津和野・萩2011(6):津和野の教会
(津和野・萩2011(5)から続く)
小さな城下町津和野のど真ん中に大きな教会があることを不思議に思う方も少なくないかもしれません。上写真は「津和野カトリック教会」で昭和6年の建築。ゴシック建築の外観とは対照的に内部は畳敷き。
津和野に教会が建てられたのはキリシタンの殉教がきっかけ。明治政府が長崎浦上村のキリシタン信徒を改宗させるために幕府が153人の信徒を津和野藩に預け、信徒達は乙女峠(津和野駅の裏の小高い土地)の廃寺に収容されました。
信徒は厳しい拷問にかけられ、政府が明治6年にキリシタン禁制を解くまでの間に36人の信徒が殉教しました。
乙女峠には昭和26年(1948)にマリア堂が建てられています。上写真は信徒が閉じ込められた「三尺牢屋」を再現したもの。
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