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2011.12.18

【観戦記】11年天皇杯4回戦:愛媛 1-3 浦和

・双方イージーミスが多く、J115位とJ215位の対戦らしい面白味に乏しい試合でしたが、マルシオのFKで先制した浦和が終始落ち着いたゲーム運びでその後も着々と加点。ロスタイムの失点で味噌が付いてしまいましたが、良くない試合内容なりにもしっかり結果を残して準々決勝進出。愛媛とは3度目の対戦でしたが、初めて90分で決着をつけました。

・この試合で極めて大きな意味を持ったのがマルシオFKによる先制点。今シーズンセットプレーでの得点源として期待されながらも不振を極め、リーグ終盤は蹴ろうとすらしなくなってしまったマルシオでしたが、そのキック精度が戻ってきたのがこの試合の最大の収穫。2点目もマルシオのCKからでしたし、後半もFKで見せ場をつくっていました。

・愛媛は浦和がボールを持つと低い位置に5バックを敷いて対応。スペースらしいスペースなんてほとんどなく、しかも原もポストプレーは得意ではないとあって、前半はCFに縦パスが入った場面なんてほとんどなかったような・・・ もっとも浦和が最も避けないといけないのは無理に攻めに出たあげくボールを失ってカウンターを食らうこと。浦和先制の直前にサイドチェンジをカットされてカウンターを食らい、石井に際どいシュートを浴びてしまいましたが、こういうパターンが最悪。浦和が早い時間帯に先制したことで、妙に焦ることなく試合を進めることができました。

・さはさりながら、愛媛の守備ブロックに対して前半はほとんど攻め手を見出せなかったのもまた事実。縦パスを入れられないので、必然的にサイド攻撃主体になっていましたが、流れの中ではマルシオも直輝もいないも同然。またこの日は平川が不調で当たり負けしまくって右サイドは全く機能せず。結局前半流れの中からの浦和のチャンスは暢久のクロスのこぼれ玉に反応した直輝がシュートを放った場面だけ。

・一方前半20分前後には人数をかけて攻めに出てきた愛媛に対して守備が後手に回ってしまい、CKからあわやという場面も。

・1-0で折り返せればまぁええかと思っていた折、今年の浦和には極めて珍しいことにセットプレーで加点。マルシオCKをファーでどフリーで暢久が折り返した時点で半ば勝負あり。こぼれ玉へいち早く反応した原が泥臭く詰めて2点目。

・2点リードで俄然楽になった浦和は後半安全運転。半ば愛媛にボールを持たせてカウンター狙い。原に愛媛最終ラインの裏を狙わせることで、原の良さを引き出した格好に。後方でボールを回している時間帯も結構あるのでスタンドから「前へ前へ」「なんで下げる?」と野次が飛んでいましたが、勝っているチームがボールを安全に回しながら隙を伺っているだけなのに、どこが不満なのか当方には理解不能・・・・これじゃミシャも苦労するでしょうなぁ・・・

・愛媛は人数をかけて攻めに出てきましたが浦和最終ラインを崩すだけの力はなく、齋藤の個人技で放ったシュートが惜しかったくらい。浦和は濱田のミスが多く、それによって愛媛のチャンスになりかかるのですが、愛媛もつまらないミスでチャンスをフイにしてしまうことも多々。愛媛は序盤から前線の選手が浦和の最終ラインに激しくプレスをかけていましたが、あまり効果的とは言いがたく、終盤はばててボールコントロールが覚束なくなってしまったという感じ。

・浦和の3点目は見事、スローインから愛媛バイタルエリアできっちりボールを繋ぎ、足が止まって愛媛DFがボール回しに対応できないでいるうちに、どフリーになった柏木がゴール。

・これで試合を終えていれば面白味に乏しいながらも堅実に勝ちに行った試合として満足できましたが、ロスタイムに中途半端に攻めに出たあげく、パスミスからカウンターを食らって失点。ラストプレーで大勢には全く影響はありませんでしたが、その辺が浦和の甘さなんでしょうなぁ・・・ 愛媛左サイドからのクロスでアシストしたのが今季で引退の三上。ゴールを決めたのが大ベテランの福田。遠来の愛媛サポへのちょっとしたプレゼントになってしまいました。

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-----原------
梅崎-柏木--直輝-丸塩
-----啓太-----
暢久-濱田--坪井-平川
-----山岸-----

得点:9分 マルシオ、38分 原、77分 柏木

69分:梅崎→宇賀神
79分:直輝→小島
83分:平川→野田(野田が左SB、暢久が右SBへ)

・原口が制裁処分でベンチ外。セルも達也も怪我のため、前目は予想通りだった一方、堀監督は最終ラインを大胆にいじってきました。永田がベンチからも外れ、左SBには野田でも宇賀神でもなく、なんと暢久を起用。ベンチも柏戦にはいなかった面子がずらり。

・このクソ寒い中、播戸ばりに半袖で出場していたマルシオ。後悔したのか、後半長袖に着替えたのには苦笑。スタンドも日が翳った後半は寒いの何の・・・

・この試合で最も印象に残ったのは坪井のヘッディングシュートかな。マルシオFKの跳ね返りを拾った柏木のクロスが坪井にどんぴしゃりでしたが、GKに阻まれて得点ならず。あれが堀之内だったら入っているんでしょうが・・・

・低調な試合の中で柏木の動きの良さが際立ちましたが、ミシャを意識したものなのかどうか。

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-----石井-----
-齋藤------大山-
前野-田森--越智--東
-大野--高杉--関根-
-----兼田-----

得点:90+4分 福田

62分:越智→赤井
74分:石井→福田
90+1分:大野→三上

・前目の3人のポジションはかなり流動的でしたが、ワイドに開いた3トップではなく、1トップ2シャドーに近いのかな?齋藤の能力はこの中では図抜けていましたが、小野がいる横浜Mに帰るのが本人にとって良いのかどうか・・・

・チャンスと見れば大山、東に加えてCB関根まで攻撃参加してくるあたりがちょっと広島っぽかったり。

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良く見ると一平と伊予柑太がいます。

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