大晦日の山陽路2011(3・完)
(大晦日の山陽路2011(2)から続く)
岩国から海岸線に沿って山口県の東半分をひと巡り。新幹線が徳山まで山の中をショートカットするのに対して在来線は大回りになりますが、その分車窓が美しい。
通津から大畠あたりまでは左手に瀬戸内海が広がります。
「船の科学館」みたいなものも・・・
大畠駅の近くに架かる大島大橋も見どころの一つ。対岸は周防大島。
防府天満宮で有名な防府駅で途中下車してみました。
大晦日で店が閉まっているせいもありますが、駅から天満宮へと通じる表参道にあたるアーケード街は全く人影なし。
大多数の参拝客は天満宮周辺の大駐車場から直接天満宮へと向かうようで、商店街にはあまり金が落ちないようです。
そんな実情に合わせてか、展示・休憩・情報コーナーのほか、特産品・おみやげコーナー、お食事処などを揃えたまちの駅「うめてらす」が防府天満宮入口にできていました。この正月から「歴史館」もオープンだとか。
防府天満宮はいうまでもなく菅原道真を学問の神様として祭ったもの。
904年(延喜4年)創建の日本で最初の天満宮で、京都の北野天満宮、福岡の太宰府天満宮と並ぶ、日本三大天神と言われているそうです。道真が宮中での権力争いで失墜し、九州の太宰府に流されていく道筋での宿泊地の一つが防府だとも。
拝殿へはちょっとした石段を登ってゆきます。
天満宮及び周辺の屋台は初詣の準備で大忙し。こんな日に参拝するなんて場違いもいいところ・・・
天満宮から10分ほど旧山陽道を東へ進んで、周防国分寺まで足を延ばしてみました。
国分寺は天平年間に聖武天皇の勅願によって諸国に68ケ寺建立された官立の寺院で、周防国分寺もその一つ。現在の伽藍は、奈良時代の創建時の位置に立っており、全国的に珍しいもの。
もっとも初詣には全く無縁のようで、寒空の中にぽつんと金堂が建つばかり。
暮れなずむ新山口駅に到着。ああ、宇部線も黄一色に・・・(´・ω・`)ショボーン
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