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2011.10.06

【TV観戦記】11年ナ杯準々決勝:C大阪 1-2 浦和

・閉塞感漂いまくりのリーグ戦とは打って変わって、選手達が相互に連動しながら敵陣に迫る「サッカーらしいサッカー」が久々に見れました。この試合はそれだけで十分。勝ち負けは二の次と思いながらTV観戦していましたが、完璧なサイドからの崩しでC大阪を突き放して勝利。良い内容で勝つなんて今年ほとんどなかった(そもそもあまり勝っていないので当然といえば当然ですが・・・)だけに、喜びもひとしお。

・ナビスコ準々決勝勝ち抜けにより中3日でナビスコ準決勝、さらに中2日で天皇杯、さらに中2日でリーグ戦と試合日程は非常に厳しくなってしまいました。しかし、この内容を伴った勝利がリーグ戦大不振から立ち直るきっかけになると信じたいものです。この試合だけ取り出してみれば、とても残留争いしているチームとは思えなかっただけに・・・・

・この日の浦和の布陣は割りとはっきりした4-2-2-2。ランコは前任のエジと同様1トップは不向き(というか、ペッカーをこなせるCFなんて超人的能力が必要だと思いますが・・・)。2トップにして周辺にパートナーを配したほうが活きるタイプで、この日はセルと交互に最前線の基点となっただけではなく、セルが再三相手DFラインの裏を狙ってくれるために、相手DFラインが下がって、ランコがDFの前でボールを受けやすくなるという好循環が生まれていました。前でボールが収まるためか、柏木あたりまでがエリア内に飛び込んでシュートを撃っていましたが、こういう現象は絶えて久しかったような・・・

・C大阪の中盤は梅崎と頻繁にポジションを代えて動き回る直輝を捕まえ切れず。また梅崎の切れ味鋭いドリブルと相まって前半のC大阪の守備網は壊滅状態。浦和の積極的なプレッシングも実に良く機能してセカンドボールは拾い捲りで2次、3次の波状攻撃。C大阪のミスを突いて高めの位置でボール奪取に成功することも多々あって、その一つが直輝のクロス→茂庭オウンゴールに繋がりましたが、残念ながら前半の浦和の得点はチャンスがそれなりにあった割にはその1点止まり。

・後半は早めに攻撃的な選手を続々投入してきたC大阪も攻勢に出て、ほぼイーブンな展開。途中出場の播戸の浮き玉のパスが浦和DFライン裏に通って、ファビオロペスが同点ゴール。濱田がいったんクリアしたかと思ったボールが再び播戸の前に転がってしまう辺りに濱田の勝ち運のなさをちょっと感じてしまいましたが、結果的に大過とはならず。

・同点に追いつかれた浦和は梅崎がお疲れ気味で、しかもその代わりになりそうな面子がベンチにいないだけに少々苦しいかと思いましたが、パス交換を経て右サイドを駆け抜けたクロスがランコにどんぴしゃり!ランコの前にセルが飛び込んでおり、ファーにも直輝?がいましたからサイド攻撃からの崩しとしては実に理想的。

・逃げ切りの術を全く持っていないペトロが何かやらかすのではないかと気が気でなく、実際終盤あわやという場面を何度も作られてしまいましたが、何とか逃げ切りに成功。

---蘭子--セル---
直輝--------梅崎
---柏木--啓太---
野田-永田-濱田-宇賀神
-----加藤-----

得点:9分 OWN GOAL(茂庭)、83分 デスポトビッチ
 
78分:啓太→小島
84分:デスポトビッチ→高崎
90+2分:直輝→青山

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