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2011.12.04

【観戦記】11年第34節:浦和 1-3 柏

・前節で事実上J1残留を決めてプレッシャーから解放された浦和はホームで迎える最終節で、優勝を目前にガチガチになるであろう柏相手に良いところを見せてくれるであろうとの思いを胸にスタジアムにやっては来たものの、その思いは実に無残な形で打ち砕かれました。

・奇しくもスコアは雨の国立で喫したものと全く同じ。実力差が歴然だったのも同じ。ネルシーニョ監督を招聘して2年半、J2での雌伏の時期を経ながらチームを熟成させ、強力な外国人選手の補強にも成功した柏と、何のビジョンもなく迷走を繰り返し、かろうじてJ1残留を果たしたに過ぎない浦和との差がはっきりと表れた試合でした。

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・福岡戦でセルが故障し、その後達也も故障。この状況下で、手駒がなんであっても4-1-4-1に拘る堀監督が選択したのはなんとFW登録不在の正真正銘のゼロトップ。残ったFW陣はどれもこれも1トップには不向きなために取った窮余の一策なのでしょうが、残念ながら全く機能せず、前半はシュートゼロ。チーム力を引き上げるだけの時間がない中で打って出た奇策ですから、もともと成功の目は極めて薄いとは思いましたが、それにしてもお粗末な前半でした。

・浦和の攻撃は全く体をなさず、ただ柏の守備ブロックの周りでパスを回しているだけ。柏は浦和が苦し紛れに縦パスを入れてくるところでボールを奪ってすかさずカウンター。前半はひたすらこれの繰り返しで、しかも柏はカウンターのチャンスを確実にフィニッシュにまで持ってきます。レアンドロの出来は圧巻で、彼がボールを持って前を向くと浦和守備陣はほとんど何もできませんでした。また浦和左サイドの守備はこの試合を通じてズタボロ。

・ただ柏も多少硬さがあるのか、フィニッシュの精度を欠いてチャンスの数の割には点が入らず。従って不出来の前半をスコアレスで折り返せれば、勝たないと優勝を逃す可能性がある柏にも焦りが出て浦和に勝機が生まれると思ったのですが、残念ながら前半29分でついに失点。ジョルジ ワグネルがCKのこぼれ玉に詰めて角度のないところから放ったシュートがGK加藤をぶち抜いて柏先制。

・この日の浦和はセットプレーの守備が終始不安定。柏の2点目もCKのこぼれ玉にいち早く反応した橋本が難しい体勢から決めたものでしたが、1点目のワグネルへの詰めの甘さといい、なんか肝心なところで甘さが出まくった今季の浦和を象徴するような失点でした。

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・堀監督は絶望的な戦局を見て早々とゼロトップを放棄し、直輝に代えて原を投入。原も1トップを任せるに足るほどポストプレーが得意なわけではありませんが、それでも前半よりは多少事態は改善し、浦和はサイドを基点にチャンスメーク。平川のクロスに対し、後方から上手く柏CBの間に飛び込んだ柏木のヘッドが決まってようやく浦和も得点。

・ただ守備の拙さは相変わらずで、中盤のミスでピンチを迎えることも多々。浦和より柏が追加点を上げる可能性が高いだろうなと思いながら見ていましたが、案の定追加点を上げたのは柏。またしてもセットプレーからの流れでの失点で、CKの跳ね返りに対して茨田がだめ元で撃ったようなシュートを加藤がまさかの後逸・・・orz

・この失点で浦和は緊張の意図が切れたような格好になってしまい、まるで試合にならず。もっとも浦和の攻撃はお疲れ気味の梅崎に代えてマゾーラを投入した辺りから再び沈滞しており、浦和が同点に追いつく可能性はほとんどありませんでしたが・・・

・またしても相手チームの優勝セレモニーをホーム埼スタで見送る羽目に。優勝したチームが個人的には何の恨みも因縁もない柏だったのが不幸中の幸い。

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-----直輝-----
原口-柏木--丸塩-梅崎
-----啓太-----
野田-永田--坪井-平川
-----加藤-----

得点:53分 柏木

HT:直輝→原
67分:梅崎→マゾーラ
81分:啓太→濱田

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---田中--工藤---
---ワグ--レア---
---大谷--茨田---
橋本-近藤--増嶋-酒井
-----菅野-----

得点:29分 ジョルジ ワグネル、38分 橋本、76分 茨田

65分:工藤→澤
81分:田中→林

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