ごらんアウェー：G大阪２０１１（１０）～六波羅蜜寺＆建仁寺

（ごらんアウェー：G大阪２０１１（９）から続く）

六角堂から四条通→川端通と歩いて西国三十三箇所第１７番札所「六波羅密寺」へ。この頃になると陽射しも少しきつくなり、汗ばむくらいに。

六波羅密寺は踊り念仏で知られる空也上人が９５１年（天暦５年）に開創。

空也上人は疫病の蔓延する当時の京都で十一面観音像を車に乗せて引きながら歩き、念仏を唱え、病人に茶をふるまって多くの人を救ったとか。

十一面観音像は国宝に指定されているものの、１２年に一度しか開帳されない秘仏。日本史の教科書に良く載っている「木造空也上人立像」（口から小さな阿弥陀仏像が６体吐き出されているやつです）のほうが有名かも。

今の境内は非常に狭く、本堂を満足に眺めることすら適いませんが、江戸時代までは大伽藍を連ねていたとか。

少し北へ歩いたところに建仁寺。栄西が１２０２年（建仁２年）、鎌倉幕府２代将軍源頼家の援助を得て、京都における臨済宗の拠点として建立されたもの。上写真は法堂。写真では紹介できませんが、法堂の天井に描かれた「双龍図」には圧倒されました。

方丈(重要文化財)。室町時代の建物で、もと広島の安国寺にあったものを安国寺恵瓊が１５９９年（慶長４年）に建仁寺に移築。１９３４年の室戸台風で倒壊し、１９４０年に復旧。

俵屋宗達の風神雷神図で有名ですが原本は京都国立博物館へ寄託。

潮音庭。少々歩き疲れたので、庭を眺めながらしばしまったり。

残念なことに建仁寺は、開山栄西禅師八百年大遠諱の記念事業の一つである大方丈屋根の葺き替え工事の真っ最中。そのため見所の一つである「○△□乃庭」には柱が立ちまくり・・・