【展望】11年第22節甲府戦
・甲府は第20節広島戦に敗れた後、突如三浦監督を解任し、佐久間GMがその後を継ぐことになりました。
・J1再昇格に成功した内田監督に代えて、あえて三浦監督を招聘した理由。そして三浦監督の解任に踏み切った理由については海野社長自らが記者会見で明確に述べています。
・残念ながら海野社長の目論見は失敗に終わり、しかも後任監督のなり手が無くてやむなくGMが監督になったようで、今後も幾多の困難が待ち構えていることが十二分に予想されます。
・海野社長にとって苦渋に満ち満ちた記者会見だったでしょうが、それでもクラブの決断をある程度ロジカルに説明しようとした態度は傍目から見て非常に立派だと思います。過去これといった実績のないペトロビッチを監督に招聘した理由についてロジカルな説明を全くしようとしない浦和とは好対照。ファン・サポーターに対して真摯に向き合おうとしているクラブと、ただのお客さんとしか思わなくなってしまったクラブとの差がこんなところにはっきり表れています。
・ただ監督を代えれば必ず事態が好転するとは限らず、さらに深みに嵌ることもよくあるのがフットボールの怖さ。佐久間新監督は大宮でもシーズン半ばでGMから監督に横滑り(?)した経験があり、その際には見事J1残留を果たしましたが・・・
・次節浦和は暢久が出場停止ですが、前節暢久に代わって途中出場だったスピラがスタメンに入るのは確実。問題は出場停止明けのマルシオの扱い。達也も前節途中で負傷退場していますから、右SHに達也に代わってマルシオが入ると考えるのがフツーですが、なにせフツーではないのがペトロビッチ。またしても己の妄想に囚われて直輝を右サイドに磔にしてしまいかねないのが情熱家の恐ろしいところ・・・
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<前節:山形 3-1 甲府>
---マイク--荼毘---
パウ--------片桐
---伊東--山本---
吉田-金---ダニ-市川
-----荻------
得点:32分 パウリーニョ
60分:伊東→養父
69分:ダヴィ→柏
78分:市川→阿部
・前回の浦和戦でJリーグ復帰を果たしたダヴィはこれまで4試合出場して未だ得点無し。
・CBにはかつて磐田にいたキム・ジンギュを補強していますが、甲府の守備崩壊は一人ではどうにもならず。
・守備組織構築を企図して三浦監督を招聘した甲府フロントの狙い自体は全くの的外れではありませんが、三浦監督はJ1では過去何度も失敗しており、今回も同じ結末に。
・佐久間新監督になって初めての試合だったので、監督交代によるスタメンの変化、戦術的変化はよく判らず。ただ足下4連敗を受けてか、前回の一戦と比べるとスタメンは大きく変わっています。
---パウ--マイク---
阿部--------松橋
---石原--伊東---
内山-山本--ダニ-市川
-----荒谷-----
HT:松橋→片桐
61分:内山→柏(右SHへ。片桐が左CH、石原が左SBへ)
72分:阿部→ダヴィ(パウリーニョが左SHに下がる)
・序盤でGK加藤が退場になり、ほとんどの時間を10人で戦わざるを得なくなった浦和ですが、甲府の拙攻にも助けられて終わってみれば2-0の快勝。
・ただ2,3度パウリーニョにDFライン裏へ飛び出されて決定機を許してしまいました。今回も同じやられ方には注意したいところ。
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