらいのボックス席が3卓。製麺所込みの厨房を広めにとってあるのか、外観ほど客席は広くありません。厨房内にはオヤジが2人。水セルフですがジャスミン茶になっていました。

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 つけ汁は動物系がかなり強めの魚介動物系ですが、強烈に甘ったるくて参りました。能書きには「甘・辛・酸の絶妙なハーモニー」とありますが、「甘」が突出していて「酸」はそういえばそんな感じもするなぁといった程度。「辛」は底のほうに一味が溜まっていることで視覚的に確認できますが、食べている最中は全く感じず。

 具もほぐしたようなチャーシューが少々とメンマ、刻みネギが入っているだけでかなり寂しい内容。

 麺は太目のストレート麺でつるつるとした食感。噛むと程よい弾力感があってまずまず。なお400gあるといっても茹で上がり表示なので、そんなに多くは感じません。

 麺は悪くないのでつけ汁のほうを何とかしてほしいものですが・・・

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磐田2011(上):浜松餃子

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東京 10:03 (ひかり467号 726-5) 11:33 浜松

毎度毎度エコパの屋台で浜松餃子を食った気になるにもいかがなものかと思い、現地に行ってみました。

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浜松の困ったところは、駅周辺にはさほど餃子専門店がありません。 宇都宮みたいな観光客目当ての「餃子館」みたいなものがあると便利なんですが・・・

駅近では「むつぎく」が非常に有名ですが、既に外に待ち行列ができていたので、近隣の「らーめん るんるん」を往訪。

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餃子専門店ではなく、屋号通りラーメンがメインの店と思われ、地元テレビ局からもラーメン店として評価されているようですが、店先には「浜松餃子」の幟が。先客ゼロ、後客3。早速「餃子定食(750円)」を注文。

外観から察せられる通り、内装も地元客相手のラーメン屋そのもので、厨房を囲むようにL字型カウンターが10席ほど。店奥に4人がけテーブルが3卓、さらにその奥に小上がりが見えます。

但し客が少ない時間帯のためか、あるいは節電のためか、明かりが点いているのはカウンター席と厨房だけ。しかも冷房はないに等しく、扇風機があちこちで大活躍。

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この店の最大の特徴は「両面焼き」。そのため時間がかかると貼紙がありました。

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両面焼きにすると当然ながら全体がパリっとした仕上がりになります。餃子は小ぶりで、飴にこれといった特徴はなく、ごく普通のちょっとジューシーな餃子。

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餃子が小ぶりな上に、定食にしてはライスも小さく、味噌汁・漬物付きとはいえちょっと割高な感じは否めませんが、それなりに満足。浜松餃子につきものの茹でモヤシは別になくてもいいかなぁ・・・

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せっかく浜松まで来て一軒で済ませてしまうのは勿体無いので、次は有名店「むつぎく」を往訪。6月下旬に浜松駅南口そばに移転したばかりですが、昼飯時を外したつもりでもなお店外に20人くらいの行列。

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回転は良いとはいいがたく、途中で諦めて行列を抜ける人もちらほら。昼の部は14時オーダーストップですが、行列の人数を見て13時半には受付を止めてしまいました。

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30分以上待ってようやく入店。店内はカウンター7席と2~4人掛けテーブルが7卓、さらに店奥に小上がり。カップルや家族連れ等、女性を含むグループ客が多いのと、大抵の人がランチを頼んでいて、食べた後もまったりしているのが回転が悪い原因かな? 車で来る人が多いせいか、餃子で一杯やっている人は少なめ。

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「餃子・中(690円)」に生ビールを注文。

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厨房内は店主らしきオヤジが一人いる他は全員女性のバイト風で、手つき、手際を見ていても正直あんまりプロの厨房っぽくありません。

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ここの餃子もやはり小ぶり。それはいいのですが、野菜が多目のせいか恐ろしいほど超あっさり。あっさりすぎてビールのアテにはならず、餃子単体で味わうのはちょっとしんどいような・・・ ご飯のおかず、ないしラーメンのおまけに付けてナンボといった感じ。有名店ですが、個人的にはあまり評価できません。

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2011.07.25

ラーメン大至@御茶ノ水

 御茶ノ水駅から聖橋を渡って北へ徒歩5分ほど。蔵前橋通り・清水坂下交差点そば。平日夕に2度目の往訪。随分間が開いてしまい、2年弱ぶりの再訪です。先客、後客ともゼロ。

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 相変わらず昼と夜でメニューが別。表には「冷やしつけ麺」の幕がでかでかと張られていますが、夜メニューには表示されていません。前回は「ラーメン」だったので、今回は「担々麺(780円)」を注文。

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 配膳されるとすぐにゴマの香りが漂ってきたことに象徴されるように、山椒などの香辛料は控えめで甘めの仕上がり。

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 麺は並太のストレート麺。やや柔らか目の茹で上がりでラーメンと同じ麺かな? 最初はスープの絡みがイマイチでしたが、次第に馴染んできて良い塩梅に。

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 総じて担々麺専門店のものに比べると刺激という点では物足りないのは否めませんが、肉味噌なり、コーンなり、かまぼこなりを絡めながら食べているうちにあっという間に完食。ベースがしっかりしているせいでしょうけど、やっぱりこの店は「ラーメン」のほうがよさげ。

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【観戦記】11年第4節:新潟L 2-2 浦和L

 今年レッズレディースの試合を見るのは開幕戦以来2試合目。ライバルのINACや日テレには完敗を喫してここまで思うように勝ち点を積み上げられず、苦しい戦いが続いている浦和ですが、勝ち点が伸びないのも道理と思わざるを得ない乏しい試合内容で新潟相手にドロー。

 主力選手が海外に流出したり、中堅選手がごっそり引退したりして、実力が落ちるのは致し方ないかと思いますが、試合内容に昨年までとの連続性を感じないのは非常に残念でした。

 昨年までの浦和はショートパスを繋いでのサイド攻撃が中心。SBを積極的に攻撃参加させ、サイドに人数を裂いてチャンスメーク。中央の人数が足りずになかなか点が入らないという悩みを抱えてはいたものの、非常に面白い試合をしていたように感じました。

 しかし久しぶりに見たレッズレディースの芸風はすっかり変わっていて、攻撃は縦ポンによる新潟DFラインの裏狙いが専ら。まぁ荒川が依然ベンチにも入れず、FWにターゲットマンがいない以上、単純にサイドからクロスを上げても点が入りそうにないから芸風を一変させたのでしょうが、なんか今まで積み上げてきたものを全部チャラにしてしまったような・・・ 

 この縦ポン主体の攻撃で一番割を食っているのが藤田。あれだけスキルフルで運動量がある藤田が中盤の底でただのボールの散らし役になっているって何なんだろう?ポロリッチの下で不遇を託っている直輝と同じ立場なのかも。

 浦和には世代別代表に入るような有望な若手選手が多いはずですが、熊谷がぶっちぎりに伸びただけで、藤田に象徴されるようにその他の選手は悉く伸び悩んでいるような印象を受ける試合でもありました。

 試合内容は甚だつまらないものになってしまいましたが、それでも何度も決定機を作っていたのは確か。前半は1トップの吉良のみならず2列目の安田や庭田が縦ポンに反応して新潟DFラインに飛び出す場面がありました。また後半は吉良が2度GKと一対一のビッグチャンスを作りました。しかしその決定機で共に吉良はシュートをGKにぶちあててしまい、これがこの試合をドローで終えてしまった直接の原因に。

 浦和の守備は非常に積極的で、前半は高い位置で複数人で新潟の選手を囲い込んで潰しまくっていました。しかし、当然ながらクソ暑い中でこの猛プレスが90分続くはずがなく、後半は玉際で競り負けてボールが取れなくなり、やっとボールを奪ってもパスミス連発でいいところなし。

 従って早めの選手交代が必要と思われ、実際早々にバテバテの岩倉を柴田に代えたところまでは良かったのですが、その後なぜか監督は傍観。柳田か庭田のどちらかは早めに下げて然るべきだと思いましたが・・・

 終盤にアンラッキーな追加点を許してから慌てて2選手を投入するという後手後手っぷりがポロリッチと被って仕方ありませんが、安田をFWに上げて2トップ気味(フォーメーションは4-2-2-2?)にし、リスクをかけて攻めに出たのが奏功してなんとか同点。カウンターから後藤→安田と繋がって安田がエリア内右隅から豪快にシュートをネットに突き刺してのゴール!なんとか敗戦は免れて試合終了。

-----吉良-----
安田---庭田---岩倉
---藤田--柳田---
堂園-矢野--西田-土橋
-----山郷-----

得点:14分 柳田、87分 安田

岩倉→柴田
吉良→後藤
土橋→竹山

終わってみれば新潟に決定的に崩された場面は立ち上がりに喫した1点だけだっただけに、なんとも悔やまれる立ち上がり。久しぶりの公式戦、しかも大入りのアウェーゲームで集中力を欠いたのか、あれよあれよという間に右サイドを崩され、クロスの先にはファーで待っていた佐伯がどフリーと、これ以上ない情けない形での失点。

その後体勢を立て直した浦和が左サイドを深く抉って、吉良の折り返しを柳田がきっちり決めて同点。早い時間で追いついたのはなによりでしたし、得点の形も複数人が絡んだ素晴らしいもの。なんでこういう攻撃がその後影を潜めてしまうのかが不思議ですが・・・

2失点目は浦和左サイドからのクロスボール、しかもミスキックと思しきボールが運悪く山郷ゾーンに飛んでしまい、山郷も不意を突かれたのか、これといった反応も出来ずにゴール・・・ W杯帰りの山郷。W杯前は怪我をしていたこともあって、久しぶりの試合だったと思いますが、試合感がないせいか、らしくないミスが目立ちました。前半終了間際には近くにいた味方にスローしたボールを奪われるという大失態も。

またこの日は土橋がやや不安定。土橋-西田の間は再三破られていました。対面が上尾野辺なんでしんどいかとは思いますが、この日の土橋はほぼ専守防衛だっただけにもうひと頑張りしてもらいたかったかと。

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2011.07.24

【観戦記】11年第6節:浦和 2-0 甲府

 序盤でGK加藤が退場になり、ほとんどの時間を10人で戦わざるを得なくなった浦和ですが、甲府の拙攻にも助けられて終わってみれば2-0の快勝。残留争いのライバルを直接対決で叩いた意義は大きく、16位甲府との勝ち点差を4と広げただけではなく、順位も12位まで浮上。まだまだ安心とは言いがたい状況ですが、逆境を跳ね返して勝ち点3を得たことは率直に評価していいでしょう。

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-----蘭子-----
原口---セル---丸塩
---柏木--啓太---
平川-永田--摩周-峻希
-----加藤-----

得点:53分 平川、73分 柏木

13分:セル→山岸
66分:デスポトビッチ→高崎
83分:マルシオ→直輝

 前節負傷退場して、今週は別メニューを余儀なくされた原口がなんとスタメン。また前節途中出場したもののまだまだコンディションが十分ではないランコも早々とスタメン起用。もうなりふり構っていられないポロリッチの焦りと行き詰まり感が如実に表れた選手起用です。昨年と比べて怪我人が少ないことを今年の功績のように語る向きもありますが、どう見ても昨年なら起用を見合わせた状態の選手を今年は無理使いしているだけのよう。

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 結果的に前節から高崎とランコを入れ替えただけのスタメンですが、面白いと思ったのはセルとマルシオのポジションを入れ替えたこと。前節どちらの出来もさっぱりだったのでこの入れ替えは面白いと思いながら見ていましたが、その効果を確認する前にGK加藤の一発退場でセルは山岸と代わる羽目に。セルは誠に気の毒だが、一人外すとすれば誰がどう見てもセルなんで致し方なし。

 加藤の退場は甲府の素早いリスタートでパウリーニョがいきなり加藤と一対一になったことから。加藤は持ち味の鋭い飛び出しを披露したところまでは良かったのですが、パウリーニョを倒してしまって決定機阻止で一発退場。この日浦和に不利な笛が多かった扇谷主審ですが、加藤一発レッドはやむなし。

 開始10分ちょっとで数的不利に立たされた浦和。ホームで残留争いのライバルに惨敗でもしようものなら一大事でしたが、幸いなことに甲府の攻撃は実に稚拙で数的有利を全く生かせず。攻撃面では見るべきところがないことで定評のある三浦監督が率いている以上、引き気味の相手を崩せないのは道理といえば道理。前半の甲府の攻撃はほぼ縦ポンのみ。浦和の両CBにスピードがないため、甲府はパウリーニョの快足を生かそうとしたのかもしれませんし、その狙いが嵌りかけた場面もありました。また浦和は柏木やマルシオがボールを持ちすぎたところを狙われてカウンターを食らう場面も。

 マイクはスピラが封じており、前半は決定的に崩された場面はありませんでしたが、やはりパウリーニョへの応対が甘くてクロスバー直撃のシュートを浴びること2度。一方浦和の攻撃は、原口のミドルシュートのこぼれ玉をランコが角度のないところから決めたかと思われたもののオフサイドだったのと、柏木のパスを受けたランコのシュートがGK正面を突いたのが惜しかったくらい。

 初スタメンのランコ。コンディションはまだまだで運動量が少なく、最後まで持たないのはいかんともしようがありませんが、足元のボールはしっかり収めてくれるところ(ハイボールはさほど強そうではありませんが・・・)とシュート精度は高そう(但し、脚の振りがでかい)なこと、また回りを生かそうとする意識もあり、かつ守備もさぼらずにやると、コンディション&連携の問題さえ解決すればそれなりにやってくれそう。ただどこからどう見ても一人でゴールをこじ開けるタイプではなく、「ペトロ式サッカー」との親和性には疑問がつきますが・・・っちゅーか、そんなスーぺルなCFを求めるほうに無理があるような(苦笑)

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 試合が動いたのは後半開始早々。この日の浦和は前節に続いて中盤でしっかりボールを繋ごうとする意識が高かったように思います。ただ数的不利なため、攻めるに攻められずにバックラインまでボールを戻してしまう場面が目立ちました(これに対して観客が苛立ちをあらわにするって非常に不思議・・・)が、そのパス回しが活きたのが得点場面。非常に珍しいことに平川が攻撃参加。左サイドに開いていた柏木とのパス交換でエリア内に侵入し、放ったシュートが甲府DFにあたってゴールマウスに吸い込まれるというややラッキーなゴールでしたが、「ペトロ式サッカーなんてクソ食らえ!」と言わんばかりのポジションチェンジと選手間の連携が織り成した素晴らしいゴールでした。

 先制した浦和はベタ引きになってカウンター狙い。攻撃面では全くいいところがなく、得意だったFKもさっぱりわやのマルシオは完全に守備に専念し、ランコ&原口&柏木の3人でカウンターと浦和の狙いは極めて明確。

 これに対し甲府は全くといっていいほど打開策を見出せず。ベタ引きになった浦和に対して縦ポンは全く効果なし。ハイボールは全部スピラに跳ね返され、FWの足元へ入れる楔のボールも収められず。前目の選手を盛んに代え、最後は登録したばかりのダヴィをいきなり投入してはみましたが、ダヴィなり片桐なりが個々人で盛んにドリブルで突っかけるだけ。「いったいどこの浦和やねん?」と思わず苦笑せざるをえない、何の組織性も感じられない、数的優位を全く感じさせない攻撃に終始。

 浦和は脚を攣ったランコに代えて高崎を投入しましたが、高崎は攻守ともほとんど何の役にも立たず。カウンターのチャンスで甲府DFラインを一気にぶち抜くわけでもなく、前線でしっかりボールをキープするでもなく、執拗にフォアチェースを繰り返して浦和の最終ラインを助けるでもなし。ランコが最後までもたないので途中交代で起用される場面が続きそうですが、この出来ではやがてベンチにも入れなくなるような・・・

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 ところが、そんな高崎の不出来を尻目にバイタルエリアまで進出した柏木がGKの頭上を抜くループシュートを決めて追加点。その後のポロリッチの選手交代(マルシオ→直輝。強行出場の原口は放置かよ・・・)は狙いがはっきりせず、相変わらずリードしている試合の逃げ切り方は下手だ(というか、そんな経験があんまりないからなぁ・・・)と思いますが、甲府の拙攻に助けられて結果は完勝。後半の甲府のチャンスは浦和左サイドを深く抉った場面があったのと、FKで山岸が肝を冷した場面くらいかな?

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---パウ--マイク---
阿部--------松橋
---石原--伊東---
内山-山本--ダニ-市川
-----荻------

HT:松橋→片桐
61分:内山→柏(右SHへ。片桐が左CH、石原が左SBへ)
72分:阿部→ダヴィ(パウリーニョが左SHに下がる)

 マイクはとうとうスピラの前に最後まで何もできず。マイクが全く使い物にならないような試合はそんなにないでしょうから、普段の甲府がどんな感じなのか、この試合ではよく判りませんでした。でも、80分以上数的優位だったにも関わらず相手を崩しきれないようでは、先制点を取られたら一巻の終わりというチームなのかも。

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2011.07.23

炎麺@秋葉原

 秋葉原駅を昭和通り側へ出て和泉橋交差点の一角。書泉ブックタワーの向かいあたり。平日夕方に往訪。先客4、後客ゼロ。

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 店は地下一階にありますが、地上にもでかでかと看板が出ているので見失うことはないでしょう。

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 やたらメニューが多くて目眩を覚えますが、基本と思しき「トマト炎麺(700円)」を注文。夕方でもライスの無料サービスがありました。

 店内は厨房に沿ってI字型カウンター6席と、壁際に4人掛けテーブル2卓、2人掛けが2卓。スタッフは2人いるだけですが、客席係の日本語がかなり怪しいのが難。

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 やたら広口で浅い丼で出てきました。

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 店の外観、内装、メニューとどれ一つとっても期するものはなかったのですが、期待値が低すぎたせいか(?)意外にもスープはまずまず。「炎麺」のネーミングとは裏腹に全く辛くないのは困ったものですが、トマトの酸味と出汁の旨みが上手くバランス。少々脂分があって、トマトスープにしてはさっぱり感はありませんが。

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 逆に全くダメなのが麺。細い縮れ麺ですが、インスタントラーメンみたいなぼそぼそした食感で、しかも丼の底で玉になっていて食べにくいのなんの・・・ 量も多くはないのでライスはつけてもらったほうがいいでしょう。

 具は鶏チャーシューが3枚とゆで卵半個、さらに小松菜の炒め物。前二者は具としてはイマイチですが、ご飯のおかずにはなります。

 秋葉原駅周辺・昭和通り沿いのラーメン屋はどれもイマイチですが、この店は安めな分マシかも。なお、ピリ辛に仕上げた「ピリ辛トマト炎麺」のほうが20円安いという価格設定センスは謎。具が違うのかもしれませんが・・・

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2011.07.22

札幌ラーメンどさん子 八重洲店@東京

八重洲地下街のテナントに大幅な入れ替えがあり、その中の一つとして「どさん子」が入店。平日夜に往訪。先客3、後客ゼロ。

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店外に設置された券売機で「昭和47年版どさん子味噌ラーメン(680円)」を注文。他に「元祖どさん子味噌ラーメン(580円)」があり、夏季限定として冷やしも扱っているくらいでメニューを絞っています。

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店内はコの字型カウンターが10席強と2人掛けテーブルが2卓、4人掛けが1卓。

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もやしやニンジン、たまねぎ、ひき肉などとスープを炒めあわせる札幌スタイルですが、昨今の濃厚味噌に慣れると、明らかに脂は控えめですし、しょっぱさも適度に抑えられて食べやすくはありますが、動物系の出汁がイマイチで平板に感じるのも確か。

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麺は並太の緩い縮れ麺です。味噌にしては細く感じますが、スープに負けてはおらず、かつそれなりにコシがあって悪くはありません。

問題はその他の具。コーンやバターはともかく、冷えて臭みのあるメンマとか、薄くて旨味のしないチャーシューとか、炒めものの上に生臭いワカメとか、蛇足の極みのような・・・なんで昔はこんなものを入れるのが流行ったのかかなり不思議。これなら変に具がゴテゴテしてなくて安い「元祖」で十分。

こと味噌ラーメンについていえば、「昔懐かしい」のはあまり良い方に転ばないような気がします。

でも八重洲地下街の昼飯としては安い部類に入りますから、特に質を求めないサラリーマンや旅行者向けとしては十分な出来だと思います。

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【展望】11年第6節甲府戦

・今季リーグ戦で最後に対戦することになったのは4年ぶりにJ1に上がってきた甲府。おそらく残留を巡って最後まで争うことになるであろう相手なので非常に重要な一戦です。またこの先、甲府→川崎→神戸→新潟→甲府とリーグ戦は川崎を除いて残留争いのライバル達との連戦になりますので、ここを勝ち進めることができれば浦和のJ1残留の可能性もぐっと広がります。

・今季の甲府の特色は新戦力獲得にやたら積極的なこと。オフには清水をクビになった伊東と市川を獲得した他、永里(福岡)、小林・富田(神戸)、内田(大宮)、犬塚(磐田)、阿部(湘南)を獲得。

・さらに成績不振に陥るや否や、長らく中東で燻っていたダヴィを獲得。また元磐田のキム・ジンギュ獲得とのニュースも。

・長らく財政難に苦しんだ甲府。前回初昇格の際は補強には慎重で、バレーを失ったJ1二年目もそれほど大きな動きを見せなかったのとは対照的。「無理して財政難に陥るよりは降格した方がマシ」というクラブ運営方針だったかと思っていましたが、変われば変わるもの。

・変わったといえば監督に三浦を招聘したのも驚き。大木監督時代は必要以上に積極的に前に出るスタイルが良くも悪くも印象的で面白かったのですが、その後安間→内田と監督が代わり、J1再昇格時には監督を留任させずに三浦を招聘。三浦監督はチームにシステマティックな守備組織を植え付けることは得意だが攻撃面では見るべきものがなく、大木監督時代とはベクトルがほぼ真逆。しかもJ1では大宮・札幌・神戸といずれのクラブでも失敗の連続で、部外者から見れば非常に不可解な監督交代です。

・4年ぶりの昇格&大量補強のため、レギュラークラスで大木時代からの生き残りは山本と石原くらい。

・甲府は守備だけは得意な三浦監督を招聘したにも関わらず守備が崩壊。ここまで31失点は福岡に次いでワースト2位。ここまで4勝していますが、完封勝ちは一度しかなく、スコアレスドローもありません。また4失点を3試合も記録。

・総得点は浦和と同じ19ですが、その半分をハーフナーマイクが叩きだしています。今季の甲府の試合を一度も見たことがないので、どういう形でマイクが点を取るのかは判りませんが・・・

・ちなみに元浦和のGK荒谷は昨年から甲府にいます。

・浦和はあまり良い材料がありません。前節負傷退場の原口はその後の様子が判りませんが、欠場となると一大事。また体調不良で前節ベンチ外になった直輝の様子も判らず。もっとも直輝の場合はコンディションが良くなったところでどう使うのかという問題がありますが。

・ランコはコンディションが上がるまでかなりかかるでしょうなぁ・・・でも甲府のダヴィがいきなりスタメンで出てきてそれなりの活躍でもしようものなら、またぞろ浦和のフロントへの批判が噴出するのは必定。先週出たウラマガによると、エジ放出&ランコ獲得は別に監督が希望したわけではないというクラクラするような、しかも予想通りの話が出ていて苦笑いするしかありませんでしたが。

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<前節:甲府 4-3 G大阪>

---パウ--マイク---
阿部--------松橋
---石原--伊東---
内山-山本--ダニ-市川
-----荻------

得点:20分 ハーフナー、30分 内山、68分 パウリーニョ、70分 ハーフナー

HT:松橋→片桐
69分:阿部→柏
88分:パウリーニョ→保坂

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2011.07.21

【閉店】らーめん 莉心@神田

 神田駅西口から北西へ徒歩1、2分。神田セントラルホテルの隣。平日夕方に往訪。先客、後客ともゼロ。

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 メニューはしょうゆ、みそ、しお、担々麺、つけ麺となんでもあり。とりあえず「中華そば(750円)」を注文。夜はつまみ類にも力を入れてている様子。後払い制。

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 店内はコの字型カウンター10席のみ。店内は店主一人で切り盛り。

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 背脂がわずかに浮いたスープは一応古典的な動物系醤油の範疇に入るんでしょうが、あまり出汁の旨みは感じず、かえしで持たせているような・・・

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 麺は平打ち中太縮れ麺。スープの絡みは良好。つるつつとした食感、適度なコシとまずまず。

 具はチャーシュー、味玉半個、刻みネギ、メンマ、海苔2枚。

 麺がまずまずなくらいで、他はこれといった特徴はないだけに、せめて安ければいいのですが・・・ 駅に近い割には人通りが多いとは言いがたいところにあるだけに、先々心配。なんか下北沢から引っ越してきた店らしいんですが。

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2011.07.20

【閉店】ジョニーの味噌@三ノ輪橋

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 都電荒川線の終点「三ノ輪橋」降車ホームを町屋側へ出てすぐ。土曜昼に往訪。開店5分前くらいに到着しましたが、既に開店待ちの客が4人。さらに開店までに一人、さらに開店後に五月雨的に6人やってきて2人は店外に待機。既に相当な人気店の様子。

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 つけ麺もはじめたようですが一応味噌専門店。基本メニューは「ジョニーの味噌(680円)」一本だけで、それに各種オプションを付与。基本メニューは味噌の割りに安いので、「野菜モリモリ(780円)」にしてもらいました。

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店内はL字型カウンター10席。椅子が高くて少々不安定。カウンター背後に冷水機があり、水セルフ。サービスライス用に大きな炊飯ジャーが置いてありました。厨房内は若い店主と女性アシスタントの二人だけですが、アシスタントはかなりの別嬪さん。

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 「野菜モリモリ」のネーミングの割りには野菜の盛りは大したことはありません。上にかかっている粉の正体は判らないままスープに埋没。

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 スープは動物系ベースの濃厚タイプ。味噌自体は特段甘くも辛くもありませんが、かなりしょっぱいのが難。最初は生姜が効いてなかなか良いと思いましたが、いかんせんしょっぱすぎ・・・ またスープ自体はそれほど脂っこくはないのですが、大粒の背脂がぷかぷか浮いていて、これがスープに全然なじまないんですなぁ・・・ 

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 売りものの極太麺は、ほとんどうどんといって差し支えない代物。もっちりとしていてそれなりに歯ごたえもあり、麺自体は面白くはあるんですが、時間がたつにつれて柔らかくなってゆくせいもあって、濃厚なスープとの相性は微妙かなぁ・・・ 

 麺の上には茹でたモヤシとキャベツ、さらにかいわれ大根、きくらげ。キャベツはほぼ生に近い感じだったので最初は食べづらく、スープの底でしばらく漬け置き。チャーシューは薄くて小さめで存在感に乏しいのはともかく、香辛料を効かせているのが鬱でした。

 

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麺の量は大したことはないので野菜が余り気味になり、ライスを一杯よそって完食。スープでおじや風に食べるのを想定しているみたいですが、それじゃ体壊しそうなのでスープはほとんどだいぶ残しました。

 オリジナリティーは十分で再訪の価値もあるかとは思いましたが、どのパーツを取っても好みから微妙に外れているんですなぁ・・・・

 

 

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山形2011(下):スタジアムグルメ

山形2011(上)から続く)

 山形駅西口からのシャトルバスは赤者専用みたいな格好で発車。途中渋滞らしい渋滞は全くなく、30分強で「んだスタ」着。

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 んだスタ名物の売店は平日でもあからさまに減ったわけではなさそう。結局この日の入場者数は、仙台戦以外の週末のカードと比べても格段に少ないわけではなかったので売店も普段どおりというのは正しい判断でした。

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 最初に試食したのは「いも煮」。蒸し暑い梅雨の季節にいも煮とはいかがなものかと我ながら思いますが、この日は陽が翳ると急激に涼しくなって絶好のいも煮日和(笑)。牛肉と里芋でやや甘めに仕上がったいも煮。一度山形サポのご指南のもとで秋のいも煮会をやってみたいものです。

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 つづいて「山形牛串」。600円とビールのアテしてはちょっと値が張るのが難ですが、これは文句なしに旨かった!! ブランド力では米沢に遠く及びませんが、変に塩・胡椒をやたら振りかけず、素材の旨さで勝負。スタジアム周辺の屋台に過ぎないのに、肉と肉汁を堪能できる逸品でした。

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山形の「もつ煮」は安いことは安いんだけれども、鹿島には遠く及ばないという印象は変わらず。

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 レギュラーの売店とはやや離れたところにあったJA山形の屋台。ええ加減腹一杯でしたが、「牛串」のわずか1/3という激安価格に惹かれて行列。

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 脂分が多いせいか、焼いている最中は凄まじい煙が上がります。しかも焼き上がりに結構な時間が・・・

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 で、ようやく手にした豚串ですが、必要以上に塩・胡椒がたっぷり・・・ 申し訳ないが安かろう悪かろうという感は否めず。

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 キックオフ1時間まえくらいともなると、スタジアム周辺にはマスコットがウロウロ。浦和戦には必ずやってくる「三角野郎」とディーオ君のコラボ。

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 でも岩男は未だに着ぐるみ化されず、しかも観客の動線とは無関係なところにぽつーんと置かれて、「生まれてきてはいけなかった子」みたいな扱い・・・・

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2011.07.19

【閉店】ひろや@西川口(2)

 西川口駅西口から駅前通を直進してすぐ。日曜夕に往訪。「海と大地のらあめん ひろや」が正式な屋号。もともと近隣の「遊」「賢武」に行くつもりだったのですが、運悪く共に臨休だったのでこちらへ転進。先客3、後客1。

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 この店に来るのは約1年半ぶり2度目ですが、今年3月になってスープを一新した関係で、メニューが前回と大きく変わっていました。とりあえず基本の「醤油らあめん(680円)」を注文。他につけ麺、坦々麺など。

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 店内はV字型カウンターが10席ほど。2Fへ階段が続いていますが、2Fにはトイレがあるだけで客席としては使っていない様子。 広めの厨房内には男性が1人だけ。

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 広口で浅めの丼で出てきました。なんでラーメンをこんな広口の丼で出すのか不思議でしょうがありません。ただでさえスープの量は多いとはいいがたいのに・・・ またビジュアルにはあまり気を使っていない様子で盛り付けがちょっと雑然。

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 「地鶏にぼしらあめん」との触れ込みで、確かにその通りなんですが、近隣の「遊」と比べると煮干ががっつり効いているわけではなく、万人受けする範囲に留めている感じ。っちゅーか煮干というよりは節っぽいんですが・・・さらに揚げネギを加えたのは蛇足のような・・・またかえしは少々甘め。

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 浅草開化楼特製の麺は並太ストレートで若干堅め仕上がり。わずかにごわごわとした食感で、スープに対して強すぎる印象。

 具に海苔、刻みネギ、白髪ネギ、短冊切りのナルト。チャーシューは堅めでイマイチ。わかめも蛇足の極み。

 モデルチェンジは成功したとは言いがたい感じですが、なにせこの辺りはこれといったラーメン屋がないので、また来る羽目になるかもしれません。

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山形2011(上):往路

今回の山形遠征は、前月の広島遠征同様、職場からの単純往復で観光色皆無。

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行きの新幹線車内では、東京駅の駅弁コーナー「旨囲門」で買った吉田屋@八戸の「ほたて照焼弁当(950円)」を賞味。

大粒のほたてがごろごろしていて、それがビールのアテによさげだと思って買いましたが、その期待に違わぬ出来。もっとも「照焼」という割にはほたてにテカテカ感、こってり感はなくて単なる煮物に近い気がしました。またパッケージには「タレのからまる特製茶めし」とありますが、言われなければ「茶めし」とは判らないような・・・どう見ても単なる炊き込みご飯かと。他にきんぴらゴボウ、野菜醤油煮、大根漬。

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 広島遠征、山形遠征と立て続けに「旨囲門」を利用して気づいたのは、東日本エリアを中心に駅弁を取り揃えているのは良いとしても各地のエース級を置いていないこと。今回の吉田屋といえば一にも二にも「小唄寿司」なんですが、その姿が見えないのはどうかと・・・ また米沢の「牛肉どまん中」や「栄太郎」もないし・・・大館の「鶏めし」を置けとまでは言いませんが・・・・

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 仙台の加熱式駅弁もどっさり置いてありましたが、夏季に売れるのかなぁ・・・ なんか「売れるもの」ではなく「売りたいもの」ばかり並んでいるような気がする「旨囲門」です。

 この内容だと時間があったら大丸の地下で弁当を買った方がいいような・・・

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震災後運転再開したとはいえ徐行運転区間も少なくなく、山形までの所要時間は3時間半。普段は大宮からの乗車なので、徐行がなくても東京駅からだと時間がかかる上、道中やることがないので酒を飲んでいるうちに朦朧となってやっと山形着。

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 平日開催で赤者も激減。山形駅では相変わらず山形の観光協会が懇親のおもてなしを披露するものの、こちらの数が少なすぎて申し訳ない限り。

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ちょっぴりですが、おまけに「つや姫」をいただきました。

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2011.07.18

日本女子、PK戦で米国を倒してW杯優勝!!

・準々決勝はホスト国ドイツを延長戦でねじ伏せ、準決勝はスウェーデンに快勝。そして決勝はこれまで全く歯が立たなかった米国にまたしても試合内容で圧倒されながらもPK戦で勝利。まさに辛勝としか言いようがない試合でしたが、それでもビッグゲームは結果が全て。120分を通じてチャンスらしいチャンスなんてほとんどなかったのに一度ならず、二度までもビハインドを跳ね返したのは驚き以外の何者でもなく、この日の日本チームには何かが憑いていたのでしょう、きっと。

・疲労のためか日本の持ち味であるパスワークはさして機能せずパスミスも頻発し、前半からパワーに勝る米国に押し込まれっぱなし。何度も大ピンチを迎え、相手のシュートがバーやポストを叩くことも。

・佐々木監督が後半放った勝負手=丸山と永里の同時投入も全く奏功しないどころか、永里のボールロストからカウンターを食らってとうとう先制点を献上。

・これで心が折れてワンサイドゲームになってもなんら不思議はない試合展開でしたが、ここで諦めなかったのがなにより良かった。日本の右サイドからの攻撃で中央で丸山が潰れ、こぼれ玉を米国がクリアしてしまえば何と言うことのない場面。米国のクリアミスでボールが宮間の前に転がるなんてことがありますか、フツー・・・ この日の日本には確かに「何か」がありました。

・延長戦に入っても依然日本劣勢。米国の繰り出すサイド攻撃に対して、クロスのターゲットのFWワンバックを封じ続けた熊谷がとうとうマークを外してしまって米国2点目。

・ところがまだ諦めない日本。終盤の猛攻で得たCKをニアの澤が決めてまた同点。ヒールか何かでボールの角度を変えたものと思いますが、あの場面でよくあんなモンが決まるか!!! またしても「何か」が憑いていた日本。

・PK戦はGK海堀が2つセーブし、1つが枠外。日本は永里が失敗し、今大会一人負けの雰囲気を漂わせてしまったのが残念でしたが、3人が成功して日本優勝。4人目でPK戦勝利を決めたのは熊谷。蹴る直前に熊谷の顔が画面いっぱいに広がったのが印象的でした。しかもGKが絶対取れない隅に思い切り蹴ってるし・・・

・今大会しんどい局面で決定的な仕事をしまくった澤がMVP&得点王。まさに「キング澤」。よく考えるとキングではなくクイーンなんですが、「キング澤」としか形容しようがない獅子奮迅の働きぶりに感動しました。ポスト澤がこれからの日本の課題になるのは明らかですが、それはまた後日の話。イングランド戦の惨敗からよくここまでチームを建て直し、難敵をなんとか振り切って堂々タイトルを掴みました。おめでとう!!!

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【観戦記】11年第5節:磐田 1-1 浦和

 昨日見た川崎vs柏戦と比べると情けなくなるような共に低調な試合。さはさりながら浦和が柏木のミドルシュート一発で先制し、後半磐田の攻勢を凌ぎ切ってなんとか勝ち点3を手にするかと思ったのですが、最後の最後でスピラが前田を引っ掛けたような格好でPKを与えて同点。

 もっとも共に褒められた試合内容ではありませんし、特に浦和はサブの面子がやたら攻撃的な選手揃いなのに象徴されるように、リードしている試合を逃げきるプランがないに等しいので、勝てそうな試合を追いつかれ、さらには逆転される試合も多くなるのは必定。これではなかなか残留争いから抜け出せないのは当然です。

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-----高崎-----
原口---丸塩---セル
---柏木--啓太---
平川-永田--摩周-峻希
-----加藤-----

得点:29分 柏木

65分:高崎→デスポトビッチ
68分:原口→達也
83分:セル→暢久

 この日最大のサプライズは直輝がベンチにもいなかったこと。どうやら風邪らしいのですが、直輝欠場を埋める選手を連れてきておらず、ベンチは一人欠いたまま。疲労困憊の達也に代えてセルを起用した他は前節と同じ。

 この試合は川崎戦とは打って変わってロングボール攻撃一辺倒ではなく、中盤で動き回る柏木を軸に中盤を組み立てようという意図が見えました。もっとも陣形は相変わらず横に間延びしたままなので、大して効果的とは言えず、単にボールを回しているだけの時間がやたら長かっただけ。

 頼みの原口は駒野と山本康できっちりマークされてどうにもならず。久しぶりにスタメンで起用されたセルは攻守とも全くいいところがなく、これでは疲労困憊とはいえ守備だけは計算できる達也のほうがまだマシだったかと。

 前半は共に低調で眠気を催すほどでしたが、磐田はサイドの守備を意識しすぎたのか、バイタルエリアが往々にしてがら空きになる傾向があり、峻希のパスを受けた柏木がミドルシュートを突き刺して浦和先制。

 一方の磐田は全くいいところなし。浦和両CBにスピードがないのを見てとってか、前半はまるでペトロ式サッカーばりのロングボール攻撃が目立ちましたが全くチャンスにならず。一度だけ駒野が原口をあっさり交わしてサイドからのクロスで決定機を作りましたが、これが本来の磐田の攻撃パターンなんでしょう。

 先制された磐田は後半ややペースを上げ、しかも前掛りになって攻勢を仕掛けてきました。浦和は中盤でボールを持てなくなって防戦一方。しかもセルの守備が緩慢で何度か浦和右サイドで危ない形を作られましたが、両CB、特にスピラが奮戦して磐田に決定機を与えず。加藤の積極的な飛び出しもピンチを未然に防ぐのに寄与。

 磐田は前目の選手を次々に代えて攻勢を仕掛けるも、往々にして単なるクロスの放り込みに終わってしまうためか、攻めている割にはこれといったチャンスを作れず。

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 とはいえ、浦和は早々と中盤が崩壊していてDFラインを上げるに上げられない状態。したがって選手交代でなんとか局面を打開したいところですが、ポロリッチの放った一手は高崎→ランコ。ランコいきなりのデビュー戦でしたが、残念ながらランコはコンディション不良なのか、マゾーラばりの運動量不足。これじゃ中盤の助けにもなんにもならず、カウンターからのポスト直撃弾が唯一の見せ場だっただけで、まだまだ時間がかかりそうな感じ。

 ランコもマゾーラもFWでしか使えないのですから、なんで1トップの布陣を敷いておきながら二人ともベンチ入りさせる必要があるのか謎。攻撃的な選手を揃えるなら原口のバックアップに使える梅崎のほうがまだマシのような・・・

 セルの守備意識のなさは目に余る状態だったので、早くセルに代えて達也を入れてほしかったのですが、運が悪いことに原口が負傷。やむなく達也を慣れない左SBに入れざるを得なくなったのが、最後の最後で追いつかれた遠因かも。

 達也は2、3度中へ斬り込んでミドルシュートを放つ場面がありましたが全部枠外。DFラインをぶち破るだけのキレがないので苦し紛れに放っていたようにも見えましたが、原口だったなぁ・・・

 2人選手を代えても浦和の劣勢は変わらず、ようやくセルに代えて暢久を投入し、ボランチ暢久、トップ下柏木、右SHマルシオと逃げ切りっぽい布陣を敷いては見たものの、これまた大して機能せず。

 何度も両サイドを抉られて危ない形を作られまくり、5分と長いロスタイムも終わろうかという時に平川が裏を取られたのが切欠になって、それまで完璧に前田を封じ込めていたスピラがPKを与えてしまいました。攻められている割には磐田に決定機らしい決定機を与えていなかったので、スピラとしては悔やんでも悔やみきれないPKかとは思いますが、磐田の攻勢に対してポロリッチがなんら有効な手を打てなかった以上、ありうべき事態でしょう。

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---金園--前田---
山田-------山本康
---那須--小林---
山本脩-藤田-加賀-駒野
-----川口-----

得点:90+3分 前田遼一

59分:金園→ジウシーニョ
62分:山本康→船谷
82分:山本脩→菅沼

 今年大卒新人が大活躍の磐田ですが、チーム全体が低調だったせいもあって、新人はほとんど目立たず、これといった印象なし。

 前田はこれまで汚い選手という印象はなかったのですが、この試合については随分スピラに対して手荒い仕打ちを仕掛けていたような・・・

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2011.07.17

【閉店】羽翼@東武練馬

 東武練馬駅北口から「ときわ通り」を西へ。北野小交差点の1つ手前の交差点を北へ少し入った住宅街の中にあって、駅から近い割りにはちょっと判りにくいかも。入り口にガラスを多用したラーメン屋らしくない外観が特徴で、もともとはラーメン屋ではなかったのかもしれません。屋号は「うよく」ではなく「つばさ」と読む模様。日曜昼に往訪。先客2、後客ゼロ。

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 駅前には巨大な「サティ」があったはずですが、いつの間にか「イオン」に看板が変わっていました。

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 女子大生くらいにも見えるアシスタントがいそいそとやって来たので、早速一番人気の「濃厚羽翼ラーメン(730円)」を注文。塩と醤油が選べるようなので塩で。他に魚介正油、魚介つけ麺、味噌、正油等々やたらメニューは豊富。厨房には若い店主が一人だけ。

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 店内は郊外らしいゆったりした造りでテーブル席主体。厨房沿いにカウンターが5席ある他は4人掛けテーブルが4卓。

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 かなり深さがある円錐状の丼で登場。

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 メニューの能書きには「沖縄の海塩にアンデス山脈の岩塩をブレンドし昆布の王様「羅臼昆布」を使用。さらに圧力寸胴で調理したスープで新しいタイプのとんこつラーメンです。」とありますが、外観は一般的なとんこつスープとはかなり趣が異なった、どろどろした代物。そのどろどろは背脂から来るのか、あるいは昆布から来るのかは良く判りませんが、相当好みが分かれそう。おまけに見かけを濃厚にしたはいいものの、塩ダレがきついのと相まって、肝心のとんこつ出汁自身はかき消されがちになってしまったような・・・

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 菅野製麺所製の麺は並太でやや平ための縮れ麺。デフォルトでもかなり堅めの仕上がりで、スープに負けないように工夫したつもりなんでしょうが、ちょっと堅すぎ。スープに合わせるなら太麺を採用すべきでしょう。

 チャーシューはそこそこ厚みがあるもののやや脂多め。かつやはりスープに合わせてか濃い目の味付け。他に穂先メンマ、刻みネギ、海苔。

 オリジナリティーを出そうとした結果なんでしょうが、成功しているとは言いがたいような・・・

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2011.07.16

(メモ)川崎3-2柏

(メモ)川崎3-2柏
(前半)
川崎は中村に代えて登里、稲本に代えて田坂がスタメン。柏はワグネルがスタメン落ちしてて橋本が入る。
立ち上がりから川崎が柏を圧倒。登里のシュート性のボールがたまたま矢島の足元に収まり、矢島が反転シュートで早々と先制。

柏は川崎が積極的にラインを押し上げて形成する守備ブロックの前に何も出来ず、川崎に両サイドを破られまくり。

矢島が負傷して小林を投入する一幕があったが、その直後に川崎が柏左サイドを完璧に破って、山瀬のパスをファーで余っていた小林が難なくゴール。

川崎が飛ばしすぎくさいけど柏は動きが悪すぎ。ネルシーニョ、どうするんやろ、この惨状。

(後半)
川崎は頭から柴崎→實藤。アクシデントとしか思えない謎の交代。

柏も頭から田中→ワグネル、栗沢→茨田で勝負。

やはり川崎は前半飛ばしすぎたか、後半は早々と足が止まる。

守備ブロックは形だけでプレスがかからないので柏にボールを繋がれまくり、前半とは逆に防戦一方。川崎左サイドは酒井に良いようにやられ、ほぼ同じ形で2失点。

全く攻めの形を作れない川崎は逆転負けの気配濃厚だったが、終盤にPKを得てなんとか逃げ切り。

共に良いところ悪いところがはっきり出た面白い試合だった。

相馬監督はまだ経験不足なのか、リードしている試合を双方ぐだぐだ模様に持ち込んで逃げ切ってしまう「鹿島っぽさ」が見られないんだよなあ。

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【展望】11年第5節磐田戦

・今年の磐田は大幅に選手を入れ替えました。上田をあっさり大宮に譲り渡したのは意外でしたが、成岡・犬塚・松浦・大井とベンチには入るもののスタメンは微妙なレベルの選手をばっさり放出。

・一方、移籍による補強は極めて控えめで大分から藤田を採ったくらいで、あとは大卒新人を3名j採用しただけ。しかし移籍組の藤田や新人の小林・山田がスタメンを確保し、金園も時折スタメンに名を連ねていますから、選手の入れ替え自体は上手くいっているのでしょう。

・左SBのレギュラーだったパクチュホが6月にバーゼルへ移籍してしまいましたが、その後釜を埋めるような動きは見られず。他は西が故障で長期離脱中。

・今年の磐田の試合は全く見たことがなく、おまけに選手が大幅に入れ替わっているため、どんなチームなのか皆目判りません。チーム成績もまさに勝ったり負けたりで、これといった特徴はなく、まさに中位を極めるような格好。3点以上取った試合が6試合もあるのが目を惹きますが、完封負けも4試合。

・難敵川崎を運良く撃破し、敵地へ乗り込む浦和。また時間の浪費としか思えない「ペトロ式サッカー」で前半を半ば運任せでやり過ごす手で臨むのでしょうなぁ・・・・

・川崎戦で気になったのは達也の消耗ぶり。もっとも守備に不安のあるセルをスタメンで使うのは怖すぎだし、マルシオを置いてトップ下に直輝を置くのは机上論としてはありえますが、直輝が「ペトロ式」に合わなさすぎだし・・・

・ランコがデビューするのかどうかも見どころ。もっとも試合出場できるだけのコンディションなのかどうかは不明。「ペトロ式サッカー」の数少ない利点(?)は選手間のコンビネーションが確立していなくても特段問題がないことで、コンディションさえ十分ならいきなりスタメンはありでしょうなぁ・・・

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<前節:C大阪 2-3 磐田>

---金園--前田---
山田-------山本康
---那須--小林---
山本脩-藤田-加賀-駒野
-----川口-----

得点:63分 金園、77分 駒野、80分 山田

74分:金園→ジウシーニョ
86分:山本康→金沢
89分:山田→岡田

・下記の天皇杯対戦時とスタメンを比べると、川口・前田・山本康・那須しか重なってない!!!

<前回:浦和 1-0 磐田>

---前田--成岡---
菅沼---------西
---上田--岡田---
金沢-大井--那須-康裕
-----川口-----

64分:西→松浦
75分:岡田→ジウシーニョ
88分:成岡→荒田

柏木が負傷欠場。怪我人だらけで、守備はともかく攻撃でできることはもとより限られ、しかもスタミナに不安を抱える選手を2人もスタメンでピッチに送り出すという大博打というよりも暴挙としか思えない手に打って出ましたが、これがものの見事に奏功。

前半のうちに先制してなんとか試合を浦和ペースに持ち込み、後半はのらりくらりと相手をいなしながら逃げ切り。

こんな試合運びがリーグ戦で出来ていれば、終盤にポロポロ勝ち点を落としまくることはなかったのにと思えるくらい、「負けたら終わり」のカップ戦に相応しい徹底して勝ちに拘った良い試合だったと思います。

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2011.07.15

神田ラーメン わいず@神田

 神田駅西口から徒歩1分足らず。ラーメン屋だらけになった神田界隈でも一、二を争う人気店です。平日夕方に久しぶりの往訪。

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 店先の看板が新しくなっているような気がしましたが・・・ 店入り口に設置された券売機で「らーめん(700円)」を麺固めで注文。10席ちょっとあるカウンター背後のスペースが狭くて奥行きのある店で、見通しの効かないのが難ですが、客が入れ替わり立ち替わりしながら常に7、8割の入りを確保していました。若い女性がこういう店に入ってきたのには驚きましたが・・・

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 典型的な家系の濃厚醤油とんこつ。以前は一般的な家系よりはスープがしょっぱい気がしましたが、久しぶりに食べてみたらだいぶマシになったように思いました。臭みやくどさが抑えられて家系としては食べやすいのは相変わらず。

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 麺はやや太目。堅めにしてもらったはず(配膳も「堅め」が先でしたし・・・)ですが、噛み応えは並といったところ。野菜がほうれん草と刻みネギだけではなく、かいわれが添えてあるので一般的な家系よりビジュアルが映えています。他に薄いチャーシューが2枚と海苔が一枚。

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名古屋2011(6・完):リニア・鉄道館

名古屋2011(5)から続く)

最後のミッションはJR東海が今年開業した「リニア・鉄道館」。

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「あおなみ線」はもちろん開業した年に試乗済みなんですが、こんな形でもう一度乗る羽目になるとは・・・乗客数が予想を大幅に下回って大赤字だそうですが、東京とは違ってこんな工場だらけの臨海部に住宅を建てるニーズが生まれるほど名古屋の住宅事情は切羽詰ってないのでしょうなぁ・・・

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 で、開業直後の混雑を避けて時期をずらして往訪した「リニア・鉄道館」ですが、大雑把な感想としては「子供の遊び場」でした。JR東の「鉄道博物館」よりは小ぶりなのはともかく、鉄道マニア的には出来はだいぶ落ちるような・・・

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 もともと「佐久間レールパーク」に置いてあった、奥の収納庫みたいなところにある車両のほうが面白いのに、まだ現役で走っている新幹線100系や300系を表に出すのはなんだかなぁ・・・

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 「流電」なんて晩年は飯田線を走っていたとはいえ、歴史的には関西の誇りであって、ここに飾られるのはちょっと抵抗が・・・

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 さらにいえばキハ181系はJR東海的には歴史に位置づけられるべき車両なんでしょうが、JR西日本ではつい最近まで現役だったことを思うと嫌味っぽくも思え・・・

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 381系電車なんて西日本では未だにバリバリの現役。まぁJR西日本自体が博物館的存在だといってしまえばそれまでですが。

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 新幹線100系に組み込まれていた2階の食堂車。出張帰りに自由席特急券を握り締めて一目散に食堂車へ向かい、会社の同僚と東京まで延々飲みまくったバブルな日々を思い出しました(苦笑)。

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 厨房が公開されていたのが一番面白かったかな?

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2011.07.14

堤、栃木へレンタル移籍

昨年熊本に半年レンタルされてリーグ戦18試合出場。試合経験を積むという目的は十二分に果たして浦和へ戻ってきましたが、残念ながらベンチにも入れず。CBはスピラ&永田でがっちり固定され、その次には坪井と暢久、さらには濱田までもが控えているのでベンチ入りできないのもやむを得ないかと思いますが、宇賀神が大不振に陥ったことでチャンスが生まれた左SBでも出番なし。

もっともレンタルに出される前と後で浦和の姿がすっかり変わってしまって、「猿の惑星」に戻ってきたようなものだったというのが堤にとって不幸ではありましたが。

行き先は栃木。浦和がPSMで大苦戦したことでも良く判るように、浦和とは好対照の組織的なサッカーが持ち味のチーム。今の浦和にいるよりは己の成長に適したところだと思います。堤自身も「もし帰ってくることができるのならば」と非常に厳しい立場にあることを自覚したコメントを残していますが、栃木の昇格に貢献してJ1の舞台で相まみえることができたら幸い。もっともJ1で対戦しようにも浦和の方が(以下略)

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【観戦記】11年第4節:浦和 2-0 川崎

 浦和の前半は全くといっていいほど見所がなく、ジュニーニョが最盛期だったら後半立ち上がりまでに3-0くらいで川崎がリードしてそのまま試合が終わったのではなかろうかと思います。終わってみれば2-0の完勝ですが、試合内容には相変わらず疑問符付きまくり。ジュニーニョのあんまりな外しっぷりと、日程の差に恵まれてなんとか勝利を収めたというのが正鵠に近かろうとは思います。

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 それでもリーグ戦半ばに差しかかろうという時点で依然降格圏近辺を彷徨うチームにとって大事なのは内容ではなく勝ち点3。目先のライバル甲府に勝ち点3をつけ、暫定ながら13位まで浮上。大宮や新潟を残留争いに巻き込む位置までつけてきました。

 今は良い内容で負けてしまうよりも、乏しい内容でも勝ったほうが格段にマシ。もっとも今年「良い内容で負けた」試合なんて全くないと思いますが、ちびちびと勝ち点を積み上げて降格ラインから遠ざかってゆくうちに、選手達の間で何かが触媒になって劇的な化学反応が起こってくれることに期待しましょう。

 今の監督では人為的に化学反応が起こることはまず期待できませんが、勝てばチームもファン・サポーターも盛り上がる。ああ、なんて能天気なと我ながら苦笑せざるを得ませんが、それでいいのだ。

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-----高崎-----
原口---丸塩---達也
---柏木--暢久---
平川-永田--摩周-峻希
-----加藤-----

得点:57分 原口、79分 永田

55分:マルシオ→直輝
71分:達也→セル
78分:高崎→マゾーラ

・この日のフォーメーションは正直よく判らず。一応4-2-3-1と表記しましたが、4-2-1-3かもしれず。またマルシオがかなり高い位置にいたので4-2-2-2のFW縦並びといったほうがいいのかもしれず。

・まぁフォーメーションの表記がどうあれ、前半の浦和の出来が散々だったことは明々白々。最終ラインから最前線へひたすらロングボールを放り込むだけのペトロ式サッカー(こんなもん「オランダ式」なんて言ったらオランダ人が怒るで、しかし・・・)を心ゆくまで展開。

・ハイボール攻撃で高崎にポストプレーを求めるのは酷(なにせ違う場所で違うタイミングでジャンプしてしまうくらいハイボールへの対応が下手・・・)なせいか、川崎DFラインの裏へ走り込ませる攻撃が目立ちました。これは達也や原口も同様。酷い時にはマルシオも含め、4人もの選手が川崎DFライン上でロングボールを待っていたり(笑)

・DFを交わして一発でシュートまで持って行けるスーペルなFWがいるならともかく、今の浦和の攻撃陣の能力ではこんな単純極まりない攻撃で点が入る気がしません。ロングボールを拾って敵陣深く攻め込んでも味方のフォローがなく、川崎の守備ブロックがそのまま下がって対応されてしまいます。

・従って前半のペトロ式サッカーに無理やり意味を見出すならば、「優勢な川崎の中盤をスッ飛ばすことで、高い位置でボールを失ってカウンターを食らうリスクを回避する」といった守備的な意味しかないような・・・ 

・「前半攻撃にリスクをかけず、無失点で凌げば相手が疲れる後半に勝機が見いだせる」というゲームプラン通りに試合が進んだようにも見えますが、それはあくまでも結果だけ。無失点で終わったのは好機でジュニーニョが外しまくるという幸運の賜物としかいいようがないでしょう。前半10分くらいに矢島にDFライン裏への飛び出しを許したのを皮切りに立て続けに3度チャンスを作られてしまいました。

・この試合で非常に不思議だったのはジュニーニョのマークが外れまくっていたこと。ジュニーニョは矢島と横並びではなく、やや下がった位置でうろうろしているので浦和はCBが見るのかボランチが見るのかはっきりしなかったのかもしれませんが、それにしても浦和の応対は酷過ぎ。両サイドの山瀬&中村はほぼ完璧に抑えていたのですが、そちらへ注意が行き過ぎたのかもしれず・・・

・そして毎試合恒例になりつつある永田のうっかり八兵衛。出し処に困っているうちにジュニーニョにボールを取られるとは・・・しかし、この絶好機でジュニーニョのシュートは枠外。後半立ち上がりの好機でもジュニーニョのシュートはバーの上。

・いくら優勢であってもこれだけ好機を逃し続けると、何かの拍子でコロっと逝ってしまうのはよくあること。ポロリッチは非常に珍しいことにスコアレスの状態で相手に先んじて早めに動き、故障明けのマルシオに代えて直輝を投入。その直後に原口のスーパーゴールが決まって浦和先制。直輝を中心にテンポ良くボールが回って、川崎のバイタルエリアがぽっかり空いたところを原口が強襲した素晴らしいゴールでした。

・それまで浦和にチャンスらしいチャンスは与えておらず、しかも先制されたとはいえ守備陣をきっちり崩されたわけでもないので、フツーの川崎なら残り時間で逆転する目はいくらでもあったかと思いますが、ここで響いたのが日程の差。

・先制された後の川崎は急激に運動量が落ち、矢継ぎ早に選手を代えて盛んに攻撃を仕掛けるものの、べた引きになって守る浦和を崩し切れず、ラストパス、あるいはその前のパスが守備網に引っかかりまくりで決定機を掴めず。玉際でもあと一歩足が出ずに競り負けてカウンターを食らう場面もしばしば。

・ポロリッチが疲労困憊の達也(相変わらず守備貢献は高いのですが、攻撃面では全く役に立たず・・・)に代えてセルを投入。この交代は妥当だと思いますが、セルが不発。ドリブルでスカスカになった川崎守備陣の中を駆け回るのは良いのですが・・・カウンターのビッグチャンスでどフリーの原口ではなく、故障を訴えている高崎へパスを出してしまったのはいくらなんでも・・・

・シュートは一本も撃てなかったかもしれませんが、最前線でそれなりに体を張りまくってチームに貢献した高崎は度重なる相手との交錯でとうとう立てなくなって名誉の負傷退場。浦和は相手に決定機を与えてはいないものの、最終ラインでボールを蹴りだしているだけの惨状なので、フォアチェックで最終ラインを助けてくれる原の投入が必須と思われましたが、ポロリッチの選択はなんとマゾーラ。セルと合わせて自爆装置1.5人前って(爆笑)

・まぁそんなポロリッチの謎采配も、浦和が極めて珍しいことにセットプレーで追加点を挙げたことで有耶無耶になりましたが。CK柏木→スピラがどフリーでヘッド→GKが弾いたところを永田がごっつぁん。永田は浦和移籍後初ゴール。

・勝ったとはいえ事実上相手のミスに助けられただけで、攻撃は相変わらず原口様々と内容は無きに等しく、次の試合に繋がるものなんて全くありませんが、それでも勝ちは勝ち。じっくりと喜びを噛みしめながらの帰り道。ちびちびと勝ち点を積み重ねる過程で選手たちが自信を取り戻し、何らかの好循環が生まれることに期待したいところです。

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---矢島--ジュニ--
中村--------山瀬
---稲本--柴崎---
小宮山-菊地-井川-實藤
-----相澤-----

62分:稲本→登里
64分:菊地→伊藤
79分:山瀬→小林

試合内容はどう見ても川崎のほうが上ですが、フィンケ時代の浦和に似たところがあって、チャンスを作っている割には決め切れない。運動量を要求するサッカーなので終盤失速しがちで、しかも夏場の連戦には極端に弱い。決定的に違うのは川崎にはユース育ちの選手がいないくらいかな?

それでも今の浦和とは対照的にまともな監督がまともなサッカーをやっているのは間違いないので、等々力には時々見に行こうと思います。

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2011.07.13

【展望】11年第4節川崎戦

・川崎は8勝3分4敗で現在3位。序盤は2勝3敗とややもたつきましたが、その後は調子を上げてきました。

・今年川崎の試合を2試合生観戦しましたが、開幕山形戦は2-0という点差以上の圧勝。豪雨の中での戦いとなったG大阪戦は結果的には中村のFK2発で逆転勝ちしたような格好になりましたが、それ以前に何度も決定機を掴んでいました。

・一頃は外国人FW頼みというイメージが強かった川崎ですが、移籍が相次いで現在残っているのはジュニーニョのみ。しかもそのジュニーニョもチーム始動時に合流しなかったり、怪我を繰り返したりと万全とは言いがたい模様で、今季はわずか2得点。

・それでも相馬監督が個人に頼らないコレクティブなサッカーへの転換を試行中で、その成果がそれなりに根付いてきたせいか、ジュニーニョの不調はさしたる問題になっていない様子。

・伝統的に補強が上手い川崎ですが、補強は今年も的確で、新加入の田中裕・山瀬(共に横浜M)・柴崎(東京V)はいずれもレギュラーを確保。谷口の離脱は何の支障にもなっていない模様。

・但し、佐原・寺田とレギュラー格のCBが二人抜けたのを埋めなかったのは疑問で、失点21は上位チームではかなり多いほう。おまけにCBにも使える横山が故障中で、ここ4試合連続で2失点を喫しています。。

・2試合見た感じでは選手が攻守によく動き回って面白いサッカーをやってはいましたが明らかに夏向きのサッカーではなく、終盤失速する傾向も強いかと。前節福岡戦も一時3-0でリードしながら後半2点を返され、しかもPK見逃しでなんとか同点を免れた模様。

・浦和にとって数少ない好材料は日程の差。浦和が丸1週間空いたのに対して川崎は中3日。また右SB田中祐が出場停止。

・といっても、同じ新人監督、しかも同じOB監督、さらに同じようにチームスタイルの転換を試みながら、川崎とのチームの出来の差は既に歴然。全く先行きの見えない、もはや戦術とすら言い難い自分の趣味を変に選手に押し付けずに「ベンチの置物」に徹してくれれば良いものを、妙に色気を出しては失敗の繰り返し。

・今回もホームゲームとは言え明らかに相手が格上なので守備的な構えでゲームに入って、しかも結局のところ先制され、後は破れかぶれの大博打の連続という、これまたゲームプランとは言い難い珍妙な展開を想定しているのかなぁ・・・(苦笑)

・マルシオが練習に復帰したらしいので、山形戦終了後あからさまに監督から批判された(そしてその批判が公式サイトから削除された)直輝がスタメン落ちになるのは確実。連続してスタメンで起用されながら機能しているとは言い難い原も、怪我が癒えた高崎に代えられるのかな?

・そして、柏木がスタメンに復帰することをスポーツ紙相手に堂々公言。この余裕はどこから来るのでしょうか・・・(苦笑)

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<前節:川崎 3-2 福岡>

---矢島--ジュニ--
中村--------山瀬
---稲本--柴崎---
小宮山-菊地-井川-田中
-----相澤-----

得点:38分 稲本、45+1分 中村、66分 ジュニーニョ

58分:矢島→小林
73分:稲本→田坂
87分:山瀬→實藤

<前回:川崎 1-1 浦和>

前半と後半とではまるで別のチーム。立ち上がり早々に簡単に左サイドを破られて失点し、その後も何度か川崎に決定的な形を作られてしまいました。

ところが後半頭から細貝、そして早い時間帯にセルを投入した後は、川崎の中盤が崩壊して浦和が大攻勢。セルのゴールで同点に追いつき、なおも攻勢を仕掛けましたが、相手を押し込むものの決定機には至らないといういつもの展開で逆転ならず。

もっとも選手達の「前へ、前へ」という気持ちは十二分に伝わってきましたから、惜しくも引き分けに終わったとはいえ満足感のある試合でした。その前の横浜M戦での大勝と並んで、既に退任が決まっていたフィンケが残した好ゲームとして印象に残っています。

---矢島--ジュニ--
楠神--------黒津
---横山--中村---
小宮山-菊地-井川-伊藤
-----相澤-----

得点:1分 矢島

65分 楠神→小林
75分 黒津→谷口
87分 伊藤→森

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2011.07.12

中華蕎麦 つけ麺 一 @原宿

 原宿駅竹下口から明治通りに出て、東郷神社前の横断歩道を渡ってすぐ。一本東側に入った原宿通り側にも入り口があります。ビルの地下1階にありますが、表に看板が出ているので判りにくいことはないかと。日曜昼に往訪。先客1、後客3。

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 メニューの先頭は「つけ麺」ですが、もう一つのお勧めである「鶏そば・並(730円)」を注文。麺は細麺と中細麺が選べるとのことで中細麺を選択。これが後に悲劇を生む結果に。「つけ麺」は並・中・大同一料金ですが、らーめん類は大盛だと+50円。なおらーめん類は並で130g、大で200gとのこと。「鶏そば」の他に「濃厚魚介そば」も。

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 もともとは何の店だったのか判りませんが、店内は随分ゆったりした作りで、厨房に沿ってL字型に配したカウンターが10数席。さらに壁際に大きなテーブルをくっつけて7席。厨房内にはスタッフが2人いましたが、一人は専ら接客を担当。

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 ビジュアルはすっきりしていて誠に結構ですし、雑味のない薄味&あっさり目の味わいも悪くはないのですが、鶏の旨味がしっかり出ているとは言いがたいような・・・

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 スープはまだしも致命的だったのは麺。堅いのをはるかに通り越して、芯がはっきり残っている状態。よくこんなのを客に出すわ・・・ たぶん細麺仕様でタイマーをセットして、茹で上がりの状態を確認せずに湯切りして出したんでしょうなぁ・・・

 大きな鶏チャーシューも脂っぽくて旨味は感じられず。他に大ぶりのメンマ、白髪ネギ、青ネギ。

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名古屋2011(5):山本屋本店

名古屋2011(4)から続く)

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桜通線完乗の後は、栄まで戻って「山本屋本店」を往訪。「山本屋本店」は名古屋駅前地下街の「エスカ店」は何度も訪れたことがありますが、あそこは観光客や出張族でいつも混んでいる上に、単価を高めに設定しているのが難。栄では「中日ビル」店に一度行ったことがありますが、本店は初めて。地下鉄では栄ではなく伏見のほうが若干近いかと。

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本店の割りには割りとこじんまりした店で、全席テーブル席。もっとも一人客は8人掛けの大テーブルへ誘導していましたが。

このクソ暑いのに味噌煮込みを食う物好きがおるんかいなと思いましたが、それなりに物好きはいるようで、繁盛とまでは言わないまでも閑散感はなし。

「かしわ」をライス付きのお値打ちセットで注文(1417円)。

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山本屋本店では食前に浅漬けが出てきます。味噌煮込みは出てくるまでにどうしてもそれなりに時間がかかり、時間つぶし代わりに浅漬けをぼりぼり。空になると店員がお代わりをもってきます(苦笑)

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しばし待ってようやく登場。汁のほうはなにせ濃厚な赤味噌が支配するだけなので、八丁味噌を買ってくれば自宅でもそれらしいものが作れますが、あのやたら固い麺は近所のスーパーで売っている麺じゃ無理なんだよなあ・・・

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うどんの量は少ないといって良いくらいなので、ご飯は必須。うどんを粗方食べてしまった後で、玉子やかしわをおかずに、ご飯をねこまんま状態にして賞味。さすがに健康を考えて汁はかなり残しますが(苦笑)

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2011.07.11

【閉店】旭川ラーメン 旭龍 神田店@神田

 神田駅東口から目の前の通りを渡って、ガード沿いに北へ。平日夜に往訪。先客1、後客ゼロ。過去何回か来ていますが、前回の往訪からは3年以上間が空いてしまいました。

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 店内は一の字型カウンターが8席、かつ手狭。ラジオから野球中継が流れる昔ながらのラーメン屋風で、おばちゃん一人で切り盛りしています。「正油らーめん(700円)」を注文。12周年で50円引きとのこと。他に味噌や塩といったメニューも。後払い。

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 茶色く濁ったスープは煮干など魚介の味がかなり強めに出たタイプ。かえしが少々強めなのが難ですが、スープ自体はまぁまぁ。

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 麺は細めの縮れ麺でやや硬め。旭川ラーメンらしい、ごわごわ、ぼそぼそっとした食感が特徴ですが、どういうわけかスープの絡みがイマイチ。こうなると麺のぼそぼそ感が難儀。

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 具はペラペラのチャーシューとメンマ、刻みネギ。

 この内容で正価の750円はきついでしょうなぁ・・・ 神田の老舗ですが、神田にもラーメン屋が増えた今となっては厳しい気がします。

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名古屋2011(4):桜通線完乗

名古屋2011(3)から続く)

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翌日の第一ミッションは、名古屋市地下鉄桜通線の延長開業区間(野並~徳重)の試乗。地下鉄の試乗なんてよほどの物好きじゃなければ面白くともなんともありませんが、全国鉄道完全乗車タイトルを無事奪回のためなんで半ば仕事です(苦笑)

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名古屋は大都市の割りには市内に観光スポットがほとんどないためか、何度行っても土地勘が身につかず、徳重といってもどの辺にあるのかさっぱり判りませんでした。

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確かに名鉄からはだいぶ距離があり、バスでは不便だろうなとは思いましたが、桜通線っていつ乗ってもガラガラで、しかも地下鉄なのにやたら本数が少ないという印象しかありません。なんでこの線を延伸するのか、部外者にはかなり不思議。

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徳重駅は意外にも巨大なバスターミナルを付設しており、この一帯の交通の拠点として期待されているようです。しかし、徳重駅へ乗り入れてくるバスの路線数は多いものの、一路線の便数は多いわけではなく、名古屋市郊外は完璧に車社会であることを如実に示しています。

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2011.07.10

麺 桜木町2-5-4@大宮

 大宮駅西口、丸井の西裏あたり。所在地がそのまんま屋号。土曜夕方に往訪。先客2、後客ゼロ。

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 とりあえずメニュー先頭の「ひらご煮干しらーめん(700円)」を注文しましたが、他に「鶏がらとんこつらーめん」「つけめん」「油そば」もあり、イマイチどれが売り物なのか判然とせず。

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 店内は厨房に沿ってI字型カウンター10席と4人掛けテーブルが2卓。ゆったり目の配置。厨房内にはオヤジが二人。

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 店内の煮干臭で期待したのですが、スープはそれほど煮干が効いているとは言いがたく、むしろかえしの酸味が目立っている格好。

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 スープはまだしもいただけないのが麺。細麺ストレート、かつ柔らかすぎで個人的には全く合わず。

 具は丸くてぺらぺらのチャーシューとメンマ、刻みネギ、海苔。

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2011.07.09

鶏そば 一瑳@浦和

 浦和駅西口を出て左手。三菱UFJ信託の手前の路地を入る。土曜日昼に往訪。開店直後の入店でしたが、すでに先客4。その後も続々と客がやって来て、食べ終わった頃には外に待ち客が10人ほど。

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 店右奥の券売機で店イチオシの「あっさり鶏そば(680円)」を注文。但し、後客の売れ筋は「濃厚鶏そば」が圧倒的。茹で時間のかかる「つけ麺」を頼んでいる客はあまりいないので店の開店は良さそう。他に「まぜそば」や期間限定の「海老そば」「冷し鶏白湯そば」などもあってメニューは豊富。

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 店内はL字型カウンター10席ほど。厨房内にはスタッフが4人もいました。店外の待ち客の誘導も手馴れたもの。

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 スープはビジュアル通りあっさりすっきり。濃厚スープに慣れてしまうと最初は物足りない感じがしますが、塩味で鶏出汁がストレートに味わえる優れもの。

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 麺は細いストレート麺。持ち上がりはやや柔らかめに感じましたが、意外にもコシがしっかりしていて、スープの絡みも文句なし。鶏チャーシューはスープに合わせて脂を抜いてあるのかな?

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 スープを邪魔しない白髪ネギや青ネギ、コリコリしたメンマを麺に絡めながら食べ進むとあっという間に麺がなくなってしまったので、替え玉(100円)を追加。丼に添えて出された柚子胡椒をちょっとずつ溶かしながらピリ辛に味を変えて最後まで楽しめました。

 隣の北浦和駅と比べてこれまでこれといったラーメン屋がなかった浦和駅界隈ですが、ようやくお気に入りの店ができました。もちろん別のメニューで再訪必至です。

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エジミウソンの思い出

・16:40からと告知されていた退団セレモニーが予定より遅れたのか、スタジアム入りした頃にはエジが北ゴール裏を回っている最中。ほんのちょっとですが、エジの最後の挨拶を目にすることができました。

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・エジがやってきたのは2008年。今年はともかく、08~10年は得点という数字だけ取ってみれば外国人FWとしてそんなに悪いパフォーマンスではありません。しかし、エジの在籍期間が浦和の衰退期と丸被りしてしまってその責めを負わされがちな上、如何せん前任者(ワシントン)が凄すぎて、比較されるとどうしても見劣り感は否めず、非常に気の毒な役回りだったと思います。

・エジの浦和移籍後初ゴールはナビスコ杯京都戦@西京極でしたが、ハットトリックを決めたにも関わらず、ドローゲームに終わったこの試合がその後のエジの不運を暗示していたのかもしれません。

・3人もの監督(オジェックはカウントしない)に仕えたものの、一度もエジの得意な形で起用されず、ずっと不完全燃焼に終わったような気もします。エジは前にスペースがある状態で最も活きるFWで、浦和移籍後リーグ戦初ゴールとなった清水戦@日本平のような玉際で競り勝った後スピードでDFを置きざりにするパターンが最も得意。フォアチェイスをさぼらない選手なので、相手DFの凡ミスを突いてそのままゴールというのもしばしば。

・しかし、ポストプレーはどうにも苦手。フィンケは攻撃の基点とすべく、エジへのくさびのボールを多用しましたが、エジにボールが入ったところは完全に相手DFに狙われていてしょっちゅうボールロスト。しかもフォアチェックはしないといけない、さらにはフィニッシャーとして最前線に顔を出さないといけないと、エジのタスクは超過重。エジがフィニッシュのときにはヘロヘロになっていて好機で外しまくるのは当然といえば当然・・・ 逆にあれだけ酷使されてよく16~17点取れるわと感心します。

・ペトロビッチの起用法は最悪でした。独力でなんとかするタイプではないのに、エリア内中央でデンと構えてシュートを決めろっていう注文自体無理筋もいいところ。相手DFにマークされていてもそれを振り切ってゴールを決められるCFなんて日本にはまず来ないって。

・従ってエジの活用には近くにフォローする味方が必要ですが、どういうわけか高原とのコンビは全く噛み合わず、「絶望2トップ」との悪名を頂戴する羽目に。どちらも足元でボールを受けたがり、どちらもDFライン裏への飛び出し意識が薄いせいかもしれませんが、ゲルトもフィンケも高原とのコンビ熟成を試みながら最後までものにならず。

・移籍初年に明らかに太めの体形でキャンプにやってきたのも、その後の悪印象に繋がったのかも。マクドが大好きとの噂が絶えず、しかも皮肉なことにマクドの賞品がついた2011年は大不振。

・今季の大不振はどう見ても使い方に間違いがあるのに、今季途中でカタールへ売却。直後にランコ・デスポトビッチ選手の獲得が決定したため、FWの入れ替えが主眼なのか、専ら金目当てでFWの入れ替えは泥縄に過ぎないのか事実関係が判りにくくなりましたが、私は後者だと思います。

・チーム得点王だっただけではなく、FWとしてリーグ屈指の成績を上げたにも関わらず、浦和では人気がなく、最後は不本意にも売り飛ばされてしまったエジミウソン。本人の人柄が良さげなだけに、あまりにも気の毒な浦和での選手生活でした。

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2011.07.08

名古屋2011(3):常滑散策

名古屋2011(2)から続く)

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INAXライブミュージアムから、クソ暑い中をぷらぷら歩いて常滑駅へ。

途中の小高い丘には現役の窯元がちらほら。

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小学校の壁には生徒自作と思われる焼き物も。

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約20度の傾斜地に8つの焼成室を重ねた登窯(陶栄窯)。明治末期の常滑にはこのような登窯が60基もあったそうですが、現在残っているのはここだけ。

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売りに出せない焼き物の失敗作や使い古しの窯道具は、やたら硬くて重くてかさばる「産業廃棄物」ですが、常滑の街ではそれをれんがやブロック、石材の代わりにうまく再利用しています。

上写真は「土管坂」で壁代わりになっているのは硫酸瓶や焼酎瓶。

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路面に敷き詰められているのは、土管を積み重ねて焼く際に下に置く「焼台」とのこと。

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常滑は七福神すらも陶器。

常滑 14:51 (名鉄 2358) 15:16 神宮前
神宮前 15:24 (名鉄 1416) 15:38 知立
知立 15:50 (名鉄 6221) 16:14 豊田市

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「何としても問題を先送りしたい」柱谷GM

・いろいろなしがらみや金銭的事情ゆえ「監督は代えない。補強はランコで終わり。」という結論が先にあって、その結論に至るロジックなんてどうでもいいというのが第一印象。従って、ポロリのインタビューにまともに突っ込んだもの負けという気がしないでもありません。でも、小学生でももうちょっとマシな言い訳を考えるのではないかと・・・

「これらの引き分けの多くは勝ちにもっていけるゲームだったと思います。内容もひどく負けに等しかったというゲームは、それほどなかったと思います。」って、この現状認識がお笑い草。

・先制して引き分けに持ち込まれたのは新潟戦とC大阪戦だけなんですが・・・ しかもC大阪戦は誰がどう見ても相手の決定力不足に助けられただけ。新潟戦は前半に相手を突き放すチャンスがありましたから、この試合だけは勝てた可能性が高かったとは思いますが、その試合も後半は完全に沈黙。

・先制されてなんとか追いついてドローという試合も目立ちますが、これはポロリッチの大バクチがたまたま良い目に出ているだけ。追いつき、さらに勝ち越すチャンスもありましたが、相手にも突き放すチャンスを与えていますから、「勝ちにもっていける」というのは過大評価というかほとんど妄想。

・広島や山形とのスコアレスドローは消極的な試合運びから生まれた必然的なもの。これも勝てる内容ではありません。

「ここまでのチームの戦いを見ていて、エジミウソンのパフォーマンスに関しては決して満足していませんでした。」「今、足りないことというのは『点を取る』という部分だと思います。なんとかして点を取れるチーム状況にしていきたいということで、ランコを獲得したのです。」と、点が取れない責任をエジに押し付けていますが、そもそもエジにチャンスらしいチャンスなんてなかったような・・・ 

・試合終盤になってお互いの中盤がスカスカになってから原口のドリブル突破が活きるようになるまで、まともにチャンスを作れていないんじゃ? 従ってランコが「Jでは反則」級のスーパーストライカーでもない限り何の問題解決にもならないかと・・・

「あのミーティング以降、どの試合でも、60分を過ぎても運動量が落ちず、交代で入ってくる選手のクオリティも高く、残り30分からは相手を押し込めるという状況になっています。」っと、やたら選手間のミーティングの効用を強調していますが、それならその効用の阻害要因にしかなっていないポロリッチを解任しないまでも、実権を取り上げて座敷牢に押し込めてしまうのが当然の帰結のような・・・

「僕自身は、レッズには、クオリティの高い選手が揃っていると自信を持っていますし、日本人選手に関しては、基本的には現在いる選手でやっていきたいと思っています」って、それでこの順位にいるのは誰が原因なのか自分でゲロっているようなものなんですが(苦笑)

「ここを乗り越えるために、みんながひとつにならなければいけないし、ひとつにならないと乗り越えられないと思っています。」 → 私はポロリ、及びそれを取り巻く一派とひとつになるのは嫌なので傍観させていただきます。

・まぁもともと大した考えもなく選んだ監督が案の定クソだったわけだし、ポロリッチを代えたくても然るべき伝手なんてないし、招聘したくてもこれまでの所業が祟ってまともな人からは相手にされないんで、浦和は既に詰んでいる状況に何の変わりもありません。

・諦念、ただ諦念。今はそれだけです。

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2011.07.07

【TV短感】女子W杯GL第3戦:日本 0-2 イングランド

・準々決勝でドイツと対戦するのを避けたい日本。メキシコ戦の良い流れを崩したくなかったのか、全く同じスタメンでイングランド戦に臨みましたが、結果は完敗。日本のチャンスも一応ありましたがシュートが悉く枠外。先制されてからボールを支配する時間は長くなりましたが、イングランド守備網を崩しきった場面はほとんどなし。

・全くいいところなく敗れてグループリーグ2位通過となり、しかも案の定準々決勝ではドイツと対戦する羽目になってしまいました。もっともこの試合の内容からすればデカイ相手であればドイツじゃなくても大苦戦を強いられるのは必至でしょう。デカイ相手に地上戦で勝負を仕掛けたい日本があれだけミスを繰り返して持ち味を出せないようでは勝ち目がありません。

・この試合の日本はとにかくゲームの入り方が悪すぎました。イングランドがDFラインを押し上げて積極的に前目でプレスを仕掛けてきたのに面食らったのか、日本は満足にパスを繋げず、中盤でミス続出。しかも意図不明のロングボールを前線に放り込む場面が目立ちました。

・一方のイングランドは最初からロングボール攻撃一辺倒。そのうちの一本が日本両CBの間に入ったホワイトへ通り、いかにも中途半端なポジションにいたGK海堀をあざわらうようなループシュートでイングランド先制。

・先制したイングランドは一転して引いて守る態勢に。そのため日本はボールを支配する時間こそ長くはなりましたが、依然してミスは減らず。フィニッシュに持って行くどころか、その一歩、二歩手前で自壊するような格好。パス交換で宮間がエリア内左を抉った場面が最も惜しかったかと思いますが、それすらもラストパスが誰にも合わず。

・安藤に代えて丸山を早めに投入するも全くの不発。逆に日本右サイドから簡単にクロスを上げさせてしまい、エリア内でヤンキーがシュート。GK海堀は飛び出してきたもののボールに触れず・・・

・ここまでの内容を見ればこれで事実上試合終了。日本は阪口→岩渕、大野→川澄とかなりバランスを崩して攻めに出ましたが、イングランド守備陣を崩し切れずにDFラインの前からシュートを放つのが精一杯。

・主審は3度も日本のCKをGKと誤審。これも日本のリズムを崩すのに一役買っていた感がありましたが・・・・

・この日の解説はハワイさん。夜中の「あーーーん」は勘弁やで(笑) あと、「ヤンキー」を何時関西風のイントネーションで呼ぶのかと、気が気でなりませんでした。

---永里--安藤---
宮間--------大野
---阪口--澤----
鮫島-熊谷-岩清水-近賀
-----海堀-----

50分:安藤→丸山
74分:阪口→岩渕
82分:大野→川澄

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【観戦記】11年第3節:山形 0-0 浦和 ~ トモニ逝コウ、J2へ

 名古屋戦、G大阪戦と見ていて面白い試合、エキサイティングな試合が続いたからといって、試合内容の向上と同一視するのはちょっとどうかな?と思っていたのですが、残留争いのライバルである山形相手に案の定馬脚を表してしまいました。

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 よくもまぁ監督就任半年でチームをここまでボロボロに出来るわとある意味感心。90分間、何の可能性も、何の意図も感じられない攻撃に明け暮れ、同然ながら決定機らしい決定機はゼロ。枠内シュートもあったかどうか定かではない惨状。

 一方の山形の攻撃もお粗末でしたが、それでもサイドから何度かチャンスメーク。前半の立ち上がりと終了間際には浦和左サイドを攻略して決定機を作っていましたし、後半もバイタルエリアからの強襲でGK加藤がヒヤリ。ただそれでも一点も取れずに終わったのは事実。

 まぁどちらも残留争いに加わっているのは当然としか言いようがない、非常に見所の乏しい試合でした。もともと戦力が乏しい山形に怪我人が続出。さらにこの試合でも二人怪我人が出てしまって非常に気の毒な状況にあって、山形が残留争いを余儀なくされているのはやむを得ないかと思いますが、浦和は言い訳のしようがないはず。

 即刻監督解任でもなんら差し支えないと思われる成績&試合内容なんですが、ポロリッチ招聘の責任問題になってしまうのを恐れてかフロントに動く気配はなく、CFWの入れ替えでお茶を濁すだけ。

 いいんじゃないですか、「こういうマヌケなクラブがあった」という事実をJリーグの歴史に刻んで後世のクラブ経営者の戒めにしてもらえれば。過去数々の恥ずかしい記録を達成しまくった浦和がまた一つお恥ずかしい歴史を重ねるだけのこと。

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---原---達也---
原口--------直輝
---啓太--暢久---
平川-永田--摩周-峻希
-----加藤-----

HT:原→高崎
73分:達也→マゾーラ
88分:直輝→梅崎

 監督前日コメントでポロリッチ公言どおり、小破したマルシオはベンチにも入らず、代わって直輝がスタメン。直輝・原口・峻希のユース組揃い踏みでスポーツ紙のネタ的に美味しかったようですが、残念ながら今のペトロ式サッカーではユース組の良さは活かせず。

 前節再三再四攻撃を仕掛けまくった峻希は消耗が激しいのか攻撃にさっぱり絡めないどころか、前半は中途半端に高いポジションを取っているために、浦和がカウンターを食らった時の標的になってしまいました。

 原口と直輝は前半は盛んにポジションを変えて攻撃にアクセントをつけようとしていた風ではありましたが、チーム全体がそれに呼応せず、後方から最前線へロングボールを放り込むだけに終始して原口や直輝の動きは全くの無駄に。しかも疲労困憊でキレが全く感じられない達也がロングボール一本でチャンスメークできるはずもなく、原にいたってはどこで何をしているのやら。

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 そもそも山形相手に中盤のボール支配を放棄したような面子&戦術で試合に入ったのが非常に不可解。さっぱりワヤな前半の出来を見てポロリッチが後半頭から原を高崎に代えたのは妥当で、DFラインの裏へ抜けてボールを受けたがる高崎のほうが原よりは狙いがはっきりしていて使いやすいとは思いますが、原口や直輝との連動性を欠いている点では前半と大差なし。

 こういう時こそボランチの一枚を攻撃的な選手=柏木に代えて中盤を活性化させると同時に前線との連携を強めてもらいたいところですが、なぜかこの日に限ってポロリッチは動かず。やはり先制されないとポロリッチにはスイッチが入らないみたい(苦笑)

 ずいぶん時が経ってからポロリッチが放った一手は達也→マゾーラ。この日の達也はほとんど使い物にならない状態だったので間違った交代ではありませんが、この交代で山形は良くも悪くもベタ引きで凌ぎ切る道を明確に選択。しかもイエローをもらった右SB園田を下げてしまう念の入れ様。

 スペースを消されてしまった浦和はこれで完全に手詰まり。もともと連動性もなにもないので、各自が山形の守備ブロックにドリブルで突っかけてゆくしか攻撃の手はなく、当然ながらマゾーラも原口も屍の山を築くだけ。これじゃまるで203高地で、アホな指揮官に仕える羽目になった兵卒は誠に哀れ。

 しかも最後の一手が直輝→梅崎とまたしてもドリブラーの投入。相手の十字砲火に次々となぎ倒される兵士を見て戦術を変えずに兵士の補充を要求する無能な指揮官ってこんな感じなんでしょうか?

 G大阪戦終盤の怒涛の攻めはやはり「成り行き上そうなった」だけに過ぎず、指揮官の計算のもとに成立したものでもなんでもないことを顕にした試合でした。

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---大久保-太田---
伊東--------廣瀬
---下村--秋葉---
石川-石井--西河-園田
-----清水-----

30分:廣瀬→宮崎(負傷)
81分:伊東→川島(負傷)
82分:園田→小林亮

 山形としてはほぼ狙い通り-終盤までスコアレスで凌ぐ-に試合が進んだ以上、悪い試合ではなかったと思います。決定機の数は山形のほうが上ですし。しかし、それを決められないのが山形の辛いところ。

 大久保がスピラに完敗したのも無得点に終わった一因。しかももともと怪我人が多いのに、この試合で二人も負傷交代を余儀なくされたのは気の毒でした。

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2011.07.06

【展望】11年第3節山形戦

・NDスタのスケジュールが合わなかったせいかどうか判りませんが、震災で延期された第3節山形戦はなぜか水曜開催に。稼ぎ時の浦和戦がリーグ戦&ナビスコ杯共に平日開催になってしまって、山形県観光協会のしょんぼり顔が目に浮かびます(´・ω・`) ショボーン

・蒸し暑い中での中3日と厳しい日程ですが、日程条件は両チームとも同じ。6月にナビスコで既に一回対戦したばかりで手の内が判っている相手です。

・山形は依然大苦戦を強いられており、目下三連敗中。得点力不足は痛ましいレベルで今季総得点=10は福岡と並んでリーグ最下位。もともと守備は堅いチームだったはずですが、今季は2失点以上喫してしまう試合が目立ち、総失点=24は福岡、甲府に次いでワースト3位。

・レギュラークラスに故障者続出。MF古橋・北村が長期離脱中の他、FW長谷川、DF宮本も故障。代わって福岡から獲得した大久保がようやくスタメンに定着。長期離脱していたSB石川が前節途中出場。

・相手がこういう状態ですから、浦和は残留争いから抜け出すためには是非とも敵地とはいえ勝ち点3が欲しいところ。中3日という厳しい日程を考慮して、福岡戦のように大胆にスタメンを入れ替えると面白いのですが・・・

・見直しが必至なのはボランチの構成。広島戦以来、格上相手には啓太・暢久の組み合わせで臨んでいますが、まずは守備的に入る意図は伺えるものの、結局のところ広島戦で成功しただけで、清水・名古屋・G大阪戦では相手に先制を許す展開になってしまいました。

・名古屋・G大阪戦では先制されてから攻撃的な選手を続々投入してなんとかドローに追いつきましたが、ポロリッチの選手交代は常に後手後手。要するに点を取られてから慌てて動き出すだけ。しかも極端に攻撃にバランスを置いた交代しかありません。G大阪戦ではサブメンバーが攻撃的な選手しかいないという常軌を逸した構成で臨んでいます。

・ポロリッチが繰り出す「遅まきながらの攻めダルマ」は、お互い中盤がスカスカになった終盤戦は派手な撃ち合いになって試合自体は面白くなりますが、一歩間違えれば清水戦のような大敗が待っていますし、そもそもコンスタントに勝つようなやり方ではないかと。

・「前半は縦ポン中心でリスクを最小限に抑えながらFW以外は体力温存。後半に攻撃的な選手を投入して勝負を決する」というゲームプランのもとに事を進めているならまだいいのですが、ことポロリッチに関していえば「たまたま or 成り行きでそうなっている」という風にしか見えないのが鬱・・・・

・また山形戦についていえば、前節90分使って大消耗を強いた達也を引き続きスタメンで使うのも気になるところ。

・マルシオが小破したため直輝がスタメン入りすると、またしても敵に塩を送るようなことをわざわざ前日しゃべってしまうポロリッチ・・・・

・ナビスコ杯での対戦では結果を出しているとはいえ、高崎がPKを得るまで山形の守備ブロックを攻めあぐんでいました。スコアレスのまま試合終盤に突入するのは山形の試合ペースに陥ったも同然なだけに、ここ数戦とはやり方を変えないとダメでしょうな。

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<前節:新潟 2-0 山形>

---大久保-太田---
伊東--------廣瀬
---佐藤--船山---
小林-石井--西河-園田
-----植草-----

58分:小林→石川
58分:佐藤→秋葉
72分:伊東→宮崎

・怪我人だらけなのに宮沢が6月以降スタメンを外されているのが目に付きます。伊東にポジションを奪われた格好。

・宮本の負傷でCB園田が右SBに回っていますが、SBの経験ってあったっけ?次節もこのままなら間違いなく狙い目。

<前回:浦和 2-0 山形>

-----長谷川----
伊東---古橋---廣瀬
---佐藤--船山---
山田-石井--園田-宮本
-----清水-----

53分:古橋→太田
61分:船山→川島
83分:山田→大久保

前半は浦和がボールを一方的に支配しながら山形守備陣を攻めあぐねるお馴染みの展開。しかし前半終了間際に山形DFライン裏への抜け出しに成功した高崎がPKを獲得し、エジがしっかり決めてなんとか浦和先制。

これで前に出てこざるを得なくなった山形に対して後半の浦和はカウンターでチャンスをつくりまくるも、それを決められず。ペトロが何を血迷ったか、極端に攻撃偏重の選手交代を繰り返したため、同点に追いつかれでもしたらお先真っ暗でしたが、山形のあんまりな攻撃力のなさに助けられてピンチらしいピンチは暢久のミスで与えた1回きり。

試合終了間際にようやく原口が追加点を上げ、相手にアウェーゴールを与えることなく完封勝ち。

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2011.07.05

札幌ラーメン どさん子@豊田市

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豊田市駅周辺は松坂屋があって一見栄えている割りには飲食店が少ない印象。バリバリの車社会なんで飲食店は郊外に拡散しているのかもしれません。試合開始までかなり間がありましたが、豊田スタジアムの食事情は芳しくないのは何度も経験済みなので、事前の腹ごしらえで駅裏の「どさん子」に入店。

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この手の店でラーメンを食べる気は全くなくてチャーハンでも食べようかと思ったのですが、名古屋名物「台湾ラーメン(780円)」の舌代が目に入ったので、それにチャレンジ。

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醤油ラーメンに挽肉やニラ、もやし、そして干しえびを若干加えて唐辛子で炒めたものを乗せただけの「なんちゃって台湾ラーメン」。スープが全然辛くないからね。

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以前「味仙」で食べたものとは似ても似つかないものでしたが、それでも首都圏ではほとんどみかけないタイプのラーメンなので、それなりに満足(苦笑)

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名古屋2011(2):INAXライブミュージアム

名古屋2011(1)から続く)

知多半田 12:12 (知多バス)  12:35 INAXライブミュージアム前

知多半島をバスで東から西へ横切って、焼き物の盛んな常滑へ。常滑はTOTOと並ぶ「トイレの神様」INAXの本拠。もっともINAXはトステムと経営統合して住生活グループになり、現在はLIXILになってしまいました。

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INAXライブミュージアムは小ぶりの博物館が敷地の中に点在している構成。上は「窯のある広場・資料館」。

ここはタイルや陶器を保管・展示する典型的なミュージアムであって、「酢の里」とは対照的に企業の宣伝色は全くといっていいほどありません。

また昨今の博物館では極めて珍しいことに、ほとんどの箇所で写真撮影に特段の制約を設けていないようです。

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「世界のタイル博物館」では世界のタイルの歴史を紹介。上写真はイスラムのタイル張りドーム天井で、朝から夜へと光の加減で天井の表情が変わる様を再現。

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「窯のある広場・資料館」内にある倒焔式角窯。1921年築炉で1971年まで使用されていました。

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「窯のある広場・資料館」の1Fでは各地から寄贈されたテラコッタを展示。テラコッタとは建物の外壁に取り付けられた建築用装飾陶器のことで、日本では明治後半から昭和初期にかけて大型建築物の装飾として流行ったようです。

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2Fでは古便器のコレクションを展示。

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青・白の染付で人気を博していた食器のデザインが、明治期になって便器にも及んだようです。現在見られる白磁の便器は昭和になってから台頭したようですが、染付古便器が衰退した原因はよく判らず。解説を見落としただけかもしれませんが・・・

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「土・どろんこ館」は子供の体験学習が目玉のようでオッサンは全く相手にされていないような・・・・

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2011.07.04

麺屋 轍@知多半田

 名鉄知多半田駅を東側に出て、北へ歩くこと5分弱。元気なさげな店が並ぶ商店街のほぼ中央に店を構えています。土曜昼に往訪。先客1、後客ゼロ。

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 券売機のボタンはつけ麺が先頭でしたが、「轍ラーメン(750円)」を注文。

 店内はL字カウンター7席と4人掛けテーブルが1卓。内装には白を多用。壁には色紙が多数貼られています。厨房内にいらっしゃるのはご夫婦でしょうか?

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 やや小ぶりの丼で出てきました。スープは「麺彩房」みたいな動物系がやや強めに出た和風魚介豚骨醤油。かえしも適度に抑えられていて非常に気に入りました。一味をちょっと加えてピリ辛に仕上げています。

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 麺は並太ストレート。堅いわけではありませんが、コシがかなり強く、またラーメンというよりはパスタっぽい食感。スープの絡みがやや弱い気がしましたが麺自体は悪くありません。券売機には180gとの表示でしたが、そんなにあるかなぁ?

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 チャーシューは薄くて小さいのが残念ですが、旨味がしっかり出ています。味玉はやや濃い目の仕上がり。他にメンマ、刻みネギ、海苔。

 量が少なめで、ランチタイムサービスも特段ないのに750円というのは地方としてはかなり強めの価格設定だと思いますが、クォリティーは十分満足できるものでした。

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名古屋2011(1):ミツカン~酢の里

トヨタを代表に製造業が集積し、「ものづくり日本一」との異名を持つ愛知県は産業系の博物館が充実しています。名古屋戦の前後にそんな博物館を巡ってきました。

東京 6:50 (のぞみ7号 786-3016) 8:34 名古屋
名古屋 8:42 (4514D キハ25-104) 9:37 半田

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知多半島の東側の付け根にある半田は酢のメーカーとして知られる「ミツカン」の本拠。この辺りはもともと酒造が盛んでしたが、酒粕を原料とする「粕酢」の醸造に成功したのがミツカンの興り。

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ミツカン本社の近くに日本唯一の酢の総合博物館「酢の里」があります。予約制ですが、30人ぐらいが一緒になって見学。

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最初はミツカンの宣伝をかねたご講話。ミツカンといえば酢の会社のイメージが強烈ですが、いまやミツカンでは酢のウェイトは30%くらいしかなくて、後はつゆや鍋物用調味料、さらには「おむすび山」や納豆などで稼いでいるとのこと。

続いて酢の製造工程、酢の効用等に関するビデオを鑑賞。

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ビデオ鑑賞の後は酢の試飲。この日はブルーベリー黒酢で、そのままだと濃すぎるので6倍に希釈してあるとのこと。味はブルーベリーそのまんま。

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続いてガイドにつき従って工場見学。製造工程の説明を一通り受けます。

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ミツカンの隆盛と切っても切れない関係にあるのが江戸前の握り寿司。すし飯が現代の2.5倍くらいあったり、すし種に下処理が施されたり、すし飯の酢はずっと少なくて塩分が多かったりと、今の握り寿司とはかなり違っていたようです。

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つづいて発酵室を見学。

博物館見学は全部で一時間ほど。そのうち工場見学は30分くらいしかなく、正直全く時間が足りません。展示物が多い上にパネル解説も充実しているので、短時間でさっと駆け抜けてしまうのは非常にもったいない感じ。30人もいると列は次第に縦長になって、後ろの方にいるとガイドの解説なんてさっぱり判りませんし・・・

しかし、見学施設が狭いので自由見学にすると人が溢れてしまう可能性があり、また現役の食品工場なので見学者が妙なところに入ってしまうのも困るでしょうから、工場見学の運営には結構気苦労が多そう。

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工場脇を流れる半田運河。ここから船で酒や酢が江戸へ向けて運ばれてゆきました。

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2011.07.03

【観戦記】11年第2節:浦和 1-1 G大阪

 GK加藤の攻守がなければ確実に負けていた試合であり、マゾーラが終盤の好機を一つでも決めていれば勝っていた試合でもあり、評価の難しい試合だと思います。今季7試合目の引き分けの中ではもっとも勝ちに近かったかもしれませんが、それでもホームで勝ち点1に留まったという事実には変わりなく、リーグ戦の順位も新潟に抜かれて15位に転落してしまいました。

 同点に追いついた峻希→原口のゴールは見事でしたし、柏木&マゾーラ同時投入後のムーブ&パスを駆使しまくった、それまでの縦ポンサッカーとは正反対のコレクティブなサッカーにはちょっとだけ夢を見させてもらいましたが、一試合の中でこれだけ内容の異なるサッカーをやるのは不可解といえば不可解。たぶん直輝と柏木が監督の指示を無視しまくった結果なんでしょうけど、どう見ても浦和の将来は直輝と柏木の夢見る方向にあるような気がしてなりません。

 またビハインドにならないと何の将来性も感じられない縦ポンサッカーを改めようとしない行き当たりばったりなポロリッチには困ったもの。興業的には非常に面白い、次も見に行きたいと多くの人に思わせる試合にはなりましたが、浦和が降格の淵にあり、しかもこのままでは「より状態が悪いチームが3つある」という僥倖に恵まれないと降格は免れないでしょう。

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---原---達也---
原口--------丸塩
---啓太--暢久---
平川-永田--摩周-峻希
-----加藤-----

得点:77分 原口

66分:暢久→直輝
76分:啓太→柏木
76分:原→マゾーラ

 この日のスタメンは直輝に代えて原口を入れただけで、他は名古屋戦と全く同じ。広島戦以来、格上相手には守備が強い啓太・暢久の両ボランチで臨むのがペトロのお気に入り。それはそれで間違ってはいないのですが、この組み合わせだと中盤の構成力がガクンと落ちて、相手のDFがよほどしょぼくないと点が入る感じがしないのが難点。

 そして浦和が前半選択したのは徹底した縦ポンサッカー。G大阪と中盤でガチンコで渡り合っても勝ち目がありませんからその選択自体は間違ってはいませんが、浦和の攻撃は所詮達也なり原口なりを走らせるだけですから、G大阪の守備陣が対応を誤りさえしなければ点が取れそうにありません。

 攻守に動き回る達也の献身ぶりには頭が下がりますが、もともとシュート精度がそんなに高くないのに、あれだけ動き回った後で難しいシュートを決めろというのは無理というもの。クウェート遠征帰りの原口は好調を維持していてドリブルで何度かチャンスメークしましたが、如何せん相手を崩しきってはいないので撃っても入る気がしません。またチャンスになりかかってもG大阪が最後の最後でブロックしてしまう場面も目立ちました。

 G大阪は浦和のロングボール攻撃に対応するためか、途中からDFラインを下げて自陣低めの位置で守備ブロックを作る形にシフト。スペースがないと苦しい達也は完全に封殺されてしまい、浦和は峻希のクロス攻撃一辺倒。しかしターゲットマン不在の上に、クロスの精度も劣悪で、峻希のクロス攻撃は半ばG大阪守備陣に捨て置かれた格好。

 攻めている割には決定機が作れない浦和。この内容では達也や原口が消耗すれば一巻の終わりで、実際後半の達也はほとんど使い物にならない状態に。対するG大阪は前半体力温存気味に試合に臨んで、後半早い時間帯に右サイドからいとも簡単に浦和守備陣を攻略して先制。この日ほぼ守備に専念していた平川が対面の二川に簡単にクロスを上げさせてしまうのも困ったものですが、エリア内に入ったイ・グノはどフリー。そのシュートは加藤がなんとか防ぎましたが、こぼれ玉を蹴りこんだ宇佐美もこれまたどフリー。

 右サイドは前半立ち上がりにも簡単に崩されて平井に決定的な場面を作られており、これでは数々の失態を晒した宇賀神と出来に大差はありません。守備重視で試合に入りながら、名古屋戦に続いてまたしても相手に先制を許してしまいました。

 その後も何度かG大阪に決定機を作られ、GK加藤の好守でなんとか浦和が徳俵でなんとか粘っているだけの展開。ここまでは善戦はするものの負けは負けという、90年代の浦和を髣髴させる試合内容でしたが、それを一変させたのが原口のゴール。それまで何度上げても点が入る気がしなかった峻希のクロスがファーから飛び込んできた原口にどんピリャリ!

 直輝&柏木が投入されてからの20分は見どころ十分。福岡戦で垣間見えた「フィンケの亡霊」がまたしても復活。動き回る直輝に対して柏木が、原口が、そして峻希が次々と連動。達也やマルシオは消耗しきってミス多発だったのは残念でしたが、G大阪を自陣に釘付けにした分厚い攻撃は魅力たっぷりでした。

 しかし、浦和のビッグチャンスを潰しまくったのがマゾーラ。守備を事実上免除されているというか全く期待されていないマゾーラが、あれだけ絶好機で外しまくったのに、なんで未だにマゾーラに夢を見ている人が少なくないのか、ワシにはさっぱり判りません。「笑い」を提供すると同時に浦和の勝ち点を確実に削っているだけでしょう、マゾーラは。

 浦和の太陽と浦和のハートが並びたつにはまず先制されないといけないという大皮肉。ポロリッチがなんで先制されてどうしようもならなくなるまでこのサッカーをやろうとしないのか不思議でなりませんが、相手に主導権を渡すのが大好きなんでしょうか?

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---平井--李----
宇佐美-------二川
---遠藤--武井---
下平-山口--中澤-加地
-----藤ヶ谷----

得点:56分 宇佐美

68分:平井→佐々木
79分:二川→高木和
84分:佐々木→キム・スンヨン

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2011.07.02

【TV短感】女子W杯GL第2戦:日本 4―0 メキシコ

 セットプレー(いずれも宮間→澤)2発と、永里のポストプレーを活かしてエリア内へ飛び出した大野のゴールで前半のうちに3点先取。日本はかなり飛ばし気味にゲームに入り、両サイドから盛んに攻撃を仕掛けていましたが、狙い通りに前半のうちに事実上試合を決めることに成功。

 後半はメキシコがフォーメーションを3-5-2に変えて日本の中盤の優勢を消しに来たのと、日本の運動量が落ちたことのがあいまってぐだぐだ模様になりかかりましたが、そこで日本の選手交代が奏功。近賀&岩渕のコンビネーションプレーでメキシコ左サイドを完璧に崩し、近賀の折り返しをどフリーの澤が決めてハットトリック。

 後半ややダレてパスミスが目立ったとはいえ、日本の攻守の切り替えスピード&中盤の守備は圧巻。メキシコは中盤での勝負を諦めざるを得なくなったせいか、およそメキシコらしくないロングボールを多用した縦に速い攻めが目立ちました。しかし、そんな攻撃は日本の両CBが凡ミスさえ犯さなければ問題なし。この試合の数少ない不安材料はGK海堀の飛び出しが遅れてヒヤッとする場面が散見されたくらいかな?

 長州永里は謎のオフサイド判定でノーゴールになったのがケチのつけはじめで、後は撃てども撃てども相手の攻守に阻まれて入らず。それでも大野のゴールをアシストした場面に象徴されるように随所で最前線でボールをキープして攻撃の基点として機能。得点こそありませんでしたがCFとしては十分な働き。次こそ頑張れ!攻撃陣では安藤が周囲と噛み合ってないように見えるのがちょっと気がかり。

 早野渾身のギャグをNHKアナは完全に黙殺。いくらなんでもNHKで「Gショック」はまずいだろう(笑)

---永里--安藤---
宮間--------大野
---阪口--澤----
鮫島-熊谷-岩清水-近賀
-----海堀-----

得点:13分 澤、15分 大野、39分 澤、80分 澤

69分:大野→川澄
69分:安藤→岩渕
83分:澤→宇津木

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2011.07.01

【閉店】TOKYO味噌らーめん 江戸甘@東京

 東京駅一番街「ラーメンストリート」内。平日夜に往訪。「六厘舎」は相変わらず大行列でしたが、その他の店は行列らしきものはなく、グランドオープン後の人気もようやく一巡したのでしょうか。この店も2/3くらいの入りなのを確認して入店。

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 表の券売機で「TOKYO味噌(800円)」を注文。もともと昼は「麺や七彩」という別ブランドで「喜多方らーめん」等コンセプトの違うらーめんを出していたはずですが、夜になっても券売機に「喜多方らーめん」は残ったまま。ブランドの切り替えは有名無実になったのかな?

 店内は横長のコの字型カウンターが20席くらい。店奥の席が全部空いているのに詰めて座らせようとするのは感心しません。

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 白亜の丼で出てきましたが、丼はやや小ぶり。

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 スープは味噌味が全体を支配。赤味噌っぽい辛めの味ですが、そんな中で麦味噌のつぶつぶが目立ちます。一方脂っぽさはほとんど感じず。ただ飲むにはしょっぱすぎ。

 麺は平打ちっぽい縮れ麺。つるつるとした食感はいいのですが、濃厚スープにはやや弱いような・・・

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 具はチャーシューが一枚と茹でモヤシ、そして刻みネギが少々。

 まぁ悪くはないんですが具が寂しすぎな上に量も少なめ。これで800円は超割高で、並ぶ価値は皆無。この界隈でいえば、京橋の「ど・みそ」に行ったほうがはるかにマシでしょう。。

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【展望】11年第2節G大阪戦

・久りぶりに平日の試合がなく、まる1週間空いてホームでG大阪を迎え撃つ浦和。7/23の甲府戦まで、震災で延期となった試合が続きます。

・G大阪は橋本が長期離脱中。さらに明神・加地が負傷。また今オフにC大阪から獲得したばかりのアドリアーノを中東へ売却と、万全な態勢には程遠いのですが、爆発的に得点を重ねて足下3連勝中。

・今年の補強の目玉だったアドリアーノは使い物にならなかったどころか9得点で目下J得点王。これを好機と見れば惜しげもなく売ってしまうのが大阪商法の恐ろしさ。アドリアーノ以外のG大阪の補強はいたって小粒で、新加入選手ではキム・ヨンスンがコンスタントにベンチ入りしている程度。

・昨年から安田やルーカス、チョジェジンがいなくなっていますから、怪我人を合わせて考えれば選手層はだいぶ薄くなったはずですが、それでも成績は大きく落ち込まず、むしろアドリアーノ放出後チーム状態はV字回復気味。

・一方の浦和。名古屋戦の試合内容は悪くはなかった良いとも言い難く、試合終了間際にPKを得てアウェーで強敵相手に勝ち点1を得たのは上出来と評して差し支えないかと。ただアウェーの勝ち点1が意味があるのはホームでの勝ち点3がそれなりに期待できるからであって、今の浦和じゃホームであっても明らかに実力上位にチーム相手には勝ち点1で満足せざるを得ないような・・・

・原口が五輪予選からようやく解放。名古屋戦ではクウェートから帰国直後に豊田へ直行してベンチ入りしただけではなく、なんと前半途中から交代出場。もう今の浦和は「原口頼みの○サッカー」以外の何者でもない惨状を浮き彫りにしていましたが、おそらく次節G大阪戦ではスタメンに復帰するのでしょう。

・原口がいない間に監督が変わっていると夢想したのですが、そんな夢は実現せず。代わりにエジが放出され、直輝が左SHに落ち着いたので、原口復帰後の選手配置が変わるのは必至。相手との力関係を考えると広島戦や名古屋戦同様、啓太・暢久の両ボランチで守備を安定させ、名古屋戦でイマイチだった原に代わって原口が2トップの一角を占めると考えるのが妥当かな?で、90分持たない達也に代えて後半途中からマゾーラ投入。

・ただ前にスペースがあるほうが活きる原口を左SHに据えて、FWは原・達也のまま。直輝は再びベンチスタートということをやりかねないのがポロリッチ。しかもまたしても後半啓太に代えてマゾーラだったりして。

・前節脳震盪で退場したマルシオが間に合わないようであれば、原・達也の2トップで左SHに原口、右に直輝かな?

・エジミウソン売却資金はそのまま赤字の穴埋めに充てられるものと思っていたのですが、一応フロントも浦和が降格の淵にあることは理解しているようで、代わりの外国人FW獲得に動いている模様。まぁペトロしかり、マゾーラしかり、今のフロントの眼力に全くと言っていいほど信用は置けないので、ここは「当たれば儲けもの」くらいの感じで生暖かく見守るしかないかと。

・っちゅーか、チーム作りの方針が大迷走中の今の浦和に選手補強なんて砂漠に水を撒いているようなもの。CFを入れ替えたところで劇的に事態が改善するとはとても思えず。弥縫策の典型としかいいようがなく、新外国人が「Jでは反則」級の超人的な選手でもなければ、どうにもならないと思います。

・新外国人CFの入れ替えで意を強くしたポロリッチが「個人技によるサイド突破&放り込み」というペトロ式サッカーに大きく舵を切るようなことがあれば、ただでさえ浮いているのがやっとの浦和丸は轟沈必至でしょうなぁ・・・ でも、成績不振の責任を取らされるのはポロリッチではなく、ポロリッチを招聘したミスターXでもなく、なぜか新外国人CFだったりするのが浦和(苦笑)

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<前節:G大阪 5-3 広島>

---平井--李----
宇佐美-------二川
---遠藤--武井---
下平-山口--中澤-加地
-----藤ヶ谷----

得点:3分 中澤、34分 遠藤、55分 平井、78分 佐々木、85分 高木

45+1分:加地→キムヨンスン(負傷による交代)
64分:宇佐美→高木(右SBへ。キムがSHに上がる)
69分:イグノ→佐々木

<前回:G大阪 2-1 浦和>

---李---ルーカス---
橋本--------武井
---遠藤--明神---
下平-高木--中澤-安田
-----藤ヶ谷----

得点:72分 遠藤、103分 宇佐美

69分:武井→宇佐美
98分:イ グノ→佐々木
111分:橋本→山口智

フィンケの、そしてポンテのラストゲームとなった天皇杯準々決勝。小雪舞う万博競技場。フィンケとの2年にわたる旅は無残な形で幕を閉じました。なんとか延長戦にもつれ込みはしたものの、120分を通じて浦和にチャンスらしいチャンスは少なく、G大阪との力の差は歴然。G大阪とはあと10試合やっても一回も勝てないのではないかと思われるほど。

 スピラが風邪で離脱したくらいで、遅まきながらようやく全軍出撃となった浦和ですが、怪我人が戻ったところで試合内容に劇的な改善が見られないどころか、惨敗に終わったリーグ戦最終戦をなぞるような試合になってしまいました。

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