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2011.08.07

【観戦記】11年第20節:浦和 2-3 神戸

 なんとかドローで終われそうだった試合を少々不可解なPKで失ってしまい、非常に後味の悪い幕切れになってしまいましたが、浦和の敗戦は試合内容からすればいたって妥当。2-5くらいで負けていてもなんらおかしくない試合が2-3で済んだという意味では「運が良かった」といって然るべきでしょう。

 前半の浦和は攻守とも全くいいところ無し。後半は頭から一気に2選手を代えて大博打に出て一時同点に追いついたものの、逆に神戸にもビッグチャンスを何度も献上していますから、結果はともかく形勢は五分五分。後半はサッカーではなく単なる殴り合いでしかありません。従って90分通じて見ても負けるべきして負けた試合といって差し支えありません。

 清水に惨敗して以来9戦負けなしだっため、「ここ数試合、非常に良い流れが来ていた」とポロリッチは豪語していますが、勝つべくして勝ったといえるのは福岡戦くらい。勝てた試合を引き分けに終わってしまったといえるのもG大阪戦くらいで、一歩間違えれば大敗で終わっていた試合のほうが多く、9戦負けなしは運の要素が大きかったと言っていいくらい。乏しい内容ながらなんとか勝ち点を拾ってきた浦和が、とうとう内容そのまんまに勝ち点ゼロに終わったのは道理です。

20110806015

-----蘭子-----
原口---丸塩---直輝
---柏木--啓太---
平川-永田--摩周-峻希
-----加藤-----

得点:47分 達也、77分 マゾーラ

HT:直輝→マゾーラ
HT:啓太→達也
86分 デスポトビッチ→高崎

 前半の内容は誠にお粗末。前から積極的にプレスをかけ、縦に速い攻めを仕掛けてくる神戸に対し、浦和はミス続出。こういう相手に対しては徹底した縦ポン攻撃で中盤をすっ飛ばして前半をやり過ごして後半勝負がペトロ流だったかと思うのですが、この日はなぜか細かくパスを繋ごうとして自滅。加藤と平川の連携ミスで喫した2失点目が、神戸のハイプレスに晒された浦和の慌てっぷりを象徴していました。

 最初の失点は浦和左サイドで神戸がボールをキープしている間にスルスルっとエリア内に侵入してきた松岡に啓太があっさりと交わされたのが直接の原因。しかも得点者(吉田)へのマークも外れています。マンマーク守備が基本の浦和ですから、一人間抜けな選手がいてうっかり守備網に穴を開けてしまうと連鎖的に次々穴ができて、「人数は足りているのに肝心な相手にはだれも付いていない」という事態が生じがち。ああ、懐かしの浦和の臭い。

 神戸は早い時間帯に2点先制した後、浦和が攻撃に手数を掛けている間に引いて守備ブロックを形成。浦和の攻撃は先制点を取られるまではそんなに悪くなかったのですが、2失点後は目も当てられない惨状でセットプレーでチャンスを得るのがやっと。

 この日非常に不可解だったのはポロリッチがなぜかマルシオと直輝の位置を入れ替えたこと。乏しい内容ながら勝ち点3を得た前節川崎戦での収穫といえば「使われる選手としてのマルシオの良さが垣間見えたこと」だと思うのですが、ポロリッチは何が気に入らないのでしょうか?哀れにも直輝は右サイドで終始窮屈なプレーを強いられ、マルシオは中央で右往左往し、ランコは最前線で孤立。またしても強行出場を強いられた原口は案の定キレを欠いて、浦和のチャンスはCKからの流れでマルシオのシュートがポストを叩いたくらい。

 2点ビハインドで、しかも全く点が取れそうにない状況に業を煮やしたのか、ポロリッチは後半頭からマゾーラ、達也を投入しての特攻指令。もう笑うしかない個人任せの攻撃の連続でしたが、これが予想外に神戸守備陣に効きました。パス回しによる攻撃には微動だにしなかった神戸の守備ブロックですが、浦和右サイドからエリア内に突入してきた達也に守備陣5人くらいが振り回されたあげく失点ってどんなんやねん・・・ 

 浦和のフォーメーションはどう見ても4-2-4。中盤の柏木もマルシオも前がかりで、計6人による総攻撃が実を結んで柏木のミドルシュートのこぼれ玉をマゾーラが角度のないところから決めて同点。角度が無いとはいえどフリーのマゾーラ。右足はおもちゃですが、左足はさすがの超高精度。

 興行としては非常に面白い展開にはなりましたが、浦和がやっているのはサッカーだったのかと言われれば甚だ疑問で、守備はズタボロ。そりゃ原口とマゾーラは守備免除(放棄?)され、ランコは疲労困憊で浮遊。広大な中盤を達也と柏木とマルシオが走り回っていますが、どうしても守備は遅れがち。従って浦和のバイタルエリアは無人と言って差し支えなく、ボールを奪い返した神戸はノープレッシャーで浦和DFライン裏を狙い放題。怪しげなPKを取られるに至ったのはマルシオが後方から無理やりアタックせざるを得ない状態に陥っているからこそ。

 もはやサッカーでもなんでもない、単なる殴り合いに堕してしまった浦和。将来を捨てて、目先の享楽に走るようになってしまった浦和。これが許容されるのは勝ち点がついてこそであって、勝ち点ゼロに終わったこの試合に残ったのはなんとも言いようが無い虚無感だけでした。

20110806014

---ポポ--吉田---
ボッティ--------朴
---松岡--田中---
茂木-河本--北本-石櫃
-----徳重-----

得点:14分 吉田、19分 吉田、90+3分 大久保

56分:吉田→大久保
78分:ポポ→森岡

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