【展望】11年第6節甲府戦
・今季リーグ戦で最後に対戦することになったのは4年ぶりにJ1に上がってきた甲府。おそらく残留を巡って最後まで争うことになるであろう相手なので非常に重要な一戦です。またこの先、甲府→川崎→神戸→新潟→甲府とリーグ戦は川崎を除いて残留争いのライバル達との連戦になりますので、ここを勝ち進めることができれば浦和のJ1残留の可能性もぐっと広がります。
・今季の甲府の特色は新戦力獲得にやたら積極的なこと。オフには清水をクビになった伊東と市川を獲得した他、永里(福岡)、小林・富田(神戸)、内田(大宮)、犬塚(磐田)、阿部(湘南)を獲得。
・さらに成績不振に陥るや否や、長らく中東で燻っていたダヴィを獲得。また元磐田のキム・ジンギュ獲得とのニュースも。
・長らく財政難に苦しんだ甲府。前回初昇格の際は補強には慎重で、バレーを失ったJ1二年目もそれほど大きな動きを見せなかったのとは対照的。「無理して財政難に陥るよりは降格した方がマシ」というクラブ運営方針だったかと思っていましたが、変われば変わるもの。
・変わったといえば監督に三浦を招聘したのも驚き。大木監督時代は必要以上に積極的に前に出るスタイルが良くも悪くも印象的で面白かったのですが、その後安間→内田と監督が代わり、J1再昇格時には監督を留任させずに三浦を招聘。三浦監督はチームにシステマティックな守備組織を植え付けることは得意だが攻撃面では見るべきものがなく、大木監督時代とはベクトルがほぼ真逆。しかもJ1では大宮・札幌・神戸といずれのクラブでも失敗の連続で、部外者から見れば非常に不可解な監督交代です。
・4年ぶりの昇格&大量補強のため、レギュラークラスで大木時代からの生き残りは山本と石原くらい。
・甲府は守備だけは得意な三浦監督を招聘したにも関わらず守備が崩壊。ここまで31失点は福岡に次いでワースト2位。ここまで4勝していますが、完封勝ちは一度しかなく、スコアレスドローもありません。また4失点を3試合も記録。
・総得点は浦和と同じ19ですが、その半分をハーフナーマイクが叩きだしています。今季の甲府の試合を一度も見たことがないので、どういう形でマイクが点を取るのかは判りませんが・・・
・ちなみに元浦和のGK荒谷は昨年から甲府にいます。
・浦和はあまり良い材料がありません。前節負傷退場の原口はその後の様子が判りませんが、欠場となると一大事。また体調不良で前節ベンチ外になった直輝の様子も判らず。もっとも直輝の場合はコンディションが良くなったところでどう使うのかという問題がありますが。
・ランコはコンディションが上がるまでかなりかかるでしょうなぁ・・・でも甲府のダヴィがいきなりスタメンで出てきてそれなりの活躍でもしようものなら、またぞろ浦和のフロントへの批判が噴出するのは必定。先週出たウラマガによると、エジ放出&ランコ獲得は別に監督が希望したわけではないというクラクラするような、しかも予想通りの話が出ていて苦笑いするしかありませんでしたが。
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<前節:甲府 4-3 G大阪>
---パウ--マイク---
阿部--------松橋
---石原--伊東---
内山-山本--ダニ-市川
-----荻------
得点:20分 ハーフナー、30分 内山、68分 パウリーニョ、70分 ハーフナー
HT:松橋→片桐
69分:阿部→柏
88分:パウリーニョ→保坂
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