【TV観戦記】日本 3-1 アイスランド ~ ハンドスプリングスローと槙野笑劇場と
・欧州組の召集ゼロ。W杯3次予選ウズベキスタン戦を控えてのテストマッチとはいえ、ウズベキ戦自体が消化試合みたいなものですから、この試合はコンディション調整を兼ねつつ、サブ組の底上げを狙ったようなものにならざるを得ません。
・従って面白い試合になりようがなく、実際内容は試合開始早々に先制した後は終始ぐだぐだでしたが、思わぬプレーで満員の長居(こんな試合で満員になるって、「代表バブルの再来」は凄いですなぁ・・・)が沸き立ちました。
・「ハンドスプリングスロー」っていうんですか、前転しながらのスローイン。最初に見たときは床運動の大技が決まった!みたいな錯覚に陥りました。なんでも大昔流行った技だそうで、これを知っているかどうかでサッカーファンとしての歴史というか年代が判るそうですが(苦笑)
・何度もハンドスプリングスローを披露して、一躍長居のヒーローになったアイスランドの7番。大して飛距離が出ているわけではなく、フツーのロングスローとくらべて正確性を欠く分不利じゃないのかという気がしましたが、長居の「そーれ!!!」という大声援を受けて何度も荒業を繰り出しているうちに最後はヘロヘロになってしまったアイスランドの7番は間違いなくこの日のMOMでした。
・日本で見せ場を作ったのは俺たちの槙野。1ゴール1アシスト1PK与の大活躍(?)で、良くも悪くも目立っていました。ああいうプレースタイルをザックが好むのかどうかはさておき。
・でもナンボ槙野が悪目立ちしたところで、アイスランドの7番の圧倒的なパフォーマンスに敵うべくもなく。たぶん昨夜は悔しくて眠れず、今日から早速「消える魔球」とか「大回転魔球」、あるいはスピラが「高い高い!」で空中に放り投げた直輝に槙野がハンドスプリングスローで合わせるみたいな「浦和雑技団」的パフォーマンスの開発に勤しんでいることでしょう。
・スタメン起用された柏木はいいところなく、前半だけでお役御免。槙野がやたら高い位置にいるので左サイドが常に渋滞気味。しかも一方的なポゼッションで相手を押し込んでいるものの、柏木が入り込むスペースがなくて持ち味を出せなかったみたいな。現状では本田の控えとして、中村憲を抜くのはしんどいかと。
・まぁ何も柏木だけが悪いのではなく、シーズン開始前ということもあって良い選手を見出すほうが難しい試合内容で、代表レギュラーの遠藤や今野、あるいはそれに近い駒野ですら良いとは言い難かったかと。「セホーン監督ならハーフタイムに2、3人殺っとるやろうな・・・」と思っていたら、実際2人いなくなってたのには我ながら苦笑せざるを得ませんでしたが・・・ そんな中で藤本が比較的マシだったかなぁ?
-----前田-----
大久保--柏木---藤本
---遠藤--増田---
槙野-今野--栗原-駒野
-----西川-----
(得点)
2分 前田:アイスランドFKからのカウンター。大久保→槙野で左サイドを突破→槙野からのクロスを前田がヘッド。
53分 藤本:槙野高い位置でボール奪取→田中順→中村憲、右サイドスペースに走りこんだ藤本へパス→藤本、GKの頭をふわりと超えるシュート
79分 槙野:中村憲FK→槙野ボレーシュート失敗も、倒れながら無理やり押し込む(笑)
(失点)
90+3分 アルノール・スマウラソン:槙野、ハイボールの競り合いで相手の肩に両手を掛けるおんぶおばけでPK与。
(交代)
HT:柏木→中村憲
HT:大久保→田中順
64分:駒野→伊野波
64分:藤本→石川
76分:栗原→近藤
82分:今野→森脇
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